シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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いやぁー。良かった。
38歳。テレビシリーズからのドンピシャエヴァ世代です。
正直、見る前は「結局最後はいつもの感じ・・・」的なスタンスで斜に構えていました。
エヴァはずっと「割と好きな作品」の一つでしたが、序破Qも気になりつつも映画館では見てなかったです。
「庵野監督は結局、最後が描ききれない監督なのかな」と心のどこかに少しだけ疑念を持ち続けていたのは嘘ではありません。
Qを見終わったあとも頭の中は「?」だらけでした。
シン・ゴジラも(石原さとみの英語がずっと気になってしまったのはさておき)途中まではそれなりに面白かったのですが、最後に関しては個人的には「もう少し」という感想でした。
でも本作を見終わってみると、そんな疑念を持っていた自分が恥ずかしくなるほどに、ストーリー・映像・音に圧倒され、期待を軽く飛び越えてきました。
序・破・Q・シンできちんと起承転結になっています。
恐らく自分の中でここまで印象に残る映像作品にはなかなか出会えないだろうと思います。
なにせ26年の歳月をかけて私の心の中に印象を刻みつけた作品ですから。
ここまで時間をかけた(かかった?)からこそ、視聴者自身の成長も作品の味の一部に加わっていると感じます。これはいわゆる「思い出補正」とはちょっと違っていて、視聴者自身の成長や視点の変化自体が本作品に取り込まれていると感じます。
その26年を真正面から受け止めて、さらに期待を越える本作品を生み出してくれた庵野監督及び制作陣に深く感謝したいと思える作品でした。
これまでにどこかで少しでもエヴァンゲリオンに触れたことのあるすべての方におすすめできます。
たった2000円と3時間です。映画館の大画面でぜひ。
エヴァ見た後っぽくなし。
大学生のとき
はじめてエヴァを見て
レイ派とアスカ派であーだこーだ
朝まで呑みあかし、結局ミサトさんが好き。
で解散する日常から
20年以上。
おっさんになったわ😅
まだまだ
わからないこと多いけど
エヴァ見てなんかスッキリするという
初めての体験。
オイラはこの感じ好きです。
ありがとう、さようなら
不安を抱えて観に行きました。新劇もそれぞれ1度しか観てません。各種考察も10年以上見ても考えてもいません。
そこまで呪縛にかかっているという自覚はなかった自分でしたが、まさかこんなにスッキリするとは自分でもびっくりです。
無意識下に落とし込んでいた思春期に抱えた形容し難い何かがストンと抜けていったようです。
多くは語りません、本当にありがとう、そしてさようなら。
終劇...
20数年超の作品の最後となりました。これまでのTV版、新旧劇場版すべてに意味があったと納得できる作品となっています。映像美も最高峰で、IMAXなど整った設備で腰を添えてじっくり鑑賞されることをお勧めします。
「解呪」とは言いえて妙
「エヴァンゲリオンはやっぱりエヴァンゲリオンだった」の言葉通り、エヴァンゲリオンでした。
映画の内容を一言でも喋ればネタバレなってしまいますねこれは……
シリーズの大締めの展開ばかりで、TV版・劇場版(序・破・Q)の各作品の予習は必須です。
エヴァファンなら単純に見ても楽しめますが、予習していた方が最高でしょう。
それくらいキレイに締めています。
自分はネタバレを見てしまうのが嫌だったので即見ましたが、予習しておけばよかったと若干後悔しています……それでも最高だったんですけど。
とはいえ、ネタバレ無しで敢えて言うならば、「解呪」という言葉を聞き言いえて妙だと思いました。
どこの誰が言い出したのかは知りませんがw
シリーズがようやく締められるという作品ではありますが、単なるアニメコンテンツの消化に留まらず、心の問題に整理をつけ、自分自身が一歩を歩き出す切っ掛けにもなりえる内容になっていると思います。
「糧になる映画」として考えれば、大人向けである分、「鬼滅」より良く感じました。
【始まりの物語】
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」では、新劇場版の「序」「破」「Q」で生まれた様々な疑問や、テーゼに解が与えられていると思う。
「新劇場版:序」で感じたコントラストは、肯定されているのだ。
