シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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新しくも、最後のエヴァ
展開は、終始今までのエヴァンゲリオンのようでそうじゃない。
セリフや描写が、今までのエヴァンゲリオンを周到しつつも、決別して次々と新しいものに変わっていく感覚が伝わってくる。
ここまでエヴァンゲリオンを追いかけてきて、本当に良かったと思える作品であった。
また、庵野監督自身の新しいことを始めるための挑戦のような場面も垣間見えた。
最後が実写のようになっていたのはシンシリーズに繋がっていると言うメッセージなのだろうか、それとも神話のように、我々の生きる世界は彼らの物語の続きだということなのだろうか…?
完結はしたけど・・・
【現代アート】考えずに感じる芸術
また、いつか会いたいな
26年越しの完結
何だ?
色々詰め込んだように見えた
Qとの落差
25年後の現在へようこそ
終わってた。。
あのQから一作で終わらせるなんて、どうせ前後編とかでしょ? とか斜に構えてたけど見事着地成功、ウルトラC。むしろA。
↓具体的な言及はありませんが、勘のいい人はなんとなく予想つくと思うのでご注意ください。
正確に時計を見たわけではないけど、3時間ある本編のうち、体感的には日常が1/3+艦隊戦1/3+決着に1/3ていう感じでした。膀胱の目安にご査収ください。
印象だけで言うとエヴァ…?→ナディアじゃね?→いやエヴァじゃん! という塩梅。ラストにはほんのり新海誠み。
さらに旧劇場版の補助線がないと、初見じゃ何が起きてるのかすら飲み込めないんじゃ…?
アニメでは異例の長尺というだけでなく、1回で咀嚼するのは難しそうな情報量なのでリピーターが続出しそうな予感。
観客動員に苦しむシネコンにとってはまんま福音となるだろうし、私が見た劇場スタッフの顔もなんだか明るかった。
豊富なリソースが投じられたとはいえ、こんなDAICONフィルムが業界の救世主だというのはすごい事態になったなぁとしか。
まぁ好きにやってきた結果、てことなんだろう。逆に好きじゃない仕事はしない姿勢を貫いたこと、そして終わらせるためのカントクのモチベーションがちゃんと現在へと向けられたことが勝因なのでしょう。
明らかに震災を通過した銃後の描写や、個人的な疑念はあるけど「大人になった」キャラクターたちに思わず25年後の現在へようこそ、と祝福したくもなる。
あとCGによる不気味の谷の有効活用も良かった。好きなキャラNo.1がアスカの今となっては、あの描写がもはや観客にそこまでダメージ与えるか、という疑問はあるけど…かつての熱狂を知っている身としてはダメ押しの警告、ってとこですかね(綾波さんのことです)。
とにかく終わりそうになかったものが終わった、というのが評価の大部分であって、面白いかどうかはまた別の話。私にとっての面白さの評価軸とはだいぶ前にかけ離れてるので。。
破以降に通して言えることですが、戦闘の面白さって脚本で対立の力学をちゃんとコントロールしてることじゃないでしょうか。
次々にチート的なギミックが展開していくことがアリにされてしまうと、単純に緊張感が仕事しないわけです。ハイクオリティなアニメだからまだ観られるけど、画面がショボかったら誰にも見向きされないのでは。。
一方で、こんだけ長い制作期間の中で、今までなかったドラマの局面が描かれていたのはよかった(終盤のパート)。ていうかそれ、スゲー普通の展開だよね!? 普通まっさきに着手するよね?
アスカ頼みだった旧劇に対して、ようやく主人公らしい行動を見せるシンジ君とか。
冷静に考えると限りなく普通の展開なんだけど、ド直球の古典的ジャンルの上でそれを拒絶しつづけたことがエヴァの個性でもあったという逆説があり。熱々のアイスクリームみたいな矛盾を内包していたわけですが。
さんざんベタを回避してきて、事ここに至ってカントクがようやくそれを許容できるようになったことに祝福を…した方がいいのかなあ?
個人的なセラピーがひとつの産業を形成してしまうことが神に祝福された天才たるゆえんですかそうですか。。
これでモンスター的なエヴァビジネスも一旦ピリオド。これからの庵野監督はどこへ向かうんだろう?
2000年以降の宮崎駿並に「作れば当たる」状況はこれからも続くんだろうか?
気になるのは、カントクの伴侶の方や関わっている特撮関連の事業など、「身内」へのあまりに素直なコミットぶり。
以前、スタジオカラーの有望な作画スタッフが作った短編作品の、当時としても無邪気すぎる血中萌え度数の高さに絶望感を覚えたこともあり、そういう身内への甘さが2021年においても女子にはピタピタのスーツを着せ、ためらいなく記号的な萌え描写を披露する結果につながっているのでは、という懸念。
果たしてそれがないと「エヴァじゃない」んですかね?
近くの席に高校生男子のグループが座っており、自然と30年後くらいには、きっとこの直撃を浴びた中からたくさんの作り手が出てくるんだろうな、とか思いを馳せたりしたもの。
それだけに、この小さなトゲの行方が気になりました。
エヴァンゲリオンに落とし前を付けた!
