「65点」シン・エヴァンゲリオン劇場版 まぁと@名作探検家さんの映画レビュー(感想・評価)
65点
映画評価:65点
壮絶な親子喧嘩?親子ごっこ?
何れにしろ終わりました。
私自身がどこまで理解し、
どこまで解読できたのか不明ですけど、
作品は中々良かったです。
確かに面白かったですけど、
これを10年待てるかと言われたら
正直、困難に思えます。
行列の出来るラーメン屋さんで
2時間待って、ようやく食べれた感じの作品。
そこそこの美味しさだったけど、
待っていた分美味しく感じてしまった様な。
そんな評価がされている気もする。
個人的には
序盤の集落のシーンがクライマックスでした。
そっくりさんの生き様と、アスカや周りの人たちの優しさが最高に微笑ましかった。
そっくりさんの最期では涙が溢れました。
とても無念でした。
そしてシンジがその無念を拾える男になっていたのにも感動しました。
ただアクションシーンが多くて
若干酔いと飽きがきましたが
2時間半はあっという間でした。
面白かったです。
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ここからは考察になります。
※あくまでも個人的な推測ですので正しいとは限りません。
まず、
《ゲンドウ=カヲル》だったんですね。
ずーっとカヲルが何者で、
何でシンジに執着していたのか謎でした。
見えない何かで繋がっている様な雰囲気がありましたけど納得しました。
カヲルは、ゲンドウがユイと出会ってから芽生えた新しい自我なのでしょう。
孤独を望んだゲンドウの中に生まれた
愛情や温もり、希望や理想
そんなものの象徴が具現化されていたのかもしれませんね。
そして、カヲルとして生きる事にした彼は
最愛の妻ユイを失います。
そこから彼はカヲルという自我を捨てて、
ゲンドウとしてユイ復活のイバラの道を突き進もうとした事から、この作品が始まったんですね。
エヴァンゲリオンという呼び名の人造人間
その正体はユイ。
だからこそユイとのシンクロ率が必要だった。
誰もが乗れるものではない。
ユイの息子、ユイのクローン、ユイの親友
だったから乗れたのかもしれないですね。
あくまでも仮説ですけど
あれだけの壮絶な戦闘シーンは
全てまやかしだった。
いや、実験の苦労を模していたのではないだろうか?
ユイの復活には、
ユイに近しい人間の体液か何かが必要だったのでは?
その過程で起こりうる障害が《使徒》と呼ばれたのではないだろうか?
インパクトというのは
大失敗とか、実験による事故だったのかもしれない。
ネルフという科学実験所による
人体錬成の禁忌をモチーフにしていたのかもしれない。
まぁ、
どこまでが空想の世界で、
どこまでが現実だったのかは判りません。
ですけど、
こうやっていつまでも
正解のないロマンを探すのって
凄く楽しいですよね!
庵野秀明さん
お疲れ様でした。
素晴らしい作品をありがとうございました!
【2021.4.26鑑賞】
【2021.6.17鑑賞】