不安を助長するような対比ではない。
多様性や調和を内包しようとしているのだ。
狭い水槽のなかでも悠々と泳ぐ海洋生物たち。
実は、人も狭い世界でしか生きられないのだが、多様性を維持しながら争いを避け、生活していくことは可能ではないのか。
碇ゲンドウが、争いを止めるためには、補完された人類だけで構成された世界が必要だと言う。
ゲンドウの考え方は正しいのか。
選ばれた人と、旧約聖書のノアの箱舟の物語のように集められた多様な種の記録。
人は神の所有物ではないはずだ。
そして、
人は神の創造物でもない。
神は特定の人を選別して生かし、他を見捨てるのか。
そんな神は、もはや神ではありえないし、神は人の創り出したフィクションで、人も神になることなどないのだ。
宗教を背景にした世界中の紛争も思い出す。
ロンギヌスの槍は絶望を、カシウスの槍は希望を意味していた。
渚カヲルは、「やり直す」と言った。
しかし、絶望と希望などという二元論的な思想で、世界をリセットすることは出来ないはずだ。
世界は、そんなに簡単なものではない。
それに、人は生きる為に絶望を必要としているのか。
絶望を必要としているのは元来、人を傅かせようとする神の方ではないのか。
ありもしない絶望(例えば、地獄に落ちるとか)を示し、神に付き従うことを強制されることに、どんな意味があるのか。
クローンにも心は宿るが、オリジナルとも異なる。
もともといる綾波レイと、「新劇場版:Q」で登場した綾波レイは、姿かたちはそっくりで、仮に碇シンジに心を寄せるようにプログラムされていても、心の寄せ方は違っていたではないか。
プロセスで人は異なる存在になるのだ。
異なる個性を持つのだ。
カズオイシグロの「わたしを離さないで」でもテーマになった、クローンも感情を持つということを思い出す。
再び立ち上がるシンジと葛城ミサト。
「新劇場版:破」の終盤で葛城ミサトがシンジに向かって叫ぶ
「自分自身の願いのために行きなさい!」は、
実は、
「自分自身の願いのために生きなさい!」だったのではないかと改めて思う。
二人は戦う。
動機付けは最初、反発心などつたないものだったが、今は、愛するものや自分自身の願いのために戦っているのだ。
更に、希望は、あらかじめ与えられた希望(カシウスの槍)ではなく、自分達の希望の槍だ。
希望も自分自身で創り出すもののはずだ。
戦いのその先には、何か調和が待っている気がする。
それは、秩序とか、そんな窮屈なものではないはずだ。
多様で調和した世界があるはずだ。
そこには、絶望や過度な秩序を振りかざす神などいない。
運命を仕組まれた子供などあっていいはずはない。
運命は自分自身で切り開いていくものだ。
テレビシリーズで使われたテーマソング「残酷な天使のテーゼ」で歌われるフレーズ「少年よ、神話になれ」に対して、少年は大人になった。
僕は、そう思うのだ。
そして、音楽のリピート記号:||は、何度も繰り返すという意味ではない。一旦、同じ旋律を繰り返した、その先には。別の旋律が待っているのだ。
人は絶望を繰り返してはならないのだ。
そんな意味もあるのではないかと、僕は思うのだ。
※ この物語がテレビで始まった時は、まだ、東西対立の残り香があり、先進国と後進国と呼んだり、格差を南北問題と呼んだり、二元論的な考え方が支配的だったような気がする。
しかし、その後、僕達の世界の抱える問題は複雑化し、環境問題や、個人の重要性も重要視されるようになってきた。
この新劇場版の物語は、このような過程で、大きく進化したのではないかと思う。
長いヒストリーに感謝だ。
ありがとう、お疲れ様でした。
自身が中学生の頃TVシリーズがはじまり、長年共に歩んできた物語がついに。当時共感するのはシンジだった筈が、これだけ時間が経つと投影する人物や感じ方が本当に大きく変わる。歳をとらない浦島太郎のようなシンジ、大人へと歩を進める周りの人達。時間の経過が作品内と現実の境界を取っ払う。
この感慨はきっとリアルタイムで追っていた人ならではであろう。
色々書きたいけど、やめておきます。
グッとくる気持ちは胸の奥にしまっておく事にしましょう。
卒業
内容は書かない。
ただようやくあの世界から卒業できた★
これまで見守ってきたファンや観客だけでなく、登場人物や関わってきたスタッフの方々、そして誰よりも庵野監督自身が、全ての呪縛から解き放たれたのではないだろうか?
