シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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鑑賞直後の走り書き
・テレビ版では女の愚かさを強調されがちだったのがずっと気になっていたけれど、距離感をこころえたミサトさんリツコさん、アスカマリのバディ感とかよかった。ゆるやかかもしれないけど、やはりこの25年で社会の、そして安野モヨコさんに出会った庵野さんのジェンダー観にもそれなりの変化があったのだとおもう。おもいたい。
・アスカがケンケンのところへいくのはちょう納得。14年のあいだに、ケンケンがアスカのシェルターとなり、頭をなでてくれる存在になっていった余白をすごく感じさせるつくりだったし、シンジくんは多少成長してもたぶん頭をなでてくれる存在にはなれないだろうし、アスカもプライドとかいろんなものが邪魔して、シンジくんに頭をなでられる自分を好きになれないとおもう。
・カヲルくんが意外とBLらしいエンドをむかえていたのは、たぶんもう一部のある種のユーザーむけのサービスだったとおもいます。シンジくんをしあわせにしたかったとかいっちゃったよ。
・てゆうか死んだ恋人で子どもの父親の名前を、息子に名付けるってかなり正気の沙汰ではないとおもいます。ミサトさんはほんとうにはなから親になることを放棄しちゃったんだなあとおもった。まあ中途半端で身勝手な放置親にくるしめられるチルドレンをみてきたから、まるっきり期待をもたせないというのは英断といえば英断だったのかもしれないが。
レビュー
終わらせてくれてありがとう
当時アニメを見てたのが高校の頃で現在アラフォーの自分ですが、アニメもその後の映画2作、何これっ?て終わり方だった。期待してた序破Qも、えっ?どうなんのこれ?っていつも裏切られてきてました。
そんなエヴァもこれで終わり。過去の映画のシーンもうまく入れてきてたり、今までのラストはいつもシンジ君が悲壮感漂う状態だったのに今回は違う。お父さんから逃げずにもっと話したい。お父さんも自分と同じだった。親の落とし前は自分がつける。最後にきてすごく落ち着いた大人に成長していくシンジ君だった。
すべての伏線が回収できたとは思わないけどこれはこれでちゃんと終わったと思います。
さらばエヴァンゲリオン。
監督お疲れ様でした。ありがとう。
タイトルなし(ネタバレ)
テレビの『新世紀エヴァンゲリオン』はオンエア終了後あたりに、エアチェックしたビデオで全話鑑賞しました。
劇場版はいくつかありますが、リビルドシリーズの「序」「破」「Q」は鑑賞していません。
なので、「わかるかしらん?」と心配しましたが・・・
ニアサードインパクトで、わずかに生き延びた人類は細々とした暮らしを営んでいた。
多くの犠牲の責任が自分にあると思い続けているシンジはほとんど人格崩壊のようなさまとなり、レイ、アスカとともに自給自足様生活をする「第三村」で生活を始めることになった。
そこには旧友・相田ケンスケの助けが大きかった。
そんな折、シンジの父ゲンドウは「人類補完計画」を最終段階に移すべく行動をとっていた・・・
というところからはじまる物語。
テレビ版しか観ていないので、前作からのつながりなどはわからないのですが、冒頭繰り広げられる戦闘シーンから、その画力に圧倒されます。
ですが、主人公シンジが登場してからは・・・
うーむ、やはり、ひとりで思い悩んでいるだけなのね。
というわけで、物語を進めていくのは周囲の人々。
ヒロイン(と思われた)レイは途中であえない最期を迎え、もうひとりのヒロイン、アスカも終盤の戦闘で最期を迎える。
(いや、どちらも最期ではないのだけれど)。
で、全貌が現れる「人類補完計画」。
当初計画者の葛城博士の思惑とは別に、ゲンドウは本当の目的があるようで・・・
「知識の実」「生命の実」のふたつのうちどちらかを選ばざるなかった人類にとって、「生命の実」を得、そしてすべてを構成する微粒子として存在することが究極の人類の姿・・・という壮大すぎるもともとの計画を、ゲンドウは「孤独な自分を救ってくれた妻ユイを甦らせ、永遠の存在にする・・・」という、恐るべきパーソナルなところに決着させる。
畏るべし、ゲンドウ。
そんな妻愛をゲンドウから最終的に引き出してしまうシンジが求めていたものは、父ではなく母だった・・・
って畏るべし古風な物語。
げげげ、そこかい!
いや、それだよ!
