「映画館で観たかった・・・」日本沈没(1973) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館で観たかった・・・
2006年のリメイク版とは主旨もテーマも全く違う内容。特に後半の海外移住計画はシミュレーションとしては見事だし、それでも840万人しか行き先が決まらない。前半の山本総理(丹波哲郎)の言葉も「自衛隊は何のためにあるのか?国民の生命や財産を救うとは?」と根本的な疑問をつぶやく姿も面白い。
特撮技術は1973年なのに凄い!地震の揺れ具合や明らかに模型であるとわかるところはご愛嬌だが、当時の科学者の意見を取材したことからもリアリズムに徹している。リメイク版でも特攻精神が描かれていましたが、こちらでは海外から神風と称されていた。だけど、それは無謀な救助活動であって、わざわざ死んでいくことじゃなかった・・・
日本は沈没してしまう・・・虚しさと未来を考える心が同居してしまう社会派映画ともいえる作品だ。
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