天使のたまご
劇場公開日:1985年12月15日
解説・あらすじ
押井守が原案・脚本・監督を務めたオリジナル作品で、天野喜孝をアートディレクターに迎えて描いたファンタジー。1985年にOVAとして発表され、一部の劇場で公開された。
大きなたまごを抱えた少女は、廃墟の町できれいなガラスのビンを集めながら暮らしていた。ある日、少女はどこからともなくやってきた大きな銃を抱えた少年と出会い、2人は行動を共にする。いつかたまごから天使がかえると信じる少女と、夢で見た“鳥”を探す少年。互いに心を通わせ始めたかに見えた2人だったが、ある晩、少年が少女のたまごを砕いてしまい……。
少年の声を根津甚八、少女の声を兵藤まこがそれぞれ担当。限りなくモノトーンに近い色彩、わずかなセリフ、異例の長回しや通常のアニメーションの約3分の1という少ないカット数で、幻想的な世界をさまよう少年と少女の姿を描いた。公開40周年を迎えた2025年、押井監督の監修のもとで4Kリマスター化され、第78回カンヌ国際映画祭のカンヌクラシック部門で上映。
1985年製作/75分/G/日本
劇場公開日:1985年12月15日