スター・ウォーズ ジェダイの帰還 特別篇のレビュー・感想・評価
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復讐ではなく帰還
公開時は「ジェダイの復讐」でしたが、いつの間にか「ジェダイの帰還」になったのでしたね。確かに帰還というのが本作の感動的な部分でもあり、本国では公開直前に元々の「Return of …」に戻されたようですが、邦題は特別編(97)でも復讐のままで、2004年のDVD発売時に帰還に変更されたようです。もう1つビックリしたのは、ラストシーンです。オビ=ワン・ケノービやヨーダとともにアナキン・スカイウォーカーの霊体が現れるところですが、ダースベイダーを演じたセバスチャン・ショウではなく、ヘイデン・クリステンセンになっているではないですか!40年前のおぼろげな記憶では違ってたような…。これも2004年のDVDから変更になったようです。個人的には、宇宙一恐れられていたダースベイダーがにっこりしているオリジナルバージョンの方がしっくりきますが、いまだに賛否が分かれる大論争になっているようですね(汗;)。新バージョンに変えた理由にも一理あり、「アナキン・スカイウォーカーは、ダークサイドに墜ちた時点で死んでいるともいえる、というオビ=ワンの台詞のように、本来のジェダイの姿は、新三部作の姿になるという理屈のようです。そもそも物語の時系列と製作年次が逆で製作に長い年月がかかっているので、同じ俳優で作れなかったという事情があったと思いますが、製作者と同じがそれ以上にこの物語を愛するファンがたくさんいることに改めて感動しました。さて、本作は、諸々の謎が解け、善が悪に勝ち、ルークが恋敵でなくなってハンも一安心とめでたしめでたしの大団円で終わります。それで何も不満はありませんが(笑)、ジャバ・ザ・ハットやボバ・フェットが意外に簡単にやられたり、皇帝(ダース・シディアス)の最後もちょっと呆気ない感じがしたり、しっくりこないところもありました。確かにフォース・ライトニングに全集中していた虚をつかれたのかもしれませんが、気の乱れなどもすぐに察知できる恐るべきパワーの持ち主だったのでは…。C-3POが神と崇められるという展開がよかったですね!
「遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・」
スターウォーズの冒頭に必ず流れるメッセージである。
当時、僕は分かっている様で分かっていなかった。
epi.6のエンドアでチキンウォーカー(AT-ST)のアキレスが板バネだった。
人類の技術の進化で、板バネ→スプリング→油圧と続いて行った。
SF映画は当然、油圧スプリングやそれを越えるモノを使うモノだと、根拠のない思い込みがあった。それは世界中 同じ認識だったと思う。板バネを見た時は衝撃だった。
普通のSFの価値観では無いんだ。と当然、毎回、「むかしむかし」と見ていたのに分かっていなかった。
僕の中の何かが音を立てて崩れて行く瞬間だった。
「2001年宇宙の旅」のテーマは誰も見た事のない未来だった。
その頃のSFは、すべてベクトルは(明るい・暗い)未来から発想される何かだった。
油圧スプリングを超える未来のテクノロジーだった。
スターウォーズが示したSFは、アインシュタインが示した相対性理論の様に、彼ら以外、誰も気付いていない世界だった。
知らない世界を創造するなら、過去にしかヒントがないのだ。
スターウォーズepi.4が大ヒットした後、絶対2作目があると思ったディズニーが ルーカスは絶対CGを使ってくるはずだからと思い 2作目潰しで「トロン」を作った。その後も、あんな感じに作ればヒットするんだ!と安易に考えた駄作が量産された。スターウォーズがハリウッドをダメにしたとまで言われた。スターウォーズを理解していない、全くのお門違いだった。それほど当時、ルーカスは、遥か先を行っていた。
Beatlesが音楽界に与えた影響の様に、スターウォーズの呪縛(コンプレックス)を ハリウッドが振り払らうには かなりの時間が必要だった。
納得がいかないラストの改変
ある意味
旧3部作の大締め!
