「あの惨劇の続きじゃない話を観る勇気があるか―。」REC レック3 ジェネシス KNSMRさんの映画レビュー(感想・評価)
あの惨劇の続きじゃない話を観る勇気があるか―。
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個人的にとても大好きなシリーズですが、
今回は、ポスターから滲み出る
駄作オーラを感じつつも、
タイトルロゴの吸引力で、
つい、劇場に足を運んでしまいました。
話の内容が前二作で成立した設定を元に作られた
外伝風な作りで、前作、前々作から直結の
続きではありません。
この時点で先ず、自分は萎えました。
監督が1、2のジャウマ・バラゲロ&パコ・プラサ
のコンビから、プラサ単独監督へと変わり、
そのせいなのか、前作までの、
起きている状況を深く考える暇を与えない様な、
テンポの良さが無くなったり、
個人的にこのシリーズの映像の印象として、
暗くて狭い空間の黒、鮮血の赤、と言うイメージを
持っていましたが、すっかりそれが失われていました。
また冗長な導入の段階で、本シリーズの
特徴であったPOVと言う手法も放棄し、
普通にBGMが流れる客観視点の映画となります。
これまでがしこたまシリアスな展開であったにも関わらず、
キャプテンスーパーマーケットの二番煎じの様な
ブラックコメディ風となってしまっていたり、
ブラックコメディとしては弾け方が中途半端で
些か、白けさせられました。
単館上映の駆け出し監督デビュー作の
ゾンビ物ホラーだとしたら、
まぁそこそこ楽しかったのかもしれませんが、
”REC3”と題して、これは酷くねえか…
と、思いました。
個人的にゃ前二作が好きで、
それなりに佳作だったと思うので、
こんな風に途中でうっちゃらないで、
きちんと完結させてもらいたいですね。
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