REC レック3 ジェネシスのレビュー・感想・評価
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幸せになれなかった新郎新婦
まず、新郎新婦の愛が入った作品だから、前作及び前々作とは別物である。
新郎新婦がようやく再会を果たし、外へ出られたと思ったら…2人ともウイルス感染!?
子供ができ、幸せになるはずの新郎新婦をぶち壊す嫌な作品だった!
「結婚式場」を舞台にしてはいかんだろ!!
フツーのホラー
このシリーズの特徴であるPOVを早々に止めちゃった本作。
個人的には、見やすくて、ストーリーもより簡潔になったので良かったと思います。
内容は、フツーのホラーでした…
良作!スバラシイ
続編と聞くと、必ず前作の脚本や撮り方や演出以上のものを期待する人が多いが、それが必ずしも正しいとは限らないと思う。
今回では、前回のような推理的要素を期待すると、かなり期待外れである。
しかし、ホラー映画好きとしては、かなりの高評価だった。
前作の手法であるPOVを思いきって捨てたことにより)、映像として、かなり見やすく、話も簡潔にまとめられている。しかも「POVに頼る映像」ではなく所々で効果的に使われているのがより好印象。
この思い切りのよさは評価すべきだと思う。
話も、これ以上ないくらい単純化していて、一見薄っぺらいように感じられるが、しっかり監督の言いたいことは伝わってくる(中途半端に宗教くさいが、実はそれすら狙いで「笑い」につなげているのがスゴイ)
所々にユーモアを交えて(ゾンビになってもやたらニヤけているおっさんとか、時代錯誤の甲冑を着込んで気合十分でヒロインを救いに行ったのに、瞬殺されるメイドと、それをあっさり見捨てる主人公等)爆笑させられた。
このギャグを入れることによって、テンポがよくなり。話が重過ぎてメッセージがぼやけがちにならないようにも調節してある。
映像では、血まみれのウエディングドレスにチェーンソーという、かなりカッコいい映像を見ることができる(女優も綺麗なのでサマになる)
また、マニアにはたまらない、俗にいう「切り株映像」もしっかり押さえている。この辺はホラー映画のツボをしっかり押さえていると思う。
「監督!わかってらっしゃる!!」と言わざるを得ない。
最後に、これは個人的見解だが「映画は楽しませたもの勝ち」だと思う。
そう視点で見ると、ホラー映画としてツボを押さえつつ。しっかりとした笑いと恐怖のエンターテインメントを意識させてくれた良作であると思う。
REC無し、GENESISも無し……。恐怖度、前作比33%
謎の感染症によるパニックをPOV(主観視点)で追うスペイン製ホラーの3作目。
今回は開始30分でPOVじゃなくなるという大サプライズがあったが、
録画を止めてからも初めの内は手振れの多い映像だったり、随所でPOVを使いこなしたりしてたので、
『ノンフィクション寄りのフィクションみたいな
路線でいくのかなあ、それはそれで面白いなあ』と考えていた。
が……
話が進むに連れてだんだんその映像表現も薄れ、ありきたりなゾンビ映画みたくなっていき、
終盤は「これ別に『REC』じゃなくても……」と思いながら鑑賞してましたよ。う〜む。
いや待てよ、と。
今回は副題に『ジェネシス(起源)』と付いてるじゃないと。
つまりはこの映画のラストが例のアパートに繋がったりするのか?
あるいは最後に感染源についての新たな事実が明かされるのか?
『新型アルツハイマー治療薬によって狂暴化したチンパンジーが感染源』
とかの驚愕の真相が明かされるのかも知れない!!
(↑『ジェネシス』違いだし最終的に悪魔関係無い)
そんな淡い期待を抱きながら最後まで鑑賞したが……
あ、あれれ。終わ、終わっちゃった?
うおいいいッ、結局全然何にも関係無かったんかいいいいッッ!
もう全身全霊でツッコミ入れたくなるほどに、
レック(撮影中)でも無ければジェネシス(起源)でも無かった訳で。
ま、奥さんがチェーンソーでザッパザッパと感染者を斬り倒す展開や、
夫が聖人の鎧を着て闘うというギャグスレスレの展開は、
そもそもリアリティと緊迫感を生み出すアイデアである筈のPOVでやったら不釣合いも良い所か。
メキシコ人ウェイターと並んで歩く場面とか“スポンジ・ジョン”とかは
もうギャグ以外の何物でも無いんだけど……
完全にフィクションと割り切って、ブッ飛び展開を次々盛り込んだのは潔いとも言えるかもですね。
それに、唯一の共通点である感染者は相変わらず怖い。最初の暴走叔父さんなんて特に。
近頃はこんなゴア表現満載の正統派スプラッタ
(血しぶき)ホラーを大スクリーンで観られる機会は少ない。
『REC』シリーズである事を忘れてしまえば、
旧き良き大安定のスプラッタとして楽しめると思うので、
その手のホラーが好きな人なら劇場で観る価値アリかも。
個人的にはスプラッタホラーは好きでも嫌いでも無いので、判定2.5といった所。
続編は……もう止めときません?
<2012/6/9鑑賞>
あの惨劇の続きじゃない話を観る勇気があるか―。
個人的にとても大好きなシリーズですが、
今回は、ポスターから滲み出る
駄作オーラを感じつつも、
タイトルロゴの吸引力で、
つい、劇場に足を運んでしまいました。
話の内容が前二作で成立した設定を元に作られた
外伝風な作りで、前作、前々作から直結の
続きではありません。
この時点で先ず、自分は萎えました。
監督が1、2のジャウマ・バラゲロ&パコ・プラサ
のコンビから、プラサ単独監督へと変わり、
そのせいなのか、前作までの、
起きている状況を深く考える暇を与えない様な、
テンポの良さが無くなったり、
個人的にこのシリーズの映像の印象として、
暗くて狭い空間の黒、鮮血の赤、と言うイメージを
持っていましたが、すっかりそれが失われていました。
また冗長な導入の段階で、本シリーズの
特徴であったPOVと言う手法も放棄し、
普通にBGMが流れる客観視点の映画となります。
これまでがしこたまシリアスな展開であったにも関わらず、
キャプテンスーパーマーケットの二番煎じの様な
ブラックコメディ風となってしまっていたり、
ブラックコメディとしては弾け方が中途半端で
些か、白けさせられました。
単館上映の駆け出し監督デビュー作の
ゾンビ物ホラーだとしたら、
まぁそこそこ楽しかったのかもしれませんが、
”REC3”と題して、これは酷くねえか…
と、思いました。
個人的にゃ前二作が好きで、
それなりに佳作だったと思うので、
こんな風に途中でうっちゃらないで、
きちんと完結させてもらいたいですね。
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