※一応、微ネタバレ注意。
「さよなら、全てのエヴァンゲリオン。」
自分も解放されたかのように観た後は爽快な気持ちです。
2007年から続くヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズの完結編にして、26年間続くエヴァンゲリオンシリーズの最後にあたる作品。
自分はエヴァ新劇場版を観た事が切っ掛けで深夜アニメを積極的に観るようになり、問題のエヴァQは内容が受け入れられず酷評しました。
もちろん庵野さんの心境を理解はしてますが、それでも心の奥底でQを作った彼を許す事が出来ませんでした。
ですが、今作を観たことによってようやく庵野秀明を許す事が出来た気がしてます。
非常にスッキリしています。
今作は何を言ってもネタバレとなってしまうので長文のレビューにせず詳しいことも語りません。
強いて言うなら、冒頭に書いた本作のキャッチコピーの通り、エヴァンゲリオンにさよならするための物語であると同時に、これまでの新劇場版の集大成です。
非常に乱暴で強引な言い方をさせていただくと、エヴァンゲリオン版アベンジャーズ/エンドゲーム。
そして、今までのエヴァンゲリオンに「落とし前」を付ける内容となっています。
コメント欄の方にネタバレを含めた詳しい内容を話しますが、難解な用語や複雑で壮大なエヴァンゲリオンの内容を纏めるにはやはりそう容易い事ではなく、155分という長尺でもだいぶ駆け足でまとめようとしていました。
なので物足りなかったりする部分も正直ありましたが、これだけ複雑なエヴァの内容を自分の満足する形で描ききれていたと思います。
ちなみに、自分が最も期待にしていた迫力ある映像は今作でも健在でした。
冒頭の戦闘シーンもそうですし、全体的にQと比べてもだいぶ観やすくなっていました。
あと、一言。
本作のあの結末で本当に良かったです。
もしも逆の結末であったら、今度こそ本当に自分は庵野さんを一生許せなくなっていたと思います。
監督の庵野秀明さん、本当にお疲れ様でした。
そして、エヴァご卒業おめでとうございます。
おめでとう👏
キャッチコピーは本当だった。
小さい頃にエヴァシリーズをアニメで見てからコアとまではいきませんが細々と追っていた者です。
タイトル通り本当に"さらばすべてのエヴァンゲリオン"でした。
アニメ、漫画、旧劇と全て見ておいて良かったと思わせてくれるそんな今作。カヲル君の謎やQで散々謎を散らかしていった産物をほぼほぼ回収、良い形に纏め上げたのは本当に大したものです。これ以上何を望めばよいのでしょう。
正直なところ鑑賞前は本当に終わるのだろうか?キャッチコピーでハードル上げ過ぎでは?なんて思っていましたが真実といっていいとそう思いました。
今作鑑賞後は本当に多幸感でいっぱいでエヴァシリーズを追っていて、10年弱待っていて良かったと心の底から感謝感激です。
劇場では泣いたりしませんでしたが帰宅し思い返すと本当に終わったんだという思いから少し泣いてしまい、そのままエヴァシリーズを見返すところまで来ています。
長い年月待ちわびたものが終わってしまうのは悲しいものですね。
今作はエヴァは破までで良い派やアニメ旧劇で止まっている人にも是非新劇シリーズを通して是非見ていただきたい。
そして、まだエヴァシリーズ見たことないけど話題になってるから見たい!という方は是非、いや、個人的には必須なほどアニメ、旧劇、漫画を踏まえてから新劇場版シリーズを見ていただきたいです。
新劇場版のみでも恐らく十分楽しめる代物になっておりますが今作のキャッチコピーの通り"全て"のエヴァンゲリオンを楽しんでから見るとより一層二層etc思い出深い作品になります。
最後に一言。
今作の綾波最高。
世界は二人のために。
もちろん良かったが、旧劇場版も捨てがたい
終劇
コレは25年に渡って描き続かれた、『愛』の物語だ。愛が命を育み、その命が愛を紡いでいく。14歳という一番多感な分岐点。エヴァに乗る事を決意した少年。残酷で理不尽な巨悪と陰謀に立ち向かい、未来のため愛を貫く。無論、私が勝手に解釈した事だ。当事者の彼らにはそんな気は毛頭無いのかもしれない。しかし、私はエヴァンゲリオンという作品で、そしてこの映画で、確かに愛を感じた。父の愛、母の愛、親友、仲間、シンジくん自身の愛を。心が溺れるほど涙した。贈りたい言葉は一つ。「おめでとう」。
……ってかマジでエモいから皆んなに観てほしい。アニメ、漫画、劇場版、全部が全部好きな終わり方だったけど、今回の終わり方が一番……お洒落?じゃない?ぶっちゃけまだイミフなとこあるし、シンジくんの選択が正解なのかなんて分からんけど、超好き。
演出、音楽、そして破れたプラグスーツのスケベさ、ぜーーーーーんぶ好きでした!
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