そうあるべき!
そうじゃなきゃ!
早大にみえてパーソナル、パーソナルにみえて壮大。
後半、物語はほとんど破綻している。
その破綻している物語をアニメで、どう表現するか。
たしかに、こう描くしか手はないように思われる。
「傑作」かもしれないが、「秀作」「良作」では決してない。
そういえば、庵野秀明監督はテレビ版『新世紀エヴァンゲリオン』以降は、エヴァ以外のアニメは監督していない。
そこから考えれば、やはり「エヴァンゲリオン」とは、庵野秀明そのものだろう。
さようなら、すべてのエヴァンゲリオン。
さようなら、アニメ監督・庵野秀明。
エヴァという呪いの終わり あースッキリした
別れと出会いと始まり…
それぞれに抱える孤独はときに
つららのように互いを脅かす
しかしそのつららも
暖かな春の風に溶かされ
命をまた育む
この作品を観て感じたことを詩にしてみました。
以下レビュー。
アマプラで冒頭10分位を無料で公開していたのを観てまんまと劇場にきた。4DXで初めて観たが率直に面白かった。登場人物の繋がりが何回か観ないとわからない部分もあったが、全体的にまとまりがあり最後までしっかりと観れた。
TV版の最後を知っていただけに少し不安もあったが個人的には劇場版のラストの方がしっくりきた。今作を観てトラウマを抱えている人は自身の過去と向き合う時間が最後の方にあるかと思う。しかし、そういう人にこそ観て欲しい作品だと感じた。
庵野監督のワールドが炸裂!!
まず、キャラクターやら絵が綺麗で可愛くて神秘的である。
4Dで見たが
4Dのプログラミングの人がエヴァをわかりすぎていてすごい!!!
前にバイオハザード3を4Dで見た時はプログラミングの人悪すぎて良くなかった。
これもまた一つの感性であり
芸術だと思うけど。
それらがピッタリとマッチしてシンクロしていた。
素晴らしかった!!
そして、2時間半止まるところあまりなく
そんなに時間過ぎたかな!?という感じであっという間だった。
自分は趣味がパチスロなので、それよりも前からエヴァは見ているが。
やはり見ながら
あ、いま確定だなとか
あ、これ演出に使うなとか
思ってしまって(笑)
そんなところも楽しめた
あとは
懐かしの人物も出てきたりするところも
同窓会チックでよかった
珍しく林原めぐみさんをやたらと喋らせてるなーというところも面白かった。
みやむーは声が戻ってよかった。
緒方さんほんとうまい
最近超好き
山ちゃんはやっぱ目立つ
三石琴乃さん
もっと大人になったミサトさんの声で
成長を感じられる
すごい。
挿入歌
良い時も悪い時もあった
ストーリー
ワールドなので
よくわからなくてもそれが良いので大丈夫
絵コンテ、下絵、実写
いろんなところあり
自分は見ていて
長年見ていて
長年外から見ていたのに
一緒に作ってきたよ
一緒に歩いてきたよ
一緒なんだよ
一緒だったよ
と
問いかけるような感じの
自分も中に入るような
庵野ワールドに吸い込まれて取り込まれて
でも一緒に作ってきたような
そんなサービスな気がして
泣けた
今までの人生と
親と
お母さんやお父さんがいて自分がいた
そしてエヴァはその歴史を横から一緒にきていて
途中でシンクロしていく
そんな作り込みがとてもよかった。
泣けたわ
もう一回みてもいいなという作品
むしろ2回みた方が泣けそう。
あと、監督!
ひしがた?
十字架?
すきだよね
いくつ出たのか数えて欲しい(笑)
女性達の描写がカッコよくて好きだ!
高3の時に友人から借りて観たTV版エヴァ。
どハマりして、映画を観に行って、よく分からなくて離れて、今回ラストということで観に行った。
色々な人の感想を読んで、賛否両論あるというのはエヴァというのは「個人的な体験」なのだなと思った。
いつどんな精神状態の時にこの作品に出会ったか、また男性か女性かで感想が大きく違いそう。
私個人としては今年41歳になる独身女性。
まだまだ自分は未熟だなと思うことの多い人間。
それだからか、今回それぞれのキャラ達の成長と未来が見れてスッキリできたし勇気をもらえました。
あとは何より映画館でリアルタイムで観れて本当に良かった。
映像の進化がまずはとにかく凄いなと。今だから表現できたことが多いのだろうな。
映像は大大大満足!
