「予想に反して、良く出来ていた!前作駄目だった人も、これでリベンジなる!」エクスペンダブルズ2 Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
予想に反して、良く出来ていた!前作駄目だった人も、これでリベンジなる!
もう一昔前か、二昔も前にハデに暴れまくっていた、アクションスター達の同窓会的なこの映画など、「今更続編迄も観ても、時代遅れっぽくて、雰囲気が古ぼけていて、楽しく無いよな~」と言うのが、あのシルベスター・スタローンの「try to find him and kill him (探し出し、ブチ殺せ!)」と言うセリフの超ドアップが出て来る予告編を観た時の第一印象だった。絶対にこの映画はパスするのだと心に決め込んでいたのだが、『アルゴ』を観に行った時にシネコンの上映スケジュールの都合上、ポッカリと時間が空いてしまい、他の映画は既に全作品観ていたし、2度観る気もしない映画ばかりだったので、嫌々、時間潰しの為にこの映画を観る事になったのだが、これが、予想に反して続編の方が返って、面白かったと言う、シリーズ作品には珍しい現象を作り出したのだ!!!
前作『エクスペンダブルズ』は、いかにも時代遅れな感じで、それは、まるでダイナソーを眺める様な気分で、ステレオタイプのイケイケアクションに、いささか食傷気味だったので、続編が出来たとしても絶対に観る事は無いと思っていた。
そして、あの予告編なのだから、誰が観るのだ?とバカにして自分にとっての納得のお蔵入り映画のベストランクインをしていたのだ!
だが今回の作品は、その意味では、見事にその期待を裏切り、お蔭さまで、笑いと共に楽しい一時を過ごさせて貰って嬉しいお得感、満載になった映画だった。
何度も繰り返し言う様で申し訳ないのだが、S.スタローン脚本・主演のこの手の映画では、もう還暦を過ぎた彼には、体力も落ちていて、動きにシャープさも感じられないので、彼の作品を時間を割いて観ても何も面白い事は無いと決め込んでいた自分が間違っていた!映画は1本1本自分の目で、観てみるまでは絶対に評価出来ないと、本作を観て痛感した。
普通に考えて、今更還暦過ぎのオヤジ達が、揃ってドンパチしているさまを見せられても、ドン引きするだけで、まして前作がダメなら、これも駄目と決め付けても、不思議はなかろう。
全くに期待値ゼロと言うのが今回は幸いしてか、笑えて、肩の力を抜いて安心して観られるこの作品に仕上がっていて、安心二重丸で観る事が出来たのが嬉しくて、感激だ!
新米の仲間入りを果たすリアム・ヘムズワース演じるビリーが殉死して、怒り爆発奮起した同窓会メンバーが一致協力して敵に立ち向かう様は、孫のリベンジを果たす優しいお爺ちゃんを観ているようで微笑ましい程だと言ったら、少し言い過ぎか?
紅一点で出演しているマギー・チャンと言うお嬢さんも中々の良い味を醸し出している。
彼女ユー・ナンと言う俳優も、未だ未だ将来が期待出来そうな楽しみな俳優だ。
シュワちゃんと、Bウィリスは友情出演と言う感じのオマケ的な出番だけで、見せ場も無くて残念だけれども、同窓会メンバーとしは外せない!
オールドファンには懐かしく、アクションスターの棚卸セールだが、若い映画ファンにも、このノスタルジー溢れる、アクション映画の基本路線の作品をたまには観るのも、返って新鮮に見えて楽しむ事が出来るだろう!