プラチナデータのレビュー・感想・評価
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雰囲気近未来
+二宮和也映画かな。
でも商業的には大成功でしょうね。
青味のある画面作りに、白っぽさを加えて白昼夢っぽく。
食事などの生活感があるシーンは一切出さずに、近未来感を作り上げる。これは成功していました。
監視システムはまるで海外ドラマの『person of interest』みたい!!
日本映画もまだまだやるなあ、と感心しました。(ちょっとシステムが似通いすぎてるけど)
たまにピントが甘く、前の人物も後ろの人物も少しぼけているシーンがありましたが、演出でしょうか。
だけど、セリフ回しが残念。一つ一つは悪くないのに、言葉の流れがくさい。
日本語にはもっと良い流れと単語があるのに、
どうしてこんなチョイスのこんなむず痒い台詞を聞かされてるんだろ
という気になって集中出来なかったです。
序盤はまだマシだったのですけど段々酷くなってきて、最後一番重要なラストシーン。
はあ、よくある二時間サスペンスドラマの焼き直しみたいなセリフ・・・。
冷めます、残念。
あと、ストーリーの核である二重人格という設定が映えてない。
予告で大々的に取り上げられていましたから、『二重人格』なのは知っていました。
はっきり言って劇中の核となる事を予告で知らせるのって卑怯です。
予告と本編を切り離して考えれば、余りにも簡単かつ唐突に二重人格という事が告げられ、現実の重みが0。
日常の生活が描写されないんなら二重人格という設定も映えません。
だって普段の姿からかけ離れた自分がいるという点が
もっとも二重人格設定のワクワク感を引き出してくれるというか。
普段がどんな人物なのか、をもっと具体的に知らないと
初対面の人が二重人格だった時みたいに「あ、二重人格なの。へー」で済ませちゃいます。
神楽が素性がうかがえないミステリアスな人物でいきたかったからか、
二重人格が『劇中で』判明するまで神楽の人柄が分かるシーンがほぼなかったのが、逆効果。
ストーリーも雑把。
神楽に寄って話を展開させるのか、それとも浅間に寄って話を展開させるのか、展開がブレブレです。
最初は浅間で、次に神楽に寄ったかと思ったらまた浅間に戻って、その間に各ヒロインたちの暗躍が入って・・・
シーンや演出もブツ切れの印象。
色々とまあ、あったものの、あっさりした話になった感じ。
東野圭吾ってだけで映画化はちょっともういいかな・・・。
あと急に小声で「プラチナデータ」と言うのは、真面目なシーンなはずなのに、あれ面白くなってるじゃん。
二宮くんファンのための作品
後半が 面白かったです ☆=
原作を 読んでいない方で、
二宮君ファンの方のための作品、、という印象でした♪
DNA のシステムや キャラクターは魅力的なのだけれど、
人間味に 欠けていて、いまいち伝わってこないのが残念★。。
よく、、すごく上手な作家さんの小説は
映画にしにくい というけれど。。
アイデアだけお借りして、、のつもりで見れば、
それなりに 楽しめる作品かと思います。 m--m
なんだかなぁ。
原作の存在を知らなかったが、おそらく原作を買って読んだ方が金銭的にも時間的にも有意義だっただろう。
唯一といってもよい面白かったところは監視カメラシステム。ただそれも一瞬で断片的。
なぜそんなところで逮捕?なぜそこに監視カメラがないの?など細かい点を挙げれば枚挙に暇がないが、特に気になった点は2つ。
1つは主演の二宮。私には今回の役柄に二宮では容姿が幼いと感じた。顔、背、声ともに他の役者の中で浮いているように思えた。演技力は別として。
2つは英語。作中の「警察庁」の上に英語でNational Police Agencyと書かれてあるなど、それいる?と何度思ったことだろう。また研究所などに設置されているスクリーンやタブレットも表示されているのは英語のみ。確信は全くないがそれらが使用されている場面で欧米の外国人風の役者は見られなかったし、仮にいたとしてもその他大勢の日本人のオッサンたちは全員あんな専門的な英語を理解できているわけ?と感じざるを得なかった。それなのに映画の画面上には当然だが鑑賞者のために日本語字幕が出ている。監督は英語が洗練されていてカッコイイとか中学生みたいな考えを持っているのか?初めから日本語の漢字を使えよと言いたい。個人的にはその方がカッコイイと思うのだが。
いろいろ書いたがこんな評価になったのは単にストーリーが面白くなかったから。ええっ、そうだったの?といったものは殆どなし。原作とは全く違うといった意見もあることだしやはり原作を読んでみるとしよう。作者が作者だし映画より面白いに違いない。
保奈美さん、もっと迫力出して〜
原作とは内容が変わっていますが、結構、面白い映画に仕上がっています。
東野圭吾の同名の小説が原作。元々、原作の小説は映画化を前提に作られており、今回、そのそもそもの目的が達成されたことになる。
原作は読んでいたんですが、結構前なので実はストーリーはうろ覚え。“プラチナデータ”の意味だけは覚えていましたが。うろ覚えでも、今回の映画とは、かなり違う筋だった様な気がはします。映像作品としては、今回の方が良いんですかね?
二宮和也が主演である為か、若い女の子が多いです。で、その二宮和也ですが、やっぱり芸達者。『硫黄島からの手紙』でクリント・イーストウッドに“天才”と言わしめただけのことはあります。日本でも、倉本聰お気に入りですからね。バラエティの時の雰囲気とは、全然違います。
それと芸達者ぶりをあらためて示したもう一人は、杏。元々モデルの人って、梨花を筆頭に、バラエティの時とショーの時で雰囲気が一変する人が多いですが、彼女もそう言う人ですね。そして、バラエティ、ショーの他、、そのレパートリー(?)に演技も加わっています。今回も、中々素晴らしかったです。
そして全体を締めるのが、トヨエツこと豊川悦司。渋いねぇ。ただ今回は、その渋さは必ずしも活かされていないかも。
それにしても、こんなDNA捜査がまかり通ったら、警察国家 or ビッグブラザーもいいところですよね。そういう意味では、この作品は、そう言う警察国家 or への警鐘なのかも。
反権力へのメッセージ
映画館での予告編を見ていた時には、二宮君は役に合わないのでは・・・と思っていた。
けれど、見終わった時には、割としっくりときた。
原作は既読だけど、内容についてはすっかり忘れていた。
全国民のDNAデータという、とんでもない個人データ。
それを政府が掌握し、犯罪者摘発に活かそうというもの。
個人情報物では、「ガタカ」が秀逸な作品だったけれど、これは「ガタカ」と進む方向が違う。
経験や直感を信じる現場主義(事件は現場で起きているんだ!を思い出すわ)の浅間警部補。
そんな彼の視点から話は進むので、わかりやすい。
行き過ぎな管理社会、科学捜査、街中の防犯カメラの存在などを、鮮やかに表してくれる。
反権力メッセージがわかりやすく、ついつい浅間警部補に肩入れしてしまう。
カーチェイスなどのアクションも派手すぎず配置良く、大友監督らしさを感じた。
見終わった時に、≪あ~、そうだった。原作はこんなんだったな~。≫と思い出してきた。
でも、≪その割には、肝心なところをもっと視覚的に描いてくれても良かったのでは≫と思った。
東野さんの作品が、続々と映画化。
次回作「真夏の方程式」も既読だけど、すっかり忘れているわ。
サスペンス物だし、その方が良いかもね~。
惜しいかな
日本映画の真骨頂
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