ハンガー・ゲームのレビュー・感想・評価
全32件中、21~32件目を表示
大人の鑑賞には堪えない
大まかには洋風バトルロワイアル。
バトルロワイアルにも言える事としては、設定が飲み込みづらい事にあるのだけど、バトルロワイアルには、それすらどうでも良くなる臨場感と焦燥感があったのが良かった。
本作はどうかと言うと・・・
戦闘シーンは生ぬるく、キャラクター描写も薄い。その上、ルールーは途中で変更されるわ、運営の攻撃で死にそうになるわ、もうどうとでもして!と言いたくなってきます。
「最後一人生き残ったもののみが勝者となる」
というルールへの興味だけで見続けたのに、あのオチも最悪。
一人しか生き残れないからこそ、仲良くしてたのに殺しあわねばならないってところに葛藤が生まれるんじゃないんですかね・・・。
心底どうでもいい映画でした。
面白い世界観と風刺の聞いた最高のドラマ
久しぶりに面白い映画を観ました。まず、この世界観に惹きつけられます。まるでナチスが第二次世界大戦に勝利したかのような歪んだ平和と独裁社会、貧富の差。ここにいかにも現代アメリカのエンターテインメントを風刺したかのような殺人ゲーム。最後に生き残った者が最高の名誉と富を手にする視聴者参加型のリアリティショウ。「殺人」を「歌」におきかえると、まさにアメリカンアイドル。
そしてこの殺人ゲームの中でも、人間性を失わず強く生きる少女。彼女の存在が独裁社会を脅かす。
第二作、第三作が楽しみである。ジェニファーローレンスが演じる炎の少女も最高。
バイオレンス映画が苦手な私でも惹きつけられる最高の映画でした。
アカン!!アカンでぇ〜!!
本国では、
すっげーヒットしたという事で
どんなもんかと思って観ましたが…。
ちなみに、原作は読んでいないので、本作だけでの批評となります。
この作品、致命的なのが、まったく主人公に感情移入できないところ(個人的にです)
ティーンエージャー向けになっているからか?
俺が、おっさんだからなのか?
主人公にも、その他のキャラクターにも感情移入できない。
妹が選ばれ、その代わりに!!
なんという勇気!!みたいな感じで言われますが…
はぁ…?!
っていう感じで、この家族がどんな絆で結ばれているのか…
まったく知らないので、はっきり言って、なんとも思いませんけど!?
そして、ハンガーゲームがスタートした途端、
テンションは上がりますが
まったく、よくわからないうちに、何人か死にます(笑)
誰が誰なのか、わかりません。
しかも、カメラは、かなり手持ち感を多様しているので、
殺し合いは、ブレブレで、よくわかりません。
アクションのアの字もありません。
ランボー並に、怒りまくっちゃうのかなと期待していたら、
そんなアクションシーンは、まったく無しです。
後半は、掟破りのルール変更!!
勝者は、二人でもOK!!
こうなりゃ、忘れてた同郷の男を見つけねばね。
ここから、ラブなくだりが!!
いる?
これ、いる?
それで、ラストは運営側に反抗でーす。
このあたりで、うっすら『バトルロワイヤル』や『ライヤーゲーム』を思い浮かべる。笑
最初っから、構想を3部作にして、『ロード・オブ・ザ・リング』などのように
しっかりと人物描写や裏背景などを一作目で描けばよかったのに。
薄っぺらな主人公が、いくら傷ついたって、死にそうになったって
なんとも思わない。
次回作によりけり
期待して観に行った本作ですが、私としては満足のいく作品では無かったです。
前半であれだけ布石しておいたスポンサー制。ゲーム中ではどのような影響を与えるのかと思いきや、ほとんど使われず…。アクションシーンは、ゲームの過酷さを表現しきれず…。
キャラクター達の人間関係や恋愛模様も中途半端で、そういう意味でも、あっけにとられた映画です。
殺さなければ殺される。それでも戦いを避ける主人公というのは、とてもアリだと思います。しかし、カットニスが(反射的とはいえ)あっさり殺してしまうのは、がっかりでした。
せめて、ラストまでは待ってほしかった…。
本作は、次回作ありきの作品ということで、次回作によっては評価は変わると思います。
ただ、これだけ見ると、作品的には良いものとは言い難いです。
学ぶべき命の尊さ。
原作も映画も本国では若者層に大ヒットしたんですってね…。
早い時期から何度も流れていた予告編からして、どう観ても
もっと残虐性の高い、ただの殺人ゲーム作品だと思っていた。
でもって、何でそんな下らない作品に、あのJ・ローレンスが
出てるんだろう?って…J・ハッチャーソンも勿体ないなぁと。
設定にしても内容にしても、新しい部分はほぼ皆無。
さすがティーン向けとあって、ゲームの見せ方はまぁ無難だし、
当然三部作ともなれば、主人公が死ぬワケないでしょう、うん。
だからきっと多くの若者層(日本の)が期待したような内容では