後半の帝国の罠に嵌められてからの展開はかなり盛り上がった。地上戦でも、宇宙空間の攻防も白熱して見応え充実!かなり楽しめた。翻って、前半部分はちょっと盛り上がりに欠けるかな。反乱軍vs帝国軍という構図のストーリーが見たいのに、かなりジャバ・ザ・ハットに時間割かれちゃって・・ レイア姫も回を追うたびに、ヒロインしての魅力がなくなっていくなかで、このタイミングでセクシー衣装で登場されても、ちょっと白けてしまった。
前半3部を包括的に見ると、3作品かけた割にややストーリーのボリュー厶にかけるかな・・ 盛り上がるパートは盛り上がるんだけども。もっと、反乱軍vs帝国軍、ルークvsダース・ベイダー、ルークvs皇帝とかに焦点をあてて時間を割けばもっと白熱して惹き込まれたんじゃないかなぁー。
最後に、エピソードⅢ版のアナキンが登場するのは、特別編ならではの粋な演出でしたね。
おうち-1
エピソード1を映画館で見て興奮しまくって帰宅した母が、
じゃあ見る~?と見せてくれた。
6まで一気に。
わくわくする娘が可愛かったんだなぁと今思う。
ルークかっこいい~😍と言ったら、母は、
ハンソロやろ!ルークすぐしわっしわなんで!
ときつい一言。
そして大好きなオビワン。
渋い。素晴らしい。
最後、オビワン、全てを悟ったように目を瞑るじゃないですか。
多分、ルークがこれからジェダイマスターになって平和を取り戻すのが見えたから、もう役割は終わったかな、アナキンにも会えたしもういいかな、というなんとも言えないあの表情。
小学生、号泣です。
当時、レイヤ姫の美しさはわからなかったんですが、今もよくわからないのですが(失礼)、ターミネーターのサラ・コナー的な美人ってことで考えてます。
ハリソンがもうハリソン!若い!イケイケ!
ルークかっこいいのに、しわっしわなるからなぁ←
スター・ウォーズって興奮するし、泣くし、なんとも忙しい大好きな映画です。
本日は新作公開日
ディズニーの手に渡った制作会社による新作が公開される日ということで、エピソードⅦの一つ手前、つまりエピソードⅥ「ジェダイの復讐」を自宅所蔵のBlu-rayで久しぶりに鑑賞。
このシリーズは、作を重ねるにつれて特撮技術が進み、そのことは人間(型)以外の生き物の造形や動き、スクリーンに一度に映るう大小のメカの数量によって観客を驚かせる。
とりわけ前期エピソードⅣ~Ⅵから後期Ⅰ~ⅢへのCG技術の進化は隔世の感があり、後期作品の飛行物体の物量と質感は前期のそれとは比べ物にならない。
しかし、多くの観客はだからと言って後期の作品により満足をしたであろうか。
空間を飛び交う艦艇のスピード感を最も鮮烈に伝えるのは、第一作目でデス・スター上空で帝国軍戦闘機が共和国軍のXウィングを追うシークエンスではないだろうか。
いや、エピソードⅠでアナキン少年が参戦するポッド・レースのシークエンスのほうがスピード感あふれる、という向きもあろう。
しかし、デス・スター上空での追跡劇では、この宇宙要塞の果てしもない巨大さを観客に提示することに成功しているし、その巨大さを上手く利用して、猛スピードで過ぎ去る背景としている。
この演出は前期シリーズを通して良く使われる手で、部分的に映し出される艦船と、全体像を映し出す艦船が同時にスクリーンに現れることでその一方の巨大さを観客に把握させる。
コンピューターによる画像処理がまだ発達していなかった時代の特撮には、まだセットやカメラワークといった映画の面白さが息づいていた。
CG全盛の現代、映画は物理的な制約を一切受けないショットの連続となってきた。これが果たして映像を観ることの興奮体験に繋がるのだろうか。
このシリーズはこうした映画の歴史的問いかけに答えるものになっていることは間違いない。
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