「エヴァっぽくて、これはこれで」シン・エヴァンゲリオン劇場版 q2q2san4さんの映画レビュー(感想・評価)
エヴァっぽくて、これはこれで
長らく待たされたからとか、そういうもあるのでしょうが、映画として「やっぱ、すごいな」と思わせたくれたからです。映像の構図や表現が面白く美しい。とても編集が上手い。役者が上手い。脚本で変化をつけたり、映像で変化をつけたり、音楽、音で変化をつけてくれたり。とにかく飽きさせてくれなかった。映画鑑賞において近年一番集中して観た気がします。
内容は、❝ま、ま、色々思う所❞は凄くあります。物語の締めの方向性はそんなに思っていたものとかけ離れていなかったので特に驚きもありませんでしたが、それでもこの大惨事?はないよなと思いました。話の締め方とかとは別に「え、マジ!!」っとも思っています。
賛否というか、「解らん、解る」というか「納得できる、できない」が凄く分かれる映画だと思います。シアター出てすぐに高校生位の男の子が「全然わからんかった」と何度も友人に言ってました。凄くわかる気がします。「air/まごころを君に」を観た時の自分と重なる感じがしました。エレベーターで一緒になった二十歳くらいの女の子は「前の観てみよう思う」って友人と話してました。色んな意味で琴線に触れる作品なのだろうと思います。
この作品を理解できるとは思ってませんし、する気もないですが、表現したかったモノは解った気がします。これはこれで全然ありと私は思いました。まあこれがエヴァだと思いますし。
❝破❞を観た時にシンジ君が少年でなく青年、男の子になったなと思い、この作品の途中でまた一つ階段を上ったんだなと思いました。
物語として私はこのお話は好きです。面白いと思います。もう少したらまた観にいくでしょう。IMAXで観たいです。
制作スタッフの方々に細やかさに脱帽です。
声が変わらない声優陣を筆頭にアクターの演技力に脱帽です。
特に私は「マリ」推しなので、坂本真綾さんグッジョブでした。マリのセリフ回しや歌をを聴くと、日本人で得したなと、いつも思います。
それとサクラの大阪弁は素敵です。
この映画は制作サイドと同じネイティブである事の幸せを感じられる映画の代表作ではないかと思っています。
このスーパーコンテンツはどうなって行くのだろ言うと思います。本当にこれで終わりなんでしょうか?最近ちょっと思うのは、fateの様なルート別作品みたいな、「世界線違い」作品にしてくれたらと思っていたりもします。(まず不可能とは思っていますが...)
庵野監督がまた作りたくなったら作ってくれたら嬉しいかなとも思います。