なかったんでしょう…^^;まぁそれは観て分かる気がしたなぁ。
しかし、ということは逆説的に、私には面白い作品だったのだ。
これっていわゆるゲームの内容如何よりも、その世界観よりも、
主人公達が於かれた極限状態と、ノーマルな精神を持つ人間が
葛藤する心理ドラマに重きを置いてる。彼らが生きる未来国家の
在り方に最大の問題があるのはいうまでもないが、とりあえず
この一作目では国民を牛耳るための策として執り行われている
ことくらいしか分からない。まぁ他作などでも、こういう連中の
心理なんて、どうして??の範囲でしかないのだけれど。
独裁者側にはそれなりの言い草があり、まぁ向こうも人気取りに
必死なのが分かる。これは早いこと全12地区が一気に手を組み、
打倒!独裁国家!となっちゃうのが一番早いんだけどねぇ。
今作でもとある地区で、ちょっとその片鱗が見えたけど…。
でもそれだと一作目で終わっちゃうから、まだ続かせるにはね。
もうこれは今後のJ・ローレンス次第、ってことなのかしら。
(ってことは、このカットニス嬢は、まだまだ出場するわけねぇ)
まだ年端もいかない子供達(ノーマルに育った方)は本当に普通の
少年少女達で(更に貧しい出なのね)、
殺人兵器に育てられた子供達は(どっかの国みたいに)幼い頃から
殺人英才教育を受けていて、ゲームのために生かされてる感じ。
どちらにしても、国家のオモチャなわけだ。
そしてそのゲームがあることでビジネス益を得ている層もいるわけで。
やれスポンサーだの、アドバイザーだの、オリンピックか!?と
(まぁある意味そうなんでしょうけど)思うほどやることが派手で大胆。
アホがヒマになるとこういうこと(戦争)しか考えない、っていう
(オリンピックのことじゃないですよ)そのあたりもよく分かる。
大人しく従っている国民が気の毒で仕方ないが、バカバカしいと
分かっていながら戦いに身を投じなければならない時代(御国の為)
を生きた人々からすれば、とても他人ごとには思えない世界である。
私はどうしてもこれが戦時中の若い特攻兵に見えて仕方なかった。
勝たねば死ぬことが分かっているのに、
まるでそれが名誉であると恐怖から信じ込まされてしまうか、
信じちゃいないけど、家族のために戦わなければならないという、
選択肢すらない世界。そこに富裕なアホは感動してるんだもんね。
オマエら、自分の子供にそんなことできるのか!?ってやつよ。
このドラマ、ほぼ完全にJ・ローレンスの独壇場。すごいわ彼女。
ある意味「ウィンターズ・ボーン」と被っている感じで、まぁ巧いの何の。
実際に森に住んでそうだし^^;、何でも獲って食べてそうだし^^;、
またもや家族のために…ってお姉ちゃんが頑張る設定なのよねぇ。
この子、もうこういう役しかこないんじゃないかと思うくらい(失礼)
堂に入ってるというか、元々子供ったらしい演技をする子じゃないから。
この映画がつまらない人でも、彼女の演技は観る価値アリ。
そしてお相手J・ハッチャーソンも負けていない。
この子も昔から子供ったらしい演技をしない子なので、善にも悪にも
なれるタイプの俳優。化け応えがあるのは得な一面になったのね。
二人ともアイドル系じゃない顔だしね(ゴメン)
そういう二人だから演技の上では観応え十分!キャストは問題なし。
向こうでは大ヒット!したらしいから第二弾も製作中。
こちらではどうなるか分からないけど^^;
ゲームよりドラマ重視で観るなら決して損のない映画。
私は少なくともあのヴァンパイア映画(ネチャネチャクドクドのやつ)
よりはずーっと良かったけどなぁ。
(サッサと立ち上がれ、民衆!しかし白塗りのE・バンクスは強烈だわね)
母親の貫禄です
ジェニファーは「ウィンターズ・ボーン」のヒロイン役の時もそうでしたが、もう母親の貫禄ですね。同世代の男たちの目線は、彼女というよりも、
母性に頼っている子供のようでした。あの、すばしっこい女の子が、彼女を慕っていたあたりからもうなずけます。戦いに行くまでの心理面など、丁寧に描いていたのに、いざ、バトルシーンに入ると、あれれ、という展開で、
進んでいきます。異種格闘技戦「A猪木VS Mアリ」の時のような肩透かしをくらいます。1作目で結果をださなくてもよかったのに、残念。
がっかりした、駄作中の駄作。
バトルロワイヤルに対抗しているイメージで宣伝されていたので気になって観てみたのだが、
駄作、の一言。
まず根柢のストーリー、ゲームのルールが破たんしている。
いきなりゲームの勝利条件を主催者が変えてしまうのは絶対やってはいけないだろう。
殺し合いという”ゲーム”を平等に公平にするために存在する基盤であるルールそのものを変えてしまうということはゲームを否定することに他ならない。
いくら物語を盛り上げるための演出だと主張されてもこれはいただけない。