この作品について賛否両論あるだろうけど、とにかく今日は何かが浄化された気分になれたのでとても気分がいい!
心からありがとう
見事としか言いようがない。
胸の鼓動が止まらないもの凄い映像美もだが、何よりも根幹であるその物語であろう。
前作「Q」を観た時、これは本当に纏まるのだろうかと正直不安でした。
が、完結となる本作は明らかに予想を超えたとんでもない作品だったのです。
新劇場版の完結どころか、TVシリーズ・劇場版・新劇場版の全てを包括する作品になっていたんです。
正に「さよなら、全てのエヴァンゲリオン」でした。
そしてこの作品でシンジをはじめとする登場人物達、監督をはじめ携わってきたスタッフ達、何より25年間ずっと支えてきたファン達を救い解放したのでしょう。
素晴らしい作品でした、心からありがとう。
最後までエヴァらしく
これを一回で理解できる人はいるのだろうか…
自分はQで置いてけぼりくらったのでついていけるが不安だったが、多分Qを理解してもいなくても一回では無理だっただろうから取り敢えず観てからもう一度観るか考えるで良いと思う。
最後までエヴァらしく、もう一回で理解してもらうことなんていい!突っ走れ!という、ここまでくると逆に清々しいそんな映画でした。
でも何故か観終わった後はスッキリというか、これで終わりなんだなという寂しさもあり、なかなかにない感情です。
これは是非劇場で観てほしい。
エヴァファンのための完結作品
アニメ版・旧劇場版・新劇場版とエヴァンゲリオンを観てきた私にとってはとても面白い作品でした。
ただし、これまでのエヴァの背景を知らないと意味不明なので、1本の映画としては採点4点にしました。
「これまでのエヴァの背景を知らないと意味不明」と書きましたが、正確には背景を知っていると内容を理解できるわけでなく、「これまでエヴァを長く観てきていると意味不明なシーンに耐性がついている」と言った方が正しいかもしれません。
アニメ版からエヴァを観てきた人にとっては、”Q”からのミサトさんの見た目は違和感がありますが、本作品の終盤シーンで見慣れたミサトさんの髪型になりました。これはファンにとっては嬉しいシーンであったと思いますが、このように監督がファンサービスをするあたり、本当にエヴァンゲリオンが完結するんだなぁと感じました。
ただ、敬意と感謝を捧げます。
エヴァ初心者です。
それなのに、親子の相剋に象徴されるものや人間世界の解決できない普遍的で困難な問題への対処方法やそれを巡る決定的な選択という壮大なテーマがなぜかストンと腑に落ちたような感覚になります。
と言っても、何も知らない癖に知ったかぶって偉そうに語れるほど単純なものなど無いし、局所的なことに限定したとしても軽々に言葉にすることも私には出来ません。
ただ、なぜだか全身で分かったような気にさせられるほど、胸の奥に突き刺さってくる〝とても大事な何か〟が描かれているということだけは確実に伝わってきました。
たぶん、時間が経ち、実社会での経験や見聞を積んでいく中でやっと自分の血肉になっていくような何かなのだと思います。
これだけのものを創り上げるために一体どれだけのアイデアを絞り出し、取捨選択したのか。
それぞれの持ち場で一体どれだけのハードワークがあったのか。
創り続ける間の時間、世に送り出すまでの時間、創作のために削ったであろう家族と過ごす時間、一体どれだけの我慢と根気と理解と感謝があったのだろう。
そういうことを想像するだけで、全身が震えるほど感動しました。
作品の好き嫌いや萌えポイントは人それぞれだと思いますが、こんな体験をさせてくれたということだけで、文句無く敬意と感謝を込めて満点を捧げさせていただきます。
以上。
(追記)
映画の内容とは関係ないのですが、スズハラトウジという名前。
私の大好きな村上龍さんの小説『愛と幻想のファシズム』の主人公と同じなのです。
