桃まつり presents うそ 「代理人会議」

劇場公開日:

解説

若手女性監督による映画製作・上映集団「桃まつり」が、 「うそ」をテーマに様々な人間関係を描いた短編オムニバス「桃まつり presents うそ」の1編。とある事件をどう公表するかについて決めるため、7人の男女が集まった。参加者は、A高校の教頭・学年主任・養護教諭の3人と、B高校の教頭・広報担当・修学旅行責任者の3人、そして事件の目撃者1人。しかし彼ら全員が“代理人”であることが判明し、会議は思わぬ方向へと進んでいく。

2010年製作/25分/日本
配給:桃まつり
劇場公開日:2010年3月22日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5娯楽作品としては満点、社会派作品としては少し物足りない

2009年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大地康夫がテレビで告知していたときにみたいと思っていて、やっとみることができた。 大地康夫が企画から脚本、監督、主役まで手がけた作品。主役はもちろん、日本の俳優はすべて実力派で文句なしだし、フイリピンの俳優もヒロイン役もそつがなく、そこらへんにゴロゴロしている凡庸な作品に比べたら満足度は高い。 でもどうだろう、社会問題を提示しているかどうかとなると、少し表現が甘くないだろうか。例えば農家の嫁問題にしても、ステレオタイプすぎないか。多くの問題を拾おうとしすぎて、課題が甘くなってしまっているような印象を受けた。 フイリピンの問題の扱いや映画の姿勢はよしとする。別の国からみえることもたくさんあるが、それをとやかくいってはいけないとワタシも思う。ただ、農業に関しては、この問題だけはもう少し掘り下げてもよかったのではないか。そんな気がした。 でもね、こんな偉そうなことを言っては失礼だろうと思える、大地康夫や制作に関わったスタッフの熱意が伝わってくる映画だった。

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