星の旅人たちのレビュー・感想・評価
全37件中、1~20件目を表示
やはりマーティン・シーンはいい
上映時に観よう観ようと思っていたら、いつのまにか上映が終わってしまっていたので、今回iTunesStoreのレンタルで念願の観賞です。
「ザ・ホワイトハウス」を観て以来マーティン・シーンが好き&お気に入りのアウトドアものである、ということもあって期待感をもって観ました。
結果は、、、やはりいい。
綺麗な田舎の風景と、一緒に旅をともにするメンバーとのやりとりがとてもいい感じです。マーティン・シーンは涙を流すことなく息子の死を悲しむ父親を表現していました。旅のポイントポイントで遺灰を少しずつ撒く姿がせつなかった。
あとはダイエット目的で参加しているオランダ人のヨスト、いいね~!
最初は単にがさつで無神経な野郎かなと思ったが、実態は誰にも心優しい大男でした。温まったよ。
歩くことは前進すること
放題があまり気に入らないけれど、ロードムービーらしい作品。
マーティンとエミリオ親子もほんわか感があってよかったな~。
建物様式は違っても、どこにでもある田舎の風景が広がっていて
懐かしいように心がくすぐられる。
歩くことは 進むこと。
巡礼地を歩きながら、みんな、それぞれの新しい道を進んでいく。
純粋なロードムービー
宗教を持たない私には、真の意味は分からないのかもしれない
息子を亡くして突然、巡礼の旅に出てしまう眼科医
でも息子とはそれほど仲良かった訳でもないけど、遺灰を撒き続き旅をする
かといっても、息子との思い出が出てくるわけでもなく。。。主役である父親中心に旅が淡々と進んでいく
外国映画特有の、わがままな人や自分勝手な人、自分の思いをそのまま口にする人たちがいて、面白いと言うか、理解しきれないと言うか。。。
巡礼の旅の美しい景色と、個性豊かな旅の仲間の話で見られる映画
映画館で見たら、さらに圧巻だったのかも
【”聖地サンティアゴへの巡礼の旅に出た男女4人の夫々の理由。”今作は、息子の遺志を継ぎ旅に出た社会的に成功した男と、偶々同行する事になった3人の男女の姿を追ったロードムービーの逸品である。】
■ある日、眼科医として成功したトム・エイブリー(マーティン・シーン)の元に巡礼の旅に出ていた息子ダニエル(エミリオ・エステヴェス:マーティン・シーンの息子で、今作の監督)のもと旅に出て直ぐのがピレーネ山脈で嵐に巻き込まれて事故死したという知らせが届く。
息子の遺体を引き取りにフランスとスペインの国境の町を訪れたトムは、遺品と亡きがらを受け取り、帰国しようとするが一夜明け、地元の警察に”矢張り火葬してください。”と頼み、ナント息子のザックを担いで聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出あるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤、トムは笑顔無く修行僧のように巡礼の道を歩んで行く。そして、ポイントポイントでザックから息子の遺灰を撒いて行くのである。
まるで、余り交流のなかった息子の遺志を継ぐように。
■この作品が魅力的なのは、トムが道中に出会う三人の男女のキャラクターが魅力的な所である。
更に言えば、劇中で抑制したトーンで流れる”ニック・ドレイク”の超名曲”ピンク・ムーン”などの曲もとても良く、この作品に品性を齎しているのである。
1.ヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)
ダイエットが旅の理由の、それにしては道中、美味そうに肉を食い酒を飲んでいる陽気なオランダ人。
2.サラ・マリー・シンクレア(デボラ・カーラ・アンガー)
禁煙が旅の理由だが、その割にはスパスパと煙草を吸っている。他人の干渉を嫌うが、途中で旅に出た本当の理由ー暴力的な夫から娘を守れなかった事を悔いている。-をトムに話した事から彼と、巡礼の旅を共にする。
3.ジャック(ジェームズ・ネスビット)
スランプのアイルランドの作家。旅の理由は小説のネタを探す為。
という3人が、何だかんだと言いながらトムと道中を共にする様が、しみじみと良いのである。
・トムは一人で出発した直後、川にザックを流してしまい、必死に川に入ってザックを拾ったり、三人と旅する中でワインに酔っ払って彼らの悪口を言って警察に拘留されてジャックに保釈金を払って貰ったり、ジプシーの少年にザックを盗まれて4人で追いかけるも見失い失意の中にいると少年の父イズマエルが少年を連れてやって来て”息子が、私達の名誉を汚した。どうか夕食に来てください。”と言い4人が招かれると、ジプシーたちが楽しそうに歌い踊り酒を飲んでいる姿を見るのである。