バトルロワイヤルは決められたルールの中でいかにして生き残るかに挑んでいた点でもうこの本作品より優れている。
-------------------------------------------------------
あまりにもがっかりさせられたので不満点をさらに上げてみる。
・前半のゲーム前の過剰なまでの演出が後半のゲーム部に全く活かされていない
出場者は各地区の代表として勇敢な存在であると表現しているのに、
ゲーム中に主催者側が意図的に殺そうとするのはおかしい。
・そもそもこの話はいつの時代の話なの?
まあおそらく近未来なんだろうけど、そのところの説明がまるっきり省かれているのでゲーム中のハイテク描写に違和感があって仕方なかった。
・一人しか生き残れないルールなのにゲーム序盤でチームを組んでいる。
多人数の方が有利であることは明白であるとして、このメンバーたちはどうやって最終的に自分が勝ち残る算段だったのか?全くもって不可解。
・んで続編で何したいの?
今回でとりあえず主人公たちはハッピーエンドを迎えたから、ゲームの存続に対しては興味が無いだろう。
というか続編では違う環境の人間出して、また同じゲームやらせるの?これ以上このゲームのどこに引きだしがあるの?
---------------------------------------------------------------
以上、駄文ですが。
ホントにつまらなかった。
原作あるみたいだし、原作ファンは怒り狂ってるのでは?
仕方ないけどハショリまくり
原作を読んでから映画を観た者の感想です。
タイトル通り、かなりはしょられてます。
シナやヘイミッチなど、カットニスとピータを支えるスタッフの人間模様はほぼ皆無に近い。
ヘイミッチはまだしも、原作ではかなりの印象を残していたシナはただの脇役になっています。
さらにゲーム中のプレイヤーたちも同様、カットニス以外みんな薄いです。
ルーの見せ場がなさ過ぎて驚きました。
ケイトーたちとの死闘も、信じられないくらいあっけなく終わります。
観終わって一番思ったのは、「原作を読んでいないと意味わからないんじゃない?」ということです。
映画は尺が限られているので大部分を省略するのは当然のことですが、その省略の仕方があまりにも雑に思えました。
これでは単なる娯楽映画となり、さらに娯楽映画だとこれは物足りないと思われても仕方ない感じです。
ただ一つ弁解するならば、レビューにも「ゲーム開始まで長すぎる」という意見が多かったですが、前半のくだりは無いと物語の根底が全く分からなくなるギリギリのラインなので、あれ以上短いと続編は作れないくらい大切なんです。
原作が面白かったので評価は3.5です。続編に期待します。
中途半端。
冒頭の戦闘シーンは迫力があってよかったです。ですがいざ本番が始まってからの戦闘シーンはカメラが動きすぎて何が起きているのかよくわからないです。でもこれは暴力的なシーンを見せるだけの映画にしたくないという制作側の意図もあるのでしょうか。
では戦闘シーンに重きを置く映画でないとしたら何を伝えたいのか…そんなことを考えながら見ていましたがわかりませんでした。
ゲームのルールが詳しく説明されていましたが始まるまでが長すぎてちょっと飽きてしまいます。あれだけ長々とスポンサーが大事といっていたわりには、そのメリットもよくわかりませんでした。
そしてやっとゲームが始まったと思ったらビックリ!だって運営がプレイヤーに攻撃してくるんですよ。しかもそれでカットニス負傷→ピンチ。もうなんでもありだなと思ってこの時点で見る気半減でした。
中盤で味方になったルーについてはたいして思うところはありません。というかルーは敵になると思ってました。ですがその期待は裏切られ(いい意味で)味方となって戦場に散るわけですが、ルーの背景も描かれてないし、カットニスは妹のように思っていたのかとか想像はしましたが、特に泣けませんし、「あー死んじゃった」くらいなものでした。
個人的にはもう少し登場人物を減らしてもいいので、一人一人の背景を掘り下げてほしかったですね。
全体的に見て盛り上がりに欠けます。「ハンガーゲーム」というものを長々と説明されたような印象が強いです。
個人的に一番盛り上がったのはカットニスが能力審査(?)のおじ様たちの食べようとしていた豚が咥えていたリンゴを打ちぬいたシーンでした。あれはスカっとしました。
きっとこの映画はハンガーゲームというイベントというか決まり事を通じて強大な権力に立ち向かっていく!という流れになるのかもしれませんが、サバイバルゲームのようなものを期待していた自分には少なからずガッカリ感がありました。
ゲーム内容より主人公の心情描写が最大の魅力
全米で3億ドル超のヒットを記録した『ハンガーゲーム』が日本上陸!