日本のアニメは凄いなあ。
今回は廃墟シーンの美しさにとにかく感動。
ストーリーは、前作をサラッと観ていた程度だからか、よくわからないことも多かったけれど、それでも何をやろうとしているのか、何を伝えようとしているのかは理解出来るので、分からないながらも面白く思えた。
まあ、とにかくゲンドウとシンジが最後に分かり合えて良かった…。
そのラストしかあり得ないのだけども。
ゲンドウは元々弱い人だったのに初めて愛した唯一の人が死んでしまったことで、やっぱりだいぶ昔に壊れてしまっていたんだなと。
人間はそんなに強くないよね。
最後は少し戻れたようで良かった。
シンジという息子がいて良かったね。
地球を完全に壊さずに済んだ。
ミサトさんがカッコよかったな。
母親になると、あんなにも強くなるのかな。
この映画、女性達がカッコよくて好きだ。
それぞれの境遇で悩みながら、悲しみながら、或いは楽しみながら戦ってる姿がいい!
アスカとマリの戦闘シーンはホント最高。
委員長の今が一番若い、ってセリフはよくあるセリフだけど、やはり大好きな言葉。
この言葉しか歳とった自分を救わないから笑
これだから若い男は、も良かったな笑
庵野監督のモヨコさんへの愛をたくさん感じて、それもキュンとしたな。
ご都合主義という批判があるのもわかるけど、それでも沢山の愛の詰まった素晴らしい作品で、私は好きです。
映画館でもう一回観たいなあ。
タイトルなし(ネタバレ)
エヴァンゲリオンは何度見ても大まかな内容までしか理解出来ずそれでも何度でも見たくなる映画でした。人間の欲や生き方、それから日本人らしい性格そういう言い方を悪くしたら汚い部分をエヴァンゲリオンには描かれていて好きです。使徒が怖くて映画館で見るか迷いましたがもし今回見なかったらきっと後悔すると思ったので見に行きました。しかも1人で笑笑 一緒に見に行く相手がいなかったので…。アニメも漫画も読んだことがなく映画しか見た事がないのでどんな終わり方をするのかどのようにシンジくんが成長するのか気になりこの2時間30分で完結できるのだろうかと思いながら見始めました。心を閉ざしたままのシンジくんに対し心を開き始めたレイちゃん。でも生きることに意味を見いだせないシンジくんに対してレイちゃんは生きることの楽しさや面白さすごさを見出したのに生きることの出来ないレイちゃん。シンジくんの前でレイちゃんがカヲルくんと同じ死に方をしたのはシンジくんにとって残酷だなと思いました。だけどレイちゃんの死がシンジくんを動かし前に進ませたと思います。変わり果てた世界で1人取り残されたように突然目を覚ましエヴァに乗り、周りに責められる。そんなシンジくんだけど最後は世界も父親も全てを救い出し私たち現代人に未来を切り開く方法や気持ちの持ち方を教えてくれた気がします。もし時間があればもう一度見に行きたいなと思いました。
終わってしまった……
公開から1週間ちょい行けそうだったのでシンエヴァンゲリオンを見てきました。見に行くまでにTwitterで田植えがどうとか感想でアスカ……みたいなのがありもしかして明日か死ぬのか……?と思いながら見に行きました。
まぁ、映画館はほぼ満席で始まり(ポップコーンかなり落とした)最初の田植えシーンみて黒波の成長を見た後のあの驚き。アスカにタオルをかけるシーンとかでも驚き。
いやー、やばいですね(語彙力)
でもアスカのは前回からかなり時間経ってるしまぁ、わかるかなって。
最後に、とても面白い作品だったと思います。ありがとうございました。あと何回か見に行こうかな……。
一見さんお断り映画
エヴァを観ている、見終わったという充実感
鑑賞に支障がない程度にネタバレ有り
エンドロールが流れてきた時、自然と涙が零れ落ちた。
コレは何の涙?泣いてるのは私・・・
しかし感動という部類の涙ではなかった。
ああそうか!これは寂しいから泣いてるのだ。
リアルタイムで観て来て、ずっとエヴァの呪縛に憑りつかれた人だったので、
そう、もうエヴァが終わってしまった寂しさで泣いてるのだった。
それくらいもう綺麗さっぱりと「これで終わりですよ。」と言われてしまった。
正直、内容には言いた事が沢山あります。
上映最初に「これまでのエヴァンゲリオン」のダイジェストがあるが、
これを観ただけでは、初見の人には到底理解できる訳もなく、
単体の映画としては成立していない。良くも悪くも続編。
マリがいつものように昭和歌謡を唄っている違和感。
そして昭和歌謡をBGMとして使用している違和感。
またシンジがいじけてウジウジしている時間が長くてイライラ。
最早、綾波でもないレイ(なので愛着が湧かない)が、
感情を覚えていく過程描写の幼稚さ。ベタさ。気持ち悪さ。
作風を変えたのか?と、思った。
カップルになった組み合わせの不自然さ。なんで!?って感じ。
(何故惹かれ合ったのか描写がないから余計に)
ミサトさんの子供の存在意味。←全く物語に絡んでこない。
ミサトと加持が結ばれたという証でしかない。いなくてもよくない??