そして、イズマエルはトムに”ムシーアまで行って、息子の遺灰を撒きなさい。”と告げるのである。
ー と言う数々の経験をしながら、トムも頑な心を徐々に解して行き、3人とも打ち解けて行くのである。
トムがお詫びの印に豪華なホテルの部屋を4室自腹で払い、4人がトムの部屋で楽しそうに飲むシーンは特に良い。彼らが旅を共にする中で、生きる喜び、意味を再確認しているようである。
そして、旅の随所でダニエルが現れるシーンも良いのである。(彼が警察に拘留された時には、頭を”あーあ”と言う感じで振っている。)ー
・そして、漸く4人は長い旅を終え、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着し、壮麗な寺院の儀式を見るのである。その中の僧侶の一人は笑っているダニエルなのである。
トムは最後のスタンプを押して貰った後に、巡礼の旅を成し遂げた証明書を貰うのだが係の人に、申し訳ないが”ダニエル・エイブリーと書いて下さい。”と頼むのである。
更に、ヨスト、サラ、ジャックの3人はそこで帰らずに、トムと共にムシーアの海岸まで同行するのである。
そして、一人一人新たな生きる上での言葉を呟き静に姿を消すのである。
独り残ったトムの脇にはダニエルが居り“踏破したね。”と父に語りかける中、トムは残った遺灰を全てムシーアの海に晴れ晴れとした顔で撒き、カリフォルニアには戻らずに、新たなる旅を続けるのである。
<今作は、息子の遺志を継ぎ旅に出た社会的に成功した男と偶々同行する事になった3人の男女の姿を追ったロードムービーの逸品なのである。>
ガチの聖地巡礼ムービー
カソリックの聖地スペインサンチャゴへの巡礼の旅は、日本では四国八十八ヶ所巡りになるのかな。私はまだしたことがないけれど、友人が親を亡くした後で旅に出て、気力を取り戻したと言っていたのを思い出した。
主人公の巡礼の動機は目的地の遥か手前で終わってしまった息子の旅を完遂し弔うことだったが、終盤、一見陽気な他のメンバーもやはりそれぞれに事情があって巡礼に来たことが明らかになってしんみりした。
主人公であるガンコ親父役の方がカッコよかった。亡くなってしまった息子役のエミリオ・エステベスの実のお父さん!こちらの親子は生きている間に絆を確かめられてよかった^^
息子の遺灰をまきながらの巡礼の旅
海外版お遍路
亡くなった息子のやり残した旅を辿り成長していく父の話
だけ…!? だが、心温まる良いお話
タイトルなし(ネタバレ)
ジェームス・テイラー『カントリー・ロード』
アラニス・モリセット『think U』っていい曲。
『人は人生を選べない。生きるだけだよ』
と言う言葉が
『巡礼した目的は』と言う問いに対して
『もっと旅を続けなければ』と言う言葉に繋がって終わる。
父親は最後十字を切らないで、手を合わせる。まるで、仏教徒の様だ。息子は仏教徒だったかも。最初の本堂は何処だろう。東大寺じゃないね♥
原題 The Way
製作年 2010年
製作国 アメリカ・スペイン合作
劇場公開日 2012年6月2日
上映時間 128分
映倫区分 PG12
宗教的なナショナリズムだと思った。
日本をちょこっと間違って解釈しているようだが。
バスク地方だから、ゲルニカが出て来ると思ったら、出なかった。
『ここはスペインじゃないバスクだ』
辛さをさらりと
秀逸と言えるのは人間が分かり合える作品だから。
何度かこの映画を観ているが、観れば観るほど、子供を心から理解することは難しいなあと感じてた秀逸。
初めは息子の死を悼んで息子が行こうとしていた巡礼の道を歩いていくと単純に考えていた。 美しいピレネー山脈( フランスのWay of St. JamesからスペインのSantiago de Compostela in Galiciaまで、そしてMuxia(北大西洋)の風景や厳かなカトリック教会の建物や行事に囚われ、この映画の本質を観ていなかったのかもしれない。それでも、親子関係の『言葉にしない会話』や『言葉にしても通じ合えない会話』がよくわかり泣かせる。
最初、ロサンジェルスのベンチュラの伝統的な建物に事務所を構えて(何年もここにいるというイメージを与える)、目医者をしている父親トムと患者との会話から始まり、事務員(マーチンシーンの実の娘)がトム(マーチンシーン)に息子さんから電話があったと伝える。息子ダニエル(エミリオエステベス)はフランスにいると聞くが。今回は電話番号を残したと聞くと事務員はいいえと。 事務所にメッセージを残すと言うことは父親の講釈を聞きたくないのかもしれない。みんな携帯持っているのダニエルだけは持ってないと息子を訝しがる。ダニエルの世界と自分の世界は違うことを感じている父親。このシーンだけでも、最初から親子の関係が報告だけで心のつながりがなく感じられる。
一緒に海外へ行こう!
