恋のロンドン狂騒曲のレビュー・感想・評価
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人生も人間もそんなもん。
登場する人はみな、承認欲求とお金を求めて
あっちに行ったりこっちに行ったり走り廻っています。
人生も人間もそんなもんよね、と
肩に力を入れて生きてしまいがちな自分の
力を抜いてくれる映画でした。
ウディ・アレン作品はパリやロンドンの
緑や建物が美しくてそれを見るだけでわくわくします。
はいはいはい。
ウディアレンの映画って、こんな感じよねぇ笑
ホント、人間ってどうしようもないのねw
ウディアレンの映画っていつもイライラしちゃう!けど、それがウディアレンの映画!笑
やっぱり、イライラしながら見て、最後に納得する。
ホント、どーしょーもない笑
ウディアレンは大好きなのだが
つまらなかった
いらいらする場面が多かったしなんか全部中途半端で終わった気がする
今まで何個もウディアレンの映画みたけどこんなに合わないのははじめてだった
やっぱりウディアレンはニューヨークじゃなきゃだめなんだ。と思った
少なくとも私の好きなウディアレンはニューヨーク
ヨーロッパのウディアレンはしばらくみないでおこう
ウディアレンの作品って、厳しいものが多い。 その厳しさってのは、人...
ウディアレンの作品って、厳しいものが多い。
その厳しさってのは、人間の愚かさを諦観の視点で描く、といったもの。
今作はそんなウディアレン作品の中でも特に厳しい。
今作の主人公たちは、みんな他力本願。
新作が書けない小説家は他人の作品を盗みもう一度一旗揚げようとし、その嫁は母の金を頼りにギャラリーオープンを夢見てる。
その母はイカサマ占い師の言う事を盲目的に信じ、その元旦那は金に物を言わせ若い女と付き合うことで老いる不安から解放されようとする。
そんな他力本願でどうしようもない彼らは、結局みんな上手くはいかない。
小説家は盗作がバレそうだし、嫁は母から金を支援して貰えない。オヤジは若い女の浪費が原因で火の車で、その若い女は浮気しまくり。
唯一上手くいったように見えるのが母だ。しかしどっぷりイカサマスピリチュアリズムにハマってしまってる母は事実全くハッピーエンドとは思えない。そう思ってるのは本人だけ。何と哀れなことか。
その哀れな母を、カメラは少し離れた所から見つめ、映画は終わる。
何と厳しい映画なんだろうか。
でもそんなウディアレンに、自分はとても共感するため、大好きだ。
ウディアレンらしさ満載
今まで見てきたウディ・アレン監督作品から何も変わることなく、今回も「らしさ」が光っていました。
ウディアレン監督の映画は好きだけどこれはまだ見ていない。という方はとても気に入るのではと思います。
毎回思うのですが、普通シリアスな映画で描くような人間同士のいざこざを、おもしろおかしく、皮肉っぽくコメディに仕立て上げるのがお上手で、その手法が私はツボです。
今回は特にお母さんにイライラさせられました。いくつかの作品にいらいらさせられる人物が登場してきましたが、みなそういう嫌な人間になってしまった理由があって、その理由を考えると、心底その人物を嫌ったりできないようになっているような気がします。
ひとりひとりの人物の心の移り変わりが丁寧に描かれていて、強引なご都合主義もなく、テンポもよく、最後まで飽きることがありません。
登場人物それぞれが人生の教訓みたいなものを表している気がしました。なくしたものの大切さに気付いてももう遅いだとか、伝えてない気持ちはないのと同じ だとか
「恋のロンドン狂想曲」はちょっと変な邦題ですね。ウディアレンも最初と最後で「人生とは無意味なから騒ぎ」という言葉を使っていることから、あくまでそれぞれの人生の話だと思います。
ウディ・アレンの意地悪マックス!
ここ最近のウディ・アレン作品には、意地悪さが足りない!て感じていましたが、この作品は意地悪が炸裂していて大満足。
小説家の話とか、どうやったら思いつくの?
