劇場公開日 2025年1月24日

籠の中の乙女のレビュー・感想・評価

全60件中、1~20件目を表示

4.0健全さの中に狂気を宿らせないために

2024年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

知的

「ランティモス映画は教育によろしい」という暴論は私の持論なのだが、ランティモスに教育をさせるのはダメなのがよく分かる本作。これは犬に大変失礼だが、犬も手懐けられない父が子どもをしつけようとしたら、軟禁して暴力で支配するしかないだろう。しかも言語における社会通念上のシニフィエとシニフィアンをぐちゃぐちゃにさせるとかヤバすぎる教育だ。

もし外の世界を知らなければ、ホームビデオをハリウッド映画のように喜んだり、飛行機の大きさを手のひらサイズだと思うのだろうか。そしてシールをもらって喜び、プール遊びをすることにいつまでも楽しみを感じれるのだろうか。さらに性行為は?

子どもを犬のようにしつけようと手中には収められない。暴力性は突発的に生じるし、巣立ちしたい本能は備わってしまっている。

ラストの不穏さが末恐ろしいが、健全さの中に狂気を宿らせないために教育的に見直したいと思う。いやむしろ健全さを求めることが狂気なのか。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
まぬままおま

3.0籠の中の『乙女』ではなく『犬』

2025年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
エビフライヤー

3.5まともじゃない設定

2025年2月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

予備知識なく映画鑑賞。ランティモスの気味の悪い世界観、わりと好きなので、どんな映像を見せられるのか楽しみで映画館に足を運びました。そして見せつけられたモノ、期待の斜め上を行くものでした。
この若者たちって犬?Hanakoというお笑いトリオの犬のコントは楽しいけど(出てくる犬の設定が日本の家庭で普通に飼われている犬だから可愛いし、分かる~という感じ)、これはどういう犬なんだ。時に狂暴で時に猥褻で、いやいや彼らは犬でなく人間の若者だろ。なんなんだ、このおかしな設定は、この人達は。犬になったり若者になったり、行ったり来たり。残虐な行為や暴力的なシーンも見せられました。そういうのは苦手なので顔を背けましたが。
そして観賞後の僕の精神は何気に開放された感じで、心地よささえ。僕の中の変態が共鳴した感じ?結局、こういうへんてこりんなモノ、世界、観るのは嫌いじゃないです。
えっ?この映画の意味するところ?そんなの、べつにどうでもいいんじゃないですか。観たまんま、感じとるもの、楽しみ方?は人それぞれで。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ゆみあり

2.5ランティモスど変態映画!

2025年2月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 7件)
ひでちゃぴん

2.0作品も、作中人物も何がしたい?

2025年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

広い家に思春期まで子どもを閉じ込める親も何がしたいか分からないが、分からないから面白いと楽しめる映画でもない。理屈じゃない、感じろという映画かと思ったが、それにしては弱い。姉妹の奇妙なダンスは笑えたが、時々見える猟奇性も大したことないので、中途半端。終わり方もそうくるだろうけど、だから何?と思った。この監督の作品を見るのは初めてだが、他を見たいとも思わない。ギリシャ発で日本でまで上映されているわけだから評価する人もいるのだろうけど、本当に名監督なのだろうかと疑う。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
Boncompagno da Tacaoca

5.0◇長閑に見せる統制戯画

2025年2月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 箱庭療法という心理療法があります。数種のミニチュア(人形・動物など)を砂箱に並べて、自由に1つの世界を作りあげ、そこから心の深い部分を知る遊戯療法の1つです。縦57cm×横72cm×高さ7㎝の内側が水色の砂箱。言葉では表現しきれない深層心理を砂箱の中の事物の配置から読み解く手法です。

 これまで観てきたヨルゴス・ランディモス監督作品の特徴は、前提として超現実的設定という外枠の定義付けがあることです。この物語では家の敷地から出られない母と子供たちという設定の縛り。私には大きな箱庭に配置された家族の物語に感じられました。

 この作品でも彼特有のクセ強い作風を一通り体験できます。家族や親子という基本的な人間関係が孕む虚構性や脆弱性、野生動物の交尾を連想させるような即物的セックス描写、命を粗末にするような動物虐待、「痛い!」って声に出して言ってしまいそうになる直線的暴力シーン、そして血🩸。

 箱庭の家族たちの物語には、それぞれの自我の細かい描写が戯画化されていて可笑しく、うすら怖くなるような整った映像に誘いこまれていきます。そして、普段は気に掛けない自分自身の自我の存在に気がつかされてしまうのです。まさしくサイコでホラーな閉鎖的世界観の箱庭です。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
私の右手は左利き

1.5子供は気の毒だが…

2025年2月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これは惹かれるところないなぁ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Mr. Planty

