「次回はヘルボーイで。」パシフィック・リム ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
次回はヘルボーイで。
ストーリーも日本人キャストもどうなんだ?的レベルだけど、
怪獣&ロボ全盛時代を生きた中高年が歓喜に咽ぶような出来。
懐かしい~日本への愛が詰まってる~的な部分で感動ものかも。
やはりいちばん思い出したのは「マジンガーZ」かなぁ。
ホントに当時の日本の子供達はハマってハマって見ていたのよ。
怪獣といえばゴジラだけど、今作の怪獣はいかにもハリウッド製。
人間が入って、うにょうにょして、ガオー♪の愛らしさはない。
手足は長いし動きは速いし(でもそのあたりは割愛して)
気持ち悪い描写もエイリアンじゃないんだからさ~と思いつつ、
見せ場見せ場を巧く繋げて面白く魅せていたと思う。
イェーガーの造形美なんて素晴らしい以外に言葉が見つからず。
あともうちょっとでいいから、各々の闘いっぷりを観たかった。
ハッキリいってそれだけの映画なんだし(ゴメン)
似合わないキャストで変な物語になってるんだし(重ねてゴメン)
闘い場面だけのディレクターズカット版とかいいんじゃないの?
そもそも菊池凛子と芦田愛菜しか思い浮かばなかった!?(のね)
キャスティングなんだろうけど、吹替え版で声まで吹き替えられた
日本人女優ってのはどうなんだろう。それなら無名乍らアチラで
何度もオーディション受けて頑張っている女優の卵を使ってでも
誰この人!?的な驚き(確かに菊池凛子はそうだったけど)をまた
与えてくれれば良かったのにと思う。第一二人とも似合ってない。
なので…恋愛場面?もつまらないし(最後まで中途半端なご関係)
真っ暗い画面でガンガン闘うロボと怪獣、後は負けて死にゆく人々、
怖い哀しい辛い場面でありながら、さほど泣けることもないまま、
マコを助けたイェーガーが誰だったのか?(想像つくと思いますが)
割とアッサリ謎も解けて、さぁ闘いだ!!と残り少ない叡智を結集、
人間たちが怪獣に挑んでいくという大スペクタクルなのであります。
子供時代にね、30分番組で胸躍らせたワクワクを長ーく体験できる。
そこはいいです♪ただ長いので、だんだん飽きてきますけどね^^;
主人公のローリーを演じたC・ハナム。誰?っていうほど印象がない。
見たことあるような顔…ではあるんだけど、それより名前が
チで始まってムで終わる最近出ずっぱりの俳優チャニング・テイタム
と大いに被る。名前も似てるけど顔まで似てるような。…親戚か!?
菊池凛子とラブシーンがあったなら、と想像して背筋が寒くなった
けど、この二人大して歳は離れてないんだなー。苦労してるのねぇ。
他の脇役もあまり有名じゃないけど巧い人を使ってなかなかの出来。
でもやっぱり、この人!R・パールマンが出た!よし!やったー♪
監督とは常連の怪優(私的にD・トレホに並ぶ)で大好きなヘルボーイ。
そもそもロボと怪獣に勝る奴なんて、奴しかいないじゃないか。
次回は奴をロボ化して(いや、怪獣でもいいぞ)闘わせたらどうだ?
愛らしくなること請け合い。
いろんな意味で中高年やマニアを興奮させる本作。続編大希望。
(メガネメガネ…ネタには大笑い。相当お好きなのね~この監督^^;)