小説では、鈴原冬ニというカリスマ性のあるハンターと相棒的な存在ゼロによる日本統治までの過程などが描かれていきます。
監督のアイデアに少しでも影響があったのなら、それもまた嬉しいな、とひとりで喜んでます。
そういえば、ゼロの名前も相田剣介(アイダケンスケ)。
エヴァの登場人物の中にいたような…
どうやら一定のリスペクトを感じます。
今度、小説も読み直してみよう❗️
(追追記)
この作品、なんだか派生的に色んなことを考えさせられます。
厳しい父とその息子の葛藤と成長の物語。
十戒における厳しい神とモーゼの関係もひとつの象徴だと思うし、星一徹と飛雄馬なんかもそうでした。そして、いつでも周囲を巻き込んだ壮大なドラマになります。
もしかしたら、ウジウジした感情やトラウマもドラマにして浄化してしまえ❗️という男の悪あがきなのかもしれないですね🤗だとしたら、この悪あがきの創造パワーもなかなか侮れない。
最近は、どちらかというと優しいお父さんのほうが多いので、碇親子の関係性からはなんだかレトロな温もりを覚えました。
それに比べると、母と娘という関係は、周囲を巻き込んだ大騒ぎ⁈には至らず、割りと身近な世界の人間ドラマやコメディで描かれることが多いのではないでしょうか。
母と娘が世界を巻き込んで大喧嘩❗️なんて映画は意外と新分野になるかもしれません。
完結した!
長らくエヴァファンであった自身にも終幕とされた感覚もあり、終わったあとに「あぁ、これでエヴァは終わったんだ…」っていう少し寂しさが込み上げてきました。
皆さんの思い出がたくさん詰まったエヴァありがとうございましたぁぁぁー!!
EVAよ、永遠に・・・
待ちに待ったシリーズ完結編。エヴァンゲリオンの世界観を存分に堪能しました。いざ終劇となると心寂しさで胸が一杯になりました。エヴァンゲリオンの最大の魅力はなんと言ってもキャラクターの描き方が素晴らしく突出していると感じます。
ありがとう、すべてのエヴァンゲリオン。
2021-37
ファンなら本当にオススメです
・サービスシーンがめちゃ多い
これだけでもファンなら絶対観て損なし。そこまでコアではない自分でも、素直に感動した。今までのエヴァらしい雰囲気が蘇っていた。精神世界のやり取り、BGM、過去作に似た構図などなど。
・構成
序盤はとにかく綾波が可愛い
中盤以降の見せ方に感服。盛り上がりが凄かった。
※2回目の鑑賞で気づいたが、前半の描写も良い。後半の感動をより引き立てている。
・メッセージがわかりやすい
初見でも結構伝わる様なシナリオになってると思う。良い意味でエヴァらしくなかった。序盤がついていくのしんどいかもだけど。
・エンディング
うまく締めたなあと。長きにわたる因縁にケリをつけたが如く。清々しい気持ちで劇場を去れた。
・その他
前作のQは個人的には駄作だったが、今作で完全に巻き返してくれた。強いて気になる点を挙げるとすれば、バトルシーンがごちゃごちゃしてて見づらかった点と、アスカのバトルシーンをもう少し見たかったくらい。
・さいごに
唯一無二の世界観を生み出してくれた庵野監督、スタッフへの感謝とお疲れ様を込めて、星5を捧げます。
よくわからないけど面白い
エヴァの魅力の一つに表題のよくわからないけど面白いってのがあると思うんですが、今作に関しては「わかるんだけど面白くない」ってのが率直な感想です。
いや、面白くないってのは言い過ぎか。
つまらなくないけど面白くはないって感じです。
それは何故かと考えればエヴァのシナリオの構造上、致し方ないのかなと。
TV版、旧劇場版にも言えることですが、わかりやすいカタルシスを得られるのはゼルエル戦前後がピークだからです。
その制約の中で過剰とも思える作中の解説セリフでわかりやすさを追求し、万人受けの大団円にまとめ上げたことには敬意を表します。
お疲れ様でした。
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