意地悪だけど、どんな人生をも肯定してくれるある意味優しい作品。
人生は所詮単なるから騒ぎ
ストーリー上舞台がロンドンである必然性はないので、これはイギリス出身の俳優を起用したかったが故の舞台設定ではなかったか?
相も変わらず、いい年をした(いや、もう若くはない)大人が惚れたはれた、くっついたり別れたりのから騒ぎ。
いくら人生経験を重ねたところで、こと色恋に関しては、人間はベテランになることも、賢くなることも出来ないらしい。
死の恐怖に怯えるアルフィは長年連れ添った妻を捨て、夫に捨てられ傷心のヘレナはインチキ占い師の予言を盲信し、娘のサリーは甲斐性のない売れない作家ロイに愛想を尽かして勤め先のギャラリーのオーナーとの不倫を妄想し、ロイは向かいに住む若く美しい赤い服の女ディアに思いを寄せるといった具合。
多くのウディ・アレン作品では、最後は皆おさまるところにおさまりハッピー・エンドとなるのがお決まりのパターンだが、今作はちょっと違う。
ロイが作品を盗んだヘンリーは昏睡中で彼の悪事が露見するかも、サリーのギャラリーがどうなるかも、シャーメインのお腹の子は本当にアルフィの子どもなのかも分からず終い。唯一、予言や生まれ変わりを信じるヘレナとジェイソンだけが一応のハッピー・エンドを迎える。
これは原題“YOU WILL MEET A TALL DARK STRANGER”の通り、信じる者は救われるということなんだろうか?
ウディ・アレン作品の中で、特に傑作ということもないが、登場人物が喋りたおす安定のウディ・アレン印です。
馬鹿ほど幸せ
頑張ってる人も必死なんだけどどこか頑張りきれてないし、どいつもこいつも恋愛感情に振り回されてあらぬ方向に人生が進んでいく。
細かいシーンはバッサリ切り捨ててるので小気味よく展開するので、登場人物と人間関係の多さの割にはわかりやすい。
すっきりさっぱり、あとに何ものこらないコメディとしてよくできてる。
結局、周りに流されていろんなことに気付かないほうが、人生は楽しいのかもね。
「恋の幻想」にとらわれた懲りない大人たち
映画「恋のロンドン狂騒曲」(ウッディ・アレン監督)から。
作品を思い出すには、冒頭に綴られた、
「シェイクスピア曰く『人生は単なる空騒ぎ、意味など何一つない』」を
気になる一言にしようと考えたが、「薬より、幻想が効く場合もあるわ」や
「今は、ヨタ話が聞ける精神状態じゃない」
「僕らは助け合ってきたろ?」「そうかしら」
「人生は一度じゃないの、この世はナゾに満ちているのよ」
「この『無意味な空騒ぎ』の本は、そろそろページを閉じよう」
「人は思い悩むものだ。人生の不安と苦痛に『いかに対処すべきか』と」など、
短いなりに、ウッディ・アレン監督らしい皮肉が込められたフレーズが
私のメモ帳に書き込まれた。
いつものように、鑑賞後に見た予告編に、総まとめのフレーズを見つけた。
「『恋の幻想』にとらわれた懲りない大人たち」
そう、一言で言えば「懲りない大人たち」が主役のドタバタ劇、
もっとやることがあるでしょ?と言いたくなるほど、呆れるが、
本人たちは真剣そのもの、だから「狂騒曲」なのだろう。
逆に「人生に意味などないから、楽しく空騒ぎしよう」という、
監督らしいメッセージかもしれない。
原題「You Will Meet a Tall Dark Stranger」を翻訳(直訳)したら
「あなたは、背が高い暗い知らない人に会います」と表示された。(笑)
ますますわからなくなってきた、人生ってものに。
ウディアレンは分り易い!即ち、好きか?嫌いか?だ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
NY(←まだ見てない)/バルセロナ/パリと来て・・
次はロンドン!
(この後にはローマも!)
どの作品も、登場人物も!もちろんアレン本人も!やっぱり破綻してる!
とんでもない輩ばかりが出てくる。
最低で!最悪だ!
でもなんだか魅力的?(ウディアレン作品全部に言える事!)な作品だ。
てか、あんまりロンドン関係無いかな?
