「贖罪~終身検視官・倉石義男、最後の事件」臨場 劇場版 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
贖罪~終身検視官・倉石義男、最後の事件
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"日曜洋画劇場特別企画" で4回目の鑑賞。
原作は既読、
TVシリーズはつまみ食い程度に視聴済みです。
謎解きの面白さよりも、胸に深く染みる人間ドラマをじっくり描くことがシリーズの持ち味だなと改めて感じました。
通り魔事件で狂わされたそれぞれの人生。怒りの矛先を向けるべき犯人は刑法第三十九条に守られている。残忍な罪を犯しながら何故裁かれないのか。法は誰のためにあるのか…?
その事件を担当した弁護士と精神鑑定人の連続殺人を契機に人間模様が交錯し、胸の内に秘めていた想いが溢れ、ついに暴発していく様が悲しくて、とても考えさせられました。
独自の視点で真相に迫る倉石に病魔の影が。蝕まれる体に鞭打って事件関係者の心を救わんと奔走する姿に胸を打たれた。
「根こそぎ拾う」。彼の信念が炙り出した驚愕の真実と、その先に待っていたやるせない結末に、心が震えました。
本作以降、続編がつくられていないのが残念。倉石はその後亡くなってしまったのでしょうか。2時間サスペンスでも良いので新作をつくって欲しいと思う今日この頃です。タイトルは2サスっぽく「臨場~終身検視官・倉石義男」で(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2020/01/26:日曜プライム
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