加持がほぼ出てこない。これなら台詞の中にだけ出てくれば用は足りる。
終盤の「さらば宇宙戦艦ヤマト」的な展開
(Qで戦艦が出てきた時点で、
「あ、この人、やっぱりヤマトがやりたかったんだな」と、思ってた。)
一番盛り上がるべきエヴァ同士の親子喧嘩が一番チャチ。
一番のハイライトが一番最初の戦いという・・・しかも此処だけ公開済みだし。
また精神世界の繰り返し。結局、最後は旧劇場版と言ってる事も同じ。
違うのは分かりやすく全てを言葉で説明し、ゲンドウはユイへの執着を語っただけ。
冬月先生に関しては全く旧劇場版と同じ末路。
等々・・・
観ていて引っかかっていたけど、観ていて単純に
エンターティーメントとして楽しめました。
エヴァにしては分かりやすい点が逆にエヴァらしくないけど(苦笑)
これ観て評価低い人って、ただ単純にファンと公言している
「なんちゃってファン」なんだと思います。
俺のように憑りつかれてまではいない(苦笑)
ここまではっきり「さよなら」と言いきられてしまうと
憑りつかれていた俺でも、エヴァの呪縛が解かれました。
ありがとう!すべてのエヴァンゲリオン!
さようなら!すべてのエヴァンゲリオン!
終劇。
長きに渡ったエヴァが、延期に延期を重ねたエヴァがやっと終わりを迎えた。
最終章に相応しい映画だったと思う。
シンジの葛藤、レイの成長、そして物語の進み方も良かった。相変わらず理解力の低い俺には分からないところが多々あったけれど、ほっこりしたし、バトルも迫力あったし、レイもアスカも可愛かったし、まぁいい終わり方だし、先のことはあまり映像化しないのもいいと思う。 とりあえずお疲れ様。ありがとう。
今の時代
冒頭の市街戦など、やはり戦闘シーンはド派手な迫力で、縦横無尽な動きやスピード感は見応えがありました。
心理ドラマの面では、人との触れ合いでシンジが心を開いてゆく、綾波が人間性を獲得してゆく、といった成長の流れは、「序」「破」の流れを繰り返しているかのように感じました。
しかし、今回は学校や組織といった枠組みの中でなく、自然の中で働く人々の中で、大人としてリアルに生きるということを意識させられます。
また、村で生活する人々の描写は、やはり今の時代、現実の災害からの復興を連想せざるを得ません。
政府からの支援はなく、反乱軍的な組織からの支援で生活を維持しているというのも、考えさせられます。
権力者的な人物が混乱を引き起こして、自分のエゴの為に邁進しているというのも、なんだか。
個人的には、良い人ばかりの村の描写は理想的過ぎるような気もしましたが。
14年の間に色々あったということのようではありますが。
理想や希望を描いているということでしょうか。
クライマックスは、予想通りというか期待通りというか、メタな演出で楽しめました。
アニメーションの作り物の空間から外に出るような、しかし、アニメーションの世界を消し去る訳ではなく、そのまま現実に繋げてゆくような。
エヴァが無くても良いような世界というのが、孤独に閉じこもる空間としてのアニメーションが無くても良いような現実世界、という意味合いにも感じました。
アニメーション世界に閉じこもるのではなく、現実にもきちんと目を向けるべきというような。
ストーリーとしては、基本皆いい人で理想的にまとまったという印象です。
最後のシンジの変わり様は違和感もあるような、テレビ版では学園ラブコメアニメの世界線だったのが、今風の爽やか青春アニメの世界線にシフトしたのかというようにも感じました。
とは言え、現実への希望を感じさせるラストは良かったと思います。
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