「恨み(wrath)の矛先は内輪もめ」タイタンの逆襲 Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
恨み(wrath)の矛先は内輪もめ
前作より楽しめました。 やっぱりプレビューの激しさは いいとこ取りが否めませんが、期待を裏切ることはなかったので 良かったと思います。
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』を撮った監督の作品だけあって 戦闘シーンでは 魔物を相手にする人間の無力さを見せつけるという点が 臨場感ありました(2Dでの鑑賞です)。
ペルセウスを演じた サム・ワーシントン。 神オーラがないけれど、熱いもの持ってますという主人公を好演。 ヒーローキャラ定番の 筋肉隆々とは程遠い、どこにでもいそうな中肉中背だから 親近感湧きます。 後半、“成長したペルセウス”が 印象に残りました(次回作、あればぜひ観たいです)。
ハデスを演じた レイフ・ファインズ。 ダークなイメージが似あいすぎる ヴォルデモード卿、でも本作品では ちょっと控えめの脇の脇役。
アゲノールを演じた トビー・ケベル。 彼のキャラクターと演技があったからこそ本作品の評価が上がったと私は思います。 『ロックンローラ(2008)』の時のような 荒々しさがあると もっと面白かっただろうなぁ、でもそれだと サムが目立たなくなるから このキャラ設定で納得。 汚い格好してますが、実は ナイス・バディーのイケメン☆
その他、ガンダ〇フに見えちゃう リアム・ニーソン(『アンノウン(2011』)、隠れた大物・ビル・ナイ(『パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズ』)、紅一点・ロザムンド・パイク(『サロゲート(2009)』など正統派の俳優さんぞろい です。
とどのつまり“内輪もめ”で、それを説明されても 共感するまでに至らない。ただただ ゴッド・パワーが見たいのですという観方も 悪くないと思います。 前作よりも個々のキャラクター設定がしっかりしていたのと、家族愛をテーマにしたのも デミゴット(半神半人)を受け入れやすくしたかな。
全体的見ると4.0なのですが、迫力とメインキャラの力強さが 最近観た『インモータルズ 神々の戦い(2011)』に負けていた点と、どうしても デミゴット(半神半人)に違和感が残る点で -0.5のトータル3.5評価。 今回も2Dで十分だと思いますよ。