……と書いてみたが、!を付けるほど本作に期待してた訳じゃない僕です。
ベストセラーやセンセーショナルな題材の映画化作品が売れるのは
日本でもよくある事だし、ヒット作=出来が良いとは限らないし。
さて本作、あらすじだけ追えば『バトルロワイヤル』(以下『BR』)と内容が酷似してるが、
観れば分かるように『BR』とは少々路線が異なるので単純に比較はできない。
『BR』は社会的要素が強いが、本作はもっとティーン向けというか、
『リアル鬼ごっこ』等により近い印象か。
しろいるかさんのレビューで初めて知ったが、本作はS・キングの小説
『死のロングウォーク』から着想を得てるそうな。成程、あちらは殺し合いでは無いが、
最後の一人になるまで若者達が歩き続けるというゲームだった。
しかーし、悲愴感も独裁制の恐怖描写もキングが上じゃあッ!!
(↑キング至上主義者の妄言です、無視してください)
けど本作が悲愴感や恐怖に欠けるのは確か。
独裁政府が強権的な行動を見せるシーンは殆ど無いし、
迫害される地区の人々も、あの程度の描写ではまるで貧困が伝わらない。
いざゲームが開始してからも悠長な展開が続くので、
(あんな展開の遅いゲームに数日も拘束されるスタッフや視聴者も大変だ)
結局、何が何でも生き残る!という必死さが伝わってこない。
あとラスト。
メディアを逆に利用して政府に一矢報いるという展開ならまだ良かったが、
(第11地区の反乱にはグッと来たもの)
最後は結局メディアに“おんぶに抱っこ”で生き残った感じで、爽快感は薄かったなあ。
政府への反逆云々より、カットニスとピータと地元の恋人との
三角関係がティーンの心をくすぐるのかしらん。
続編も既に製作決定してるらしいので、次から本格的に
独裁政府に戦いを挑む話になるのかも。
単品でも満足させてほしかったと不満は残るけどね。
だが、主演のJ・ローレンスは見事!
彼女の心情が丁寧に描かれる前半のドラマが、実は一番の見所だったかも。
妹への子守歌や母への叱咤から伝わる、家族への強い愛情。
元来から意志が強いのではなく、『意志を強く持とう』と努めている少女。
強い瞳が時々揺らぐ様子に人間味を感じる。
結局、彼女が映画内の飢餓感(ハンガー)をひとりで背負っていた。
彼女の演技に判定1.0プラス。
<2012/9/29鑑賞>
バトル・ロワイアル見たことある人には薦めません。
アメリカでDVDにて鑑賞しました。
約140分の映画のうち、前振りが約80分、サバイバルゲームが約60分という内訳です。
もっと戦闘シーンがあるのかと思っていましたが、前半、主人公が逃げ続けている間に大半の敵が死んでしまい、
実際に主人公が弓を引いて敵を倒すのは2回程度。
最後に同じ貧困地域から選抜された男の子と2人生き残ってゲーム終了で、ハッピーエンド?です。
『バトル・ロワイアル』と似ているなどの意見があるみたいですが、
子供同士で殺し合いをさせるという設定以外は別物と言っていいでしょう。
『バトル・ロワイアル』の方がアクション映画として見るには断然面白いので、
それを見たことがある人にとっては退屈に感じるかもしれません。
逆に言えば戦闘シーンが少ないので見やすいとも言えます。
女子ウケは良いかもしれませんね。
もっともこの作品は3部作なので、今後の展開に期待してみたいと思います。
原作は読んだことがなかったので、次の映画公開までに全部読んでみます(^_^;)
全32件中、21~32件目を表示