2.0謎の飼育…きつかった

2025年2月6日
iPhoneアプリから投稿

前日に、「どうすればよかったか」(統合失調症の娘を医療にかからせず家で父母が護ろうとするが結果的に家に軟禁することになるような実録家族ドキュメンタリー)を鑑賞し、かなり心が痛みしんどかったので、今日は大好きなランティモス映画で気分転換…と思いきや…もっと酷かった。
「どうすればよかったか」には愛があったもの。

裕福な人がおこなう不条理な奇行は、貧困の中での悲惨で残虐な話よりキツイと思った。
外の世界の穢れ?を見せないで育てるのに、息子に性的なことはちゃっかりあてがうことの意味が謎だった。

ランティモスの支配的な不条理映画「哀れなるものたち」「ロブスター」「女王陛下のお気に入り」は好きだしリピート鑑賞したくなるのだけど、
この映画と「憐れみの3章」はもう観なくていいかな…て感じかも。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Ryo

2.5微に入り細を穿つイマジネーション

2025年2月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
いぱねま

2.5観られてよかったけど好みじゃない。

2025年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
だいず

1.5不快で胸クソ悪い。

2025年1月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

不条理で意味わからないし、不快で胸クソ悪いし、つまらなくて退屈で眠くなるし、どうでもよくなって、はよ終わらんかな…と思いながら、やっつけ鑑賞。

終わってから調べて、意味が理解できました。

あい変わらず、不快で胸クソ悪い作風。

低俗で下劣で、やたら多い性的シーン、動物に優しさや思いやりを持てない残虐さ、特に猫好きには許せない描写があります。

マジでムカついた。

頭イカれてるし腐ってる。

エマ・ストーンは、この監督に心酔してるみたいだけど、なぜ?

天才的に人を不快に胸クソ悪くさせる監督ですね。

キライです、この映画。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
RAIN DOG

3.0やっぱり惹き込まれる

2025年1月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

ヨルゴス・ランティモスの作品は特別面白い訳ではないが、なぜか惹き込まれて最後まで見てしまう。雰囲気で楽しませてくれるので何も考える必要はなく、今後も何となく見ていくと思う。エマ・ストーンの裸は見れたけど、今回はキツかったなあ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
夕べレン夕

2.5教育大事

2025年1月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

恐ろしい程に外を知らせなくない父親。
外を知らないまま育った子供達。
本当にこうしたらこうなるだろうと実現した作品である。
理解できない行動なのに何故かわかってしまうのは鬼才の呼ばれる監督の手腕なんだろうか...
また、ラストは視聴者の思考に任せる終わり方でこれがまた唖然とさせられた。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ニックネーム

4.0妙に惹きつけられる

2025年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1ネタをずっと引っ張ってる内容だが、独特の怪しさで惹きつけられる。
藤子不二雄Aの世界というか。
ヨルゴス・ランティモスは独特の作家性を持っていると改めて感心した。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ドラゴンミズホ

3.0ラモンティスは、やっぱり変態だな。

2025年1月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

彼の素知らぬ顔の残虐性に驚かされた。
これは哀れみの3章でも似たような描写があったが、私にはこれが一番心臓にこたえる。
あと、終わり方が唐突すぎる、観客丸投げ方。
おそらく、哀れなる者たち以外は全てこの類の作風なんだろう。まあ、観ていて疲れること、疲れること。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
ちゆう

3.5不快感を作品にする変態

2024年11月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ヨルゴス・ランティモス監督といえば、シュールでテンションの低い作風の人と思っていた。それであながち間違いではないだろうが、後発の作品を観るに、テンションの低さは余り関係がないようだ。(本作のテンションは低いが)
ランティモス監督は、普通から少しズレた人を描き、そのズレから派生する普通ではないことを最大限に膨らませる。つまり、行動が極端で気持ち悪いのだ。
私のような普通のつまらない人間に理解ができるギリギリの行動をとらせ、居心地の悪さを生み出す。
それがシュールなコメディでもあり、不快感でもある。
ランティモス監督は、不快感を作品にする変態なのだと分かった。

ではこの作品の話をしよう。
本作は、そんなカテゴリがあるのか分からないが「トゥルーマン・ショー」や「ブリグズビー・ベア」のような閉じ込められた人の物語だといえる。題材自体は珍しいとはいえないわけだ。
それでもどこか、今まで見たことがない感覚に陥るのが、ランティモス監督らしい不快感の創出ということになるだろう。

閉じ込められた人は、どの作品でもどこか幼稚だ。幼稚さから抜け出すのは、好奇心と、それを埋める経験からくる。世界が狭く、必要な経験を得られなければ幼稚なまま体だけ大きくなるというわけだ。
この幼稚さもランティモス監督は最大化する。価値が分からないからお札と硬貨を交換する子どものような行動を成人した体で行う姿は、理解、憐れ、笑い、複雑で様々な感覚を与えてくる。