今から戻って荷物を持っておいでよ。
パスポート持ってさ。ゴルフクラブを忘れてね。親子の旅行だよ。面白いだろう。
と息子は父親にとってみれば非現実的な言葉を吐いている。学問やプロフェッショナルになることを期待している父親。しかし息子は父親と一緒に世界を見たいんだよ。
父親がいつ戻ってくるのというとわからないと答えたので、じゃあ計画がないのと同じだという。 父親の物差しで物事を図る父親。
ここで息子は『空港までおくってくれるっていったけど、自分がどう生きるかについて説教しないでよと。全くその通りだと思う。
間接的にPHDが終わってないのに旅に出ないよと息子の行動を批判する父親。
恵がなくてもいいんだよ! だけど、Do not Judge me!と息子。
たいしたことないと思うかもしれないけど、自分の人生は自分が選んだんだと父親。
息子は人生は選ぶんじゃないんだよ。一度、きりなんだよ。You live oneと。
父親は息子を亡くして、初めて息子の言うことがわかったんだよ。一緒に世界を見たいと言う意味も含めてね。親になると、人は自分が子供の頃の気持ちをとうに忘れて、自分の考えを押し付ける。
自分が若い頃は説教されるのが嫌っだったはずなのに、レールを敷きたがる。 父親は一人息子は40歳に近いから何をしているのかと思う。 世界を見たく旅に出た息子に。身を固めてほしいと思っていると思う。親子の考えの相違が明らかだ。
しかし我々はこれは子供の人生でもう大人なんだから口を挟む必要は無いと思う。一度っきりの人生をどう生きようと子供の自由だと思う。 私も40歳前の子供を持っているけど敢えて言う。
それも世界を見たいという子供ならなおさら。
今更になって考えてみると、テーマーはお互いの考えを尊敬し合うことだと思う。息子の歩こうとした巡礼の道を父親は歩いて、この過程において、巡礼者とまじあいながら、共に過ごして、また事件も巻き込まれて、人と人の間で揉まれて、それも全く巡礼の目的が異なった人々、人生背景が違った人々と共に父親の心は成長していくんだなあと。別な考えや目的を持っている人と交わって、それらを探している人々の気持ちを理解していく。これが息子のいう世界を見たいということで、ここで息子の気持ちが理解できた。だから父親の人生も変わっていった。
最高だね。
デボラ・アンガーの魅力
この映画を観たら巡礼の旅に出たくなったので、ロードムービーとしては合格点だ。ただ、個人的に惹きつけたのは主演のマーティン・シーンではなく、デボラ・アンガーの魅力だ。彼女が出ていなかったら、少し退屈な映画になっていたかもしれない。彼女の映画はそれほど見ていないが、「クラッシュ」「ゲーム」「ザ・ハリケーン」くらいだが、どれも印象に強く残る映画だ。どうもこういうタイプの女優に弱い。昔では、アヌーク・エーメや若い頃のシャーロット・ランプリングがそのタイプだ。
あと、我々の年代にとってジェームズ・テーラーのアコースティックな曲が流れるのは懐かしいが、この映画になぜかぴったりくる。ニール・ヤングだったら、ちょっと主張が強すぎちゃうんだよね。
「同行二人」ならぬ同行四人
四国をドライブで一周したことがありますが、お遍路さんを道々たくさんお見かけしました。
テレビや知識だけでは知っていたお遍路さんの実物を見て、最初は物珍しくて。
そのうちに道端の小さな立て札に「次の〇寺まで〇〇km」の文字を発見して目が点。ものすごい距離です。
驚きは次第に敬意へと膨らみ、そして自分は車で3日かけて周った四国の大きさを体感した旅の後半には、ただただお遍路さんたちに頭を下げてそのお姿に手を合わせたくなったのを覚えています。
歩くって何なのだろう。
何のために歩くのだろう。
【映画】
様々の人生を背負って歩く「巡礼」は、即ち私たちの人生そのものだったのですね・・
発見があっても無くても、
出会いがあっても無くても、
結論があっても無くても、
生きて歩くことそのものが意味あることなのだと 教えてもらえました。
四人の歩行中のフォーメーションが四人のその時々の関係性をうまーく表す演出です。
そしてDVDでは映像特典のインタビューがとても良い。観賞後の感慨に厚みを増してくれます、秀逸です。
偏屈な父親と説明をしない息子の《別れと追慕》がストーリーの柱でしたね。
僕も主演のトムも警察署員も、息子を失った点で同じ立場でした。
巡礼してダイエットしようかな・・・
遺灰を途中で撒きながら巡礼の旅を続けるトム。痩せる目的で旅するオランダ人のヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)、DV夫と娘から逃げたカナダ人女性サラ(アンガー)、アイルランド出身のジャック(ジェームズ・ネスビット)と知り合い、4人で行動するようになる・・・
『サン・ジャックへの道』でも同じサンティアゴ巡礼の旅が描かれていたが、こちらもなかなかの出来栄え。しかし、リュックを川に落としてしまったり、ジプシー少年に盗まれたりと、ピンチが訪れるところなんてのはアメリカ的脚本。4人が元々優しい人間であることがわかる点が弱いところかもしれない・・・それに、中年以上の登場人物ではあるが、恋愛感情とか裏切りみたいな部分が無いことも・・・
巡礼を題材とした映画
まさに人生
全37件中、1~20件目を表示