☆評価は・・
DVD100円基準で(*^^)v
DVD買う度 ◎
モ1回見たい度 ◆
おすすめ度 ***
デートで見る度 ◇◇◇
観た後の行きたいお店】
ロンドンパブ???
観た後の飲みたいお酒】
スタウトやエール?
観た後の食べたい一品】
キッシュや羊のパイ!
ウディアレン!
そう。見終わった後、不快になる。
が、この都市シリーズ?全部見たくなる。
癖になる作品。
是々非々に*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*♪
人の不幸は蜜の味?恋に狂うこの大騒ぎは,何一つ意味が無いから面白い!
映画好きの私にとって神様的存在として最も敬愛す人と言えば、チャールズ・チャップリンだが、彼は自作の作品の監督、脚本、音楽と一人で何役もの仕事を一手に引き受けて、やってのけてしまうスーパースペシャルマルチ作家と言うところだが、ウディ・アレンは何処となく彼に似ていると言ったら、チャーリーのファンに怒鳴られてしまいそうだが、何故か急に類似点だけが、私の脳裏を掠めたのだ。
小男で、容姿のパッとしない点をも含めてだが、映画の脚本と演出の才能は抜群で、しかもコメディーアンであり、ウイット溢れる表現で観客を笑わせたと思うや否や、次の瞬間には、辛辣なセリフを浴びせて来る、彼のそんなスタンスを考えると不意にチャップリンの印象と重なり合うものを感じた。
先日「映画と恋とウディ・アレン」を観た後で、彼のこれまでの作品について想いを巡らせているとついつい、そんな気持ちが心の中に広がったのだ。
ウッディは心理学を勉強していたので、人間の本質的な行動学などを良く熟知しているのか、はたまた、更に多くの女優との交際を重ねた過去の体験の数々が、彼の多くの作品に大いなる力となって表れているのだろうか?その才能が何処から生れたのかは知らないが、数々の傑作の執筆をしていると言う点でも、やはり彼はチャップリン同様、数少ない良識ある作家の一人としてその名を映画史に残す映画監督の一人であると私は思うのだが、そんな彼が、「映画と恋とウディ・アレン」の最後に、「こんなにも運が良かったのに、人生の落伍者の気分なのは何故か?」と言うシーンがあったが、映画作家を始めとするアーティストと呼ばれる人々は、誠心誠意自己の想いの総てを懸けて作品を制作しても、批評家を始めとして、彼のファンでさえも必ず出来上がった新作をまた好評価するとは限らない。その事を良く知る彼なればこそ、本作品では4組の恋の空騒ぎぶりを滑稽且つ皮肉たっぷりに、人の弱気なバカで、大人げなく、愚かしい恋に惑う人々の姿を容赦なく映し出して行く。シェークスピアの「マクベス」の弱気な王様の滑稽な生き方を恋に悩むこの4組に重ね合わせていると言う。なるほど、なるほど彼本来のちょっとした皮肉っぽい描き方がどのキャラクターにも反映しているのだ。映画を観ている私達観客なら、きっと自分はあんな下手な恋は絶対にしないと想わせるところがまた、ニクイのだ。絶対自分には起こり得ない、有り得ない話と見せて置きながら、平凡な一般的庶民のみんなが、直ぐにでもハマってしまう落とし穴を、この恋のモデルケースとして披露する。まさに「恋のロンドン狂騒曲」と言う邦題もぴったりだ。突然離婚を申し立て、若い娼婦と再婚する父アルフィをアンソニーホプキンスが熱演し、元妻でインチキ霊媒氏に狂うヘレナをジェマ・ジョーンズが怪演し、娘サリーをナオミ・ワッツが自然に演じている。この映画の演出をしている部分がこの作品の予告編と一緒にセット・ビジット映像として観る事が出来るのだが、これは、「映画と恋とウディ・アレン」からの映像の一部の様だが、こうして丹精込めて作られた作品であっても、やはり賛否の分かれる作品である事に違いは無い。
昨年一般にも好評を得た「ミッドナイト・イン・パリ」を気に入ったファンには、本作はまた後戻りした作品の様で、うけないかも知れないが、私は充分に楽しめる作品だった!
