劇場公開日 2012年4月28日

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「スペイン人の容赦ない描写に背筋が凍ります」REC レック3 ジェネシス よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0スペイン人の容赦ない描写に背筋が凍ります

2019年1月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

バルセロナ。コルドとクララは大勢の親戚、友人に囲まれて人生最良の日を迎えた。教会での結婚式を終え二次会会場で深夜まで老若男女が踊り明かす中、大広間の二階からコルドの叔父ペぺが突然転落した。一同騒然となる中駆け寄った妻の喉元をいきなり噛み裂くぺぺ。鮮血と絶叫に満たされた大広間に乱入する異形の男達。阿鼻叫喚の中で離れ離れになってしまったコルドとクララ。コルド達が命からがら逃げ込んだ教会のスピーカーからクララの言葉が流れてくる。挙式で忙しくて話せなかったけど私・・・。

1作目では一人称単数視点のざらついたPOV映像でスタイリッシュに惨劇を冷淡に描き切り、2作目では特殊部隊員達のヘッドセットカメラ映像を効果的に絡めた一人称複数視点にカトリックの世界観をブチ込んでゴリゴリのゴシック調に仕上げたこのシリーズ。3作目ではどういうアプローチで来るかと超期待してましたがあっと驚くツカミで見事に期待を裏切ってあとは怒涛の血飛沫オンパレード。1、2作目にはなかった、どうしようもなくくだらないギャグを唐突にブチ込む余裕綽々ぶりも王者の風格。クララがチェーンソーのモーターをギャイーン!と回すシーンのカッコよさにも痺れました。そして死屍累々の式場でコルドとクララを待つ過酷な結末にスペイン人容赦ねぇ・・・と戦慄しました。

よね