「本宮ひろしイズム」プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命 しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
本宮ひろしイズム
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1部のゴズリング編に人気があるようだが、本作のキモは3部にあり。
「親は無くとも子は育つ」と「子は親の背中を見て育つ」
という真反対の格言を冷静に、かつにわかに感動的に、描いている点にある。しかし、その監督のまなざしはとっても熱い。
普通にそのテーマだけを純粋に見ても十分面白い映画。
「ブルーバレンタイン」に続き、シアンフランス監督、素晴らしいね。
ゴズリングはレフン監督の「ドライブ」と「ブルーバレンタイン」の両方のキャラをまんま本作を続編にしたようにも見えて、それも楽しい。
また本作、二人の男の運命的な出会いと父親としての有様を描いた作品でもあるのだが、確かによくある話、っていうとそれまでなのだが、
これって、あれじゃん、本宮ひろし氏の漫画そのまんまじゃないか!?
「よっしゃーーーっ!!」とか
「おとこはなぁーーーーっ!!」
というセリフは一切出てこないが、観終わってそう思った。
まあ、叫んではいないが、ゴズリングやクーパーのドアップ多投はシアンフランス監督、熱い、熱すぎる!
確かに、中盤の第二部に該当する部分は若干つまらないかもしれない。しかし、本宮漫画に主人公2人いたら、片方はやんちゃ、片方はのし上がる、あるいはエリート、と相場が決まっている。それを思えば、むしろニヤニヤしながら楽しめる。
そして第3部は世代が移る。
はっはっは!まんまじゃん!!
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