「事実がうやむやなまま」ルート・アイリッシュ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
事実がうやむやなまま
親友がバクダッドでの死にまつわる謎を追求する男の話で、しかし舞台はイギリスからネットや電話を通じてイラクを調査するのが非常に歯がゆくて面白いところであった。
突き止めた謎の答えが結局間違いだったと分かり、よく分からないままだったが問題の根っこの企業幹部を殺して終わらせていた。もやもやするところであるが、すっきりしないリアリティがあって、これを味わいと好意的に受け止めたい。
今時、家電の留守電にあんなに吹き込むだろうかという作劇上の問題は気になった。
イギリスには、イラクにガードマンな人材を派遣する企業があり、それが若者の命や人生をかけた出稼ぎのようになっているのが分かった。
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