「派手さでいうと最近の映画じゃダントツ」ダイ・ハード ラスト・デイ ゼリグさんの映画レビュー(感想・評価)
派手さでいうと最近の映画じゃダントツ
予告編見なきゃよかったなー…面白いとこ全部見せてるとは…
ひとつひとつのアクションシークエンスが長めで良かったです。
上映時間のせいもあるでしょうが、あっという間に終わった気がします。
オマージュが意外とあったみたいですね。
敵のボスが人質のふりをして銃を取ろうとするシーンなんかは一作目のあのシーンと似ている気がしました。
こっちは偶然だと思うんですが、ボスがヘリのプロペラに巻き込まれて死ぬとことかは、同じブルース・ウィリス主演の「ラスト・ボーイスカウト」を思い出しました。
ただ残念だったのは、一作目にあったようなマクレーンの協力者も成長していく感じが、協力者が肉親だったためか薄れていたことでした。
当然、一作目のラストのようなカタルシスは感じられず、親子であった必要性はあったのかな?とシリーズ通しての共通点である「まずは身内のため」という設定が蛇足に感じてしまいました。
あとは空気感といいますか、ダイハード特有の「荒唐無稽な中にもある痛さ・生々しさ」が作品を重ねるにつれ、どんどん消えていっているような気がします。
しかし、ダイハードらしさがなくなることに比べて、スタイリッシュさが増しているので、昔のダイハードにこだわらない人はかなり楽しめる部類だと思います。
ただ放射能の描写に関してはどうかと思います。
広島原爆とか福島原発とかベタでありきたりなことをどうこう言うつもりはないですが、あれはジョークとしてもないです。
完全にネタとしての許容範囲を超えてます。
フィクションに社会問題を取り入れるのは賛成ですが、ああやって扱うならその部分だけでもリアリティを追求するべきだったと思います。
…まあ最近観た映画の中じゃ群を抜いて面白かったのは事実なので、次回作も出来るんなら絶対観ます。