「変態と老体の砦。」ラストスタンド ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
変態と老体の砦。
待ちに待った(早くしないと永久に観れなくなったらイヤだし)
シュワちゃん完全主演復帰第一作。
予告を観る限り…えぇ~!もうヤバいんでないの?なんていう
心配を予期させる動きも見せていたけど、まぁ期待通りの内容。
確かに寄る年波に勝てず、必死で老体に鞭打って動いてるのが
明らかに分かるけれど、それでも'80年代の彼らしく頑張ってる。
物語はありきたり、演出も古臭い、音楽は^^;まぁいいとして、
シュワちゃん復帰をとりあえず祝いましょうよ!的なお披露目。
とはいえ、銃器でバンバン!肉弾戦もガンガン!どう考えても
トレーニング期間も短かっただろうし(戻るのに時間かかるしね)
撮影中は怪我もしたそうだから、CG多用は致し方ない…。
かつての勇姿(私は今の顔も好きだけどな)を彷彿とさせながら、
もうあと何年で70歳だよね、、を感じさせる老境の極み。
スタローンとはまったく違うイメージだけど、どちらもこうして
映画界に残って頑張ってくれているだけでも嬉しい限りなのだ。
一応シュワちゃんが目立ってればいいんじゃない?的な作品で、
それなりに脇も豪華に取り揃えられており、といって特に目立った
活躍もせず^^;…というご愛嬌の中、麻薬王コルテスが、ZR1で
他車をかわす走りの華麗なこと!悪いけど主役は車の方では?
特に後半、モロコシ畑で(物語的にはどうでもいい)激走する二台、
シボレーコルベットZR1とカマロZL1、あぁ~高級車が高級車がぁ~
と心で叫びながら、ここではかなり楽しんでしまった。
そもそも冒頭で、町長があんなところに車を停めちゃうあたりから、
誰かが乗ってボロボロになることは、も~見え見え^^;
シュワちゃんがヨロヨロと頑張る傍ら、美しい見せ場は彼ら車が
すべて担ってくれている。いや~、ホント素敵、華麗だった。
そして出てくる銃器の数々。
担うは、あーあー出ちゃったよ、この人。J・ノックスヴィル(爆)
出身地がノックスヴィルだからって、芸名までノックスヴィル。
あのジャッカスシリーズで有名な御方ですね~怖いもんなしの~。
私どうしてもこの人を観ると、BTTFのドクを連想してしまうのだ^^;
(あのギョロっとしたお目目と発明スタント家の一面などからして)
この人が、ここでおバカな検証を行わないはずがない。
今作でも冒頭からバカ連発、ラストスタンドのメンバーに加わって
からは武器オタクの意地を見せ、華麗とは程遠い笑いの場を作る。
シュワちゃん、数々の見せ場に救われること多し!
しかし最後の橋の上での肉弾戦、やはりここで魅せないと!という
シュワちゃんの熱意が炸裂、殺さずに逮捕。国境は越えさせず。の
正義感をしっかりと見せつけ、ラストも余裕尺尺で演じきっている。
(今やハリウッドは、変態と老体で保たれている?美形達も頑張れ~)