「カメラワークの緊張感と主演女優の技のキレ」エージェント・マロリー かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
カメラワークの緊張感と主演女優の技のキレ
『オーシャンズ・シリーズ』や『コンテイジョン』の、スティーブン・ソダーバーグ監督作品。
【ストーリー】
主人公マロリー・ケインは民間軍事会社の凄腕エージェント。
スペインのバルセロナに派遣され、誘拐されたジャーナリストを救出したマロリーは休暇を申請してアメリカにもどった。
だが社長のケネスはそれを許さず、今度はアイルランドのダブリンへと彼女を同伴させる。
ケネスが言うには、英国の諜報機関MI6がマロリーを指名したとのこと。
到着先でポールという男とバディを組むが、夫婦として出席したパーティーで、バルセロナで助けたあのジャーナリストが殺されているのを発見する。
自分がなにかの陰謀に巻き込まれていることに気づいたマロリーは、誰にも知らせずにセーフハウスにもどる。
だがそこで相棒のポールがマロリーを殺害せんと襲い掛かってきた。
秀でた近接格闘能力でポールを撃退、殺害するが、彼あてのメールとメッセージ、そして通話からポールに指令を下したのがケネスと判明する。
追手を巻いてどうにかアメリカにもどり、父に連絡をとったマロリーだが、そこにも敵の手が迫っていた。
マロリーはケネスの背後にいたアメリカの諜報機関に勤めるコブレンツに連絡を取るのだが……。
この作品の見どころはなんといっても主演女優ジーナ・カラーノの技のキレ。
ムエタイで14戦12勝、総合格闘技で8戦7勝のガチの格闘家で、組んでよし寝技よし打撃もよしの超本格派。
格闘家ならではの重い打撃フォームと防御技術で、ジェイソン・ボーン方式に細切れカット割せずとも迫力と説得力がある格闘シーンを表現しきっています。
敵の男たちから攻撃されてパワー差で不利になる展開も、本気出したらこんなダメージ受けずに倒せるんだろうなと分かるレベルの格闘技術には美しさすら感じました。
ただそれ以外の部分はノンフィクション風のソダーバーグ節ゆえに、シーンが長すぎることもしばしば。
とはいえストーリーはツカミもヒネリもさすがのソダーバーグ品質、しっかりと楽しめます。
作品の点数はやや辛めにつけましたがこの女性工作員マロリー・ケインかなり魅力的で、可能ならぜひとも続編が観たいです。
スパイ映画や格闘映画好きなら、ぜひぜひ一度ご鑑賞ください。
女性の格闘アクションとしては、現在最高峰の技術が見られますよ。
かせさん
初めまして
共感をありがとうございました。
マロリー パワフルでしたね。
本格派アクションシーンも見応えあって
キャストで、アントニオ・バンデラスも登場し
嬉しかったです(´▽`)
女性スパイもの 最高です。
ジーナ・カラーノの格闘技は本物ですからね。
彼女の後の女子格闘技人気を支えたロンダ・ラウジーも映画やドラマにチョコチョコ出てはいますが、人気絶頂期に負けてしまってトーンダウンしたのか、演技力の問題か、あまり役に恵まれていません。
「マンダロリアン」(観てませんが)で今も活躍しているジーナですが、偏った政治思想に基づく言動で解雇されちゃったみたいですね。
残念ながら、この状況では続編は無理そうですね。