クロニクルのレビュー・感想・評価
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馬鹿にしてましたごめんなさい
時間つぶしのために、何も考えずにチケットを購入。
前情報を全く入れずに鑑賞。
高校生が超能力を得て・・・という内容で、ティーン向けの恋愛絡みの映画だろうなと、馬鹿にしてた。
馬鹿にしてゴメンなさい。30分経ったあたりでそう思った。
つーか、面白い♪♪
開始早々、生活をカメラ撮るという部分から始まり、いくら経っても、手持ちカメラで撮られた映像が淡々と続く・・。
でも、この映像なかなかバカにできないぞと思わせる。
観賞後に、ここのサイトに書いてあった、2007年に本作の監督が、Youtubeに投稿した、ライトセイバーでケンカをする映像を観たのだが、これもなかなかのデキかつ、面白い。
超能力を身につけてから彼らがやったことは、はっきりいって高校生レベルの馬鹿な事で、とても笑える。やっぱやるよね、こういう事♪絶対自分もやりますよ。
スカートめくったり、車を動かして、持ち主が帰ってきた時の様子を見て笑うとか・・・、YouTubeにありそうな内容の画像が続く。
そして、空の上でアメフトするシーンは最高に壮快だ♪
久々に映像でやられたな〜。このシーンを見るだけでも、価値がある。
途中からカメラが能力で宙に浮く事が多くなり、飽きの来ない映像を楽しむ事ができる、良く考えられているし、上手く撮ったなと関心した。
終盤は、防犯カメラやテレビのカメラの映像も織り交ぜられ、さらに面白さが増してゆく。
なんとなく、AKIRAっぽいなとも思うが、監督は影響を受けたのかもしれないなと。
デイン・デハーンという俳優さんは、どっかで観たなと思ったので、ネットで確認したら・・・プレイス・ビヨンド・ザ・パインズで出ていた。印象的な演技だったし、あの目つきが強烈だったな。
そして、今売り出し中なのか、スパイダーマン2に出演予定だとか。何より、あの印象的な目は忘れられない、自分は、ジェームス・ディーンやリバーフェニックスを思い出した。と思ったら、エデンの東、前のジェームズディーン役として、ライフという映画にでるとか。
要チェックだなと。このサイトで書いてあったのですが。
タイトルとポスターだけで判断したらダメだなと反省させられた一本でした。
良い!
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「クローバー・フィールド」「パラノーマル・アクティビティ」等で用いられているP.O.V.もの(Point of view。主観ショットのフェイク・ドキュメンタリー)の、“超能力少年”版です。
たまたま偶然、超能力を手に入れた3人の男子高校生たちが、最初は戸惑いながらも他愛のないイタズラを繰り返したりして一喜一憂しているのが楽しい。しかし、段々と…というストーリー。予告編を観た時から気になっていたんですが、実際に観てみたらこれがかなり面白くて、予想してた以上に良かったです。
主人公のひ弱な少年が徐々に、そして最後にはという展開で、一部では「AKIRA」をハリウッドがパクった、といった寸評もあるようですが、観た感じそんな印象は特に感じません(その一部分だけ取り上げれば、という程度?)。アクマでも主人公をカメラが追いかけているので、他の2人に関してはドラマが薄いのは仕方ないのかも。ただ、無名の監督×無名の新人俳優たちのアンサンブルは、よりリアルに日常のドキュメンタリーっぽさを出していて、ドラマ部分でも充分に見せてくれているので不満は感じません。
POVものと言っても、主人公のカメラだけではなく、場面によって街角の防犯カメラや、従兄弟の想い人のカメラ等に視点が切り替わり、臨場感を出している演出。特にラスト付近になると、街にはこれほどのカメラ(携帯電話の機能も含めて)が溢れ返っているんだなと思わせるような切り替わり方で目まぐるしい展開に。好き嫌いは別れるかもですが、飽きさせない展開や特殊効果を効果的に使っている点でも、クローバー・フィールドのような大作にも決して引けを取っていない快作。オススメです。
(以下、ネタバレあり ご注意を)
主人公の気弱な高校生アンドリューは、学校ではイジメられっ子的ポジションであり、従兄弟のマット以外に親しい友人もいない。重い病気で自宅療養中の母を心から気遣いながらも、ニート気味で飲んだくれている父への反発心を抱えて鬱屈する日々を送っている。ある日、ドデカい高級ハンディカム・カメラを購入し、日記風に、身の回りに起こる全てを克明に記録していこうと思い立つところから物語は始まる。マットに誘われて渋々参加したパーティで、偶然発見した地下への洞穴。マットと居合わせたスティーヴと共に3人は洞穴に潜入するが、そこにあったものは未知の物体。恐れつつ、生命体のようにも見える“それ”に触れてから、3人にはある特殊な能力が芽生えた。色々と試行錯誤しつつ、能力を使うことを楽しみ、能力が強くなっていくことに喜ぶ3人。しかし、母の症状は悪化していく一方で、父の無理解や暴力に晒され続けるアンドリューは、次第に能力の使い方を誤り、制御するよりも暴走させていく道を選んでしまう。スティーヴの犠牲から、更に事態は悪化し、母の死をきっかけとして、その暴走は最大値に達する。街をパニックに陥れていくアンドリューを止めようと、マットは必死に説得するが…
最後は悲劇でも、ラストシーンの余韻に救われる。そんな作品でした。
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