ちょっと忙しい映画
ウディ・アレン監督作品を映画館でみるのは3作目。
どの映画も僕の好きな女優が出ている。
①人生万歳(エヴァン・レイチェル・ウッド)
②ミッドナイト・イン・パリ(マリオン・コティアール)
③恋のロンドン狂想曲(ナオミ・ワッツ)
また、以前アレン作品に数多く出た女優としては、
妻にもなったダイアン・キートンも当時は綺麗だった。
そんな目でみると、この作品は女優というよりも、
ストーリーで追うべきえいがなんでしょうね。
それでいえば、ちょっと忙しすぎる展開。
もう高年齢者ともいえる夫婦にその娘夫婦。
計4人が繰り広げるNeXT恋愛劇なんだけど、
笑い話とともに身につまされる話になっている。
例えば、高年齢の夫はポルノ女優に元気づけられて、
再婚をしようとするのだが、彼女にはマッチョな
男が出来てふられてしまう。
その娘はアートギャラリーのオーナーにあこがれるが、
親友に奪われてしまう。
アレンらしく、その経緯はさらりと描くのだが・・・
高齢夫役はアンソニー・ホプキンズ。
娘役がナオミ・ワッツ。この二人の名優だから、
もうちょっとこってり描いてもいいんじゃないか
と思ってしまった。
喜劇としてみたらいいのか、悲劇としてみたらいいのか。
ちょっと、戸惑ってしまう映画ですね。
まあ、人生の迷いのときの戸惑いを
誘っているのかもしれないとは思うが。
他人の愚かさを垣間見ることとは、こんなにも禁断の好奇心が満たされることだったか!
ウディ・アレン監督が、先に公開された「ミッドナイト・イン・パリ」の前にロンドンで撮った恋愛喜劇。恋に身を焦がす登場人物たちの何気ない日常を描いていて、あまり映画を見ない人でも、身構えずに見られます。但し、そこはアレン監督作品。注意深く見ていけば、皮肉たっぷりの人生模様が浮かんでくるのです。
話のテーマの表向きは、人はいくつになっても恋なくして生きられないというものです。描かれる4組の恋は違って見えますが、結局は現実逃避から生まれた幻想でしか過ぎないし、夢からさめると厳しい現実が待ちうけていること。アレン流にコミカルに味付けされていても、強烈な毒気を盛り込んでいたのです。そこには、人の不幸をのぞき見ると可笑しいものだという禁断の心理が隠されていたのです。恋の幻想に狂わされてしまう当人たちにとっては真剣に奮戦するほどに、それをのぞき見る観客からすれば、滑稽としか写らないのですね。でも、当人たちは、まるで蜘蛛の糸にしがみつく亡者の如く、恋が生み出す幻想のなかに、のめり込んでいくわけです。
人の不幸をネタに楽しんでしまう点で、アレン監督と観客は“共犯者”のような悦楽を感じてしまう作品でした。アレン監督の人間の愚かさやおかしさを肯定も批判もしない達観した眼差しは、意地の悪い神様か、はたまたおちゃめな悪魔のようでもありました。
始まりは、40年連れ添ったアルフィとヘレナ夫妻の突然の離婚から。その理由はやがて訪れるであろう死への不安にアルフィが取り憑かれてしまったため。アルフィは、若さを取り戻すため、家を出てしまうのです。
アルフィは小綺麗なマンションを借り、ジムに通って体を鍛え、スポーツカーに乗り廻します。そして驚くことに、娘より若くてケバケバしい女性と再婚してしまうのです。でもこの結婚、実はたまたま部屋に呼んだコールガールを金にあかして口説き落としたものでした。しかし次第に金銭面で追い詰められて、おまけに再婚した妻の浮気も発覚してしまいます。
そんなアルフィと別れたヘレナは、離婚のショックから一時は、精神薬に依存するものの効果が出ず、クリスタルのお告げと称する怪しい占い師に心酔し、精神世界に傾倒していきます。やがてオカルト系の本などを扱う店を営む男と過去世の話で意気投合、結婚を意識するものの、その男にも問題が…。