しかも、その根源となる「お父さんが仕向けていること」の理由が説明されないことにも気持ち悪さがある。
軟禁しているまでは、理由を推測できなくもない。しかし、軟禁以外の強いていることになると途端に理解不能になる。
このわけの分からなさもまたランティモス監督が生む不快感の正体だろう。

つまりランティモス監督は、なんか適当に作品作ってそうに見えても巧妙に仕組んでいるのだろうなと分かるわけだ。
その仕掛け自体を理解できるかどうかはまた別の問題になるわけだが。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
つとみ

3.5いついつ出やる。

2024年11月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

難しい

熱心な教育も過保護も、当事者が嫌で身にならないと思えば虐待になり得る。子供は親の玩具じゃない!って言っても、リセットの効かない育成ゲームな事に変わりはない。

名曲のトンデモ翻訳や名物「謎ダンス」などちょっと笑えるけどどこか突き刺さる部分があるのは、普遍的なテーマである愛情とは何か、という再考だからかもしれない。
ふと思い出した、いつ見たかは覚えていないが、4Kレストアの一報によせて。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
や

2.0わたし的には残念

2024年9月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ちんく

3.5全て自分で管理して支配したい人=男

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

「ロッキー」と「ジョーズ」と歌 "Fly me to the moon"(父親による正しくない訳詩つき)にこの映画の中で出会えてほっとした程、親子間も夫婦間もきょうだい間も変てこな家庭の話だった。母親がカセットテープを通して子ども達に教える語彙レッスンが不思議。対象となる語は、新しいもの、家にいては見えなくて出会えない事物に限られている、海とかゾンビとか高速道路とか。家では普通に話していたし基本語彙は正しく学習している。飛行機が今の東京都内みたいに頻繁に上空を飛んでいる。飛行機の音も聞こえるし機体も庭から見えるし、飛行機オモチャを塀の外に投げる遊びもしてるから、飛行機は飛行機として知っている。

もう大人の体なのに長男も長女も次女も子どもみたい。次女が一番まともでしっかりしていて長男が一番幼くて変。長男の部屋の壁は真っ白で絵もポスターも貼ってない。その代わりベッドのヘッドボードにベタベタ貼られた小さいシールとそれを指差しして確認する長男が不気味。ご褒美に父親から貰うんだけどこんなのをセックスする年齢の男が喜ぶなんて!

外の人間は外の世界を持ち込んで来るからと、クリスティーナはクビ、息子には今度はあまり若くない女性を、と言いつつ、外部からはダメだと言ってたから、結局二人の娘のどちらかを息子に選ばせることにした父親。バスルームにいたあの二人は長男の妹達に見えましたが間違っている?選ばれたのは長女で母親が彼女の化粧と髪をとかす手伝いしてたように思った。

両親の結婚記念日で踊る姉妹。妹は早々に疲れて退場するが姉は一人で最後まで踊りきる!暗黒舞踏か体ぐにゃぐにゃ体操か凄くシュールで兄のギターのメロディーと無関係。このてんでばらばら感は笑えた。

「ロッキー」見たから鉄アレイも平気な長女、血だらけになりながら犬歯を無事取ったがその後が問題!パパに依存していてはだめだよ。パパが言ってた「家から出るには車が必要」に縛られていた。家から出るというのは本当に自分一人で誰の力も助けも借りずに自分の足で出ることなんだよ、と言ってあげたかった。

父親は大きな工場の社長っぽいが何か危ないヤバい物を作ってるんではないか?と思った。その意味ではピュー主演の映画「ドント・ウォーリー・ダーリン」を思いだした。家にいる主婦の妻達はなあんにも知らされず籠の鳥状態。他人依存症と血だらけシーンに関してはギリシャの映画「PITY ある不幸な男」を思い出した。調べたらなんと!「PITY」もこの映画も「ロブスター」も「聖なる鹿・・・」も脚本を手がけているのはエフティミス・フィリップ!ランティモス監督も変だけど脚本家フィリップも相当変わってる!ギリシャの映画、面白い!

コメントする 2件)
共感した! 11件)
talisman

2.0はあ

2024年4月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

この監督の映画は見るたびになんか疲れるんだよなぁ
でもどこかしら引き込まれていくから見てしまう
今回のはイカれ親父がどうにも共感できないなあ
子供は親のおもちゃじゃないんだよ
しかし性的シーン多めなのにまったくエロさがないのも不思議
ところどころに痛々しいシーンがあるが猫はダメダメ
親の教育って子供に本当に影響があるよね
バカが育てると子供はロクなことにならない
このところの日本でもあてはまるねえ

コメントする (0件)
共感した! 1件)
まあ映画好