一方、ヘレナが頼りにしている娘サリーは、は夫と不仲。勤め先の画廊のオーナーといい感じになったと早合点して期待に胸を膨らませるものの、妄想でしか過ぎなかったのです。サリーの夫で売れない小説家ロイもまた、向かいのアパートのエキゾチックな美女に心をときめかします。何度かの偶然が重なり、この美女の結婚を思いとどまらさせ自分のものにしたものの、問題は交通事故で死の床にいる友人の未発表の小説を自分のものにしたこと。事も有ろうに、てっきり死んでしまうものと思っていたら、意識が回復したことで、次第に追い詰められていくことになります。
人は誰もがよりよい人生を夢見て、選択を繰り返します。けれども、一見幸運を引き当てたようでも、禍福は糾える縄の如く、皮肉な事態を引き起こしかねないものなのですね。劇中に登場する4組のカップルは、それぞれ離婚を機会に、今度こそ幸せになれると思ったことでしょう。そうはさせじと、次々トラブルを仕掛けるアレン監督は、なんと意地悪ジジイなことなんでしょうね(^^ゞ
気になるのは、精神世界の扱い。ヘレナがしきりに過去世の話ばかりに夢中になっていく姿を捉えて、ナレーションでは精神薬に依存するよりかは、クリスタルのお告げに耳を傾けるほうが本人にとって救いとなるかもと皮肉たっぷりに語られるところに、カチンときました。ただ劇中のヘレンのように、神秘的なことに依存して、主体的に考えられなくなるのも問題ですね。自らの正しい心の探究という強い自助努力の精神があった上での、占いや精神世界の言葉を参考にする程度に止めておくことが大切ではないでしょうか。
まぁ今回は主演をアレン自身から、ホプキンスを迎えたことで、アルフィの現実離れした浪費生活にリアルティが感じられるようになりました。ケバケバしい女をパートナーにしても、老いを感じさせないダンディさがかっこいいんです。いつもは恐怖劇の主人公となり、怖い顔を浮かんでくるのがお決まりのホプキンス。でもたまには若い女を侍らせて、にやけている姿を見るのも、映画ファンなら面白いと思いますよ(^。^)
映画好きにもかかわらずウディアレン作品初見…
初めて見ました。
ウディアレン作品。
僕の学生時代にダイアンキートン主役とか、いつもスター勢揃いで、おまけに作品はどれもこれもとにかく評価が高かった気がします。
こないだの‘ミッドナイトインパリ’も好評でしたもんね。
にもかかわらず初見…。
出てくる人たちがだれもかれも勝手な人ばかり。周りに気を使いながらも結局は自分に甘い人たちが織り成すドタバタ人間劇でした。
…みんなしょーがねー奴ばかりだなー…って思いながら‘けど自分もこうかもな〜’なんて思いながら苦笑しながら見て過ごせました。
ナオミワッツもアントニオバンデラスもミョーにおばちゃんおっちゃんに見えたのはこんな物語だからですかね〜。
面白かったー。
あー、勘違いの恋で“お騒がせ”
「ドリーム・ハウス」に続けてナオミ・ワッツを観る。「ドリーム・ハウス」ではクレジットでは主役級ながらまるで目立たなかったのに対し、本作では人物相関図の中心に位置し、しっかり存在をアピールしている。
ナオミ・ワッツが演じるのは一発屋作家の妻で、生計がままならないストレスを抱える主婦。
老いた両親は離婚して、それぞれ新しいパートナーを探し求める。夫は新作も書けないのに向かいのアパートの若い女にウツツをぬかす。
そんなこんなで、自分も新たな恋に憧れていく。
もとは一つの家族だった二組の夫婦が、4人それぞれに恋を求めるという、ウディ・アレンらしい作品といえば言えなくもないが、4人以外も含めて登場人物はしょせん自己愛が強い人間ばかりで、恋というよりは季節はずれの発情期みたいで、まさにタイトル通りの“お騒がせ”で終わってしまう。
捨てられたはずの老妻が一番したたかというチクリと一刺しはあるが、先に公開された(ウディ・アレンの)数作に比べると冴えがない。
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