おおかみこどもの雨と雪のレビュー・感想・評価
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ママも人外になっちゃえばいいんじゃない?(細田マラソン2025)
妊娠、出産、育児を描いているのに作品の世界からすら足元が浮いてる印象が拭えない(現実からは言わずもがな)。
交わった時点でママもそこそこ人外になっちゃって、動物的に出産できます!てしたら良かったんじゃない?
そこそこ都会の賃貸+学生出産+バイト辞めて貯蓄での2人子育てって。毎回そこがどうしても飲み込めない。
雨は自律して独立してがんばれ!だけど、雪の問題はなんも解決してないのでは?というところも毎度飲み込めない。
なんでこんなにフワフワしてんのかな。
んっがんっん。
娘が育った後半はまあまあに感じた🐺
ライカンスロープの子供2人を育てるお母さんの話、と言うと突拍子もない題材だと思います。前半はBGMのせいもあり眠気を誘いますが、娘が育ってからの後半は、まあまあの内容に感じました。台詞では無く、エンド曲で母の気持ちを語っているのは、好みが分かれる気がしました。
気持ち悪すぎるだろ
先の事をなにも考えず狼人間をこの世に2人産み落としたヤバい女が主役
生まれついての愛情、根性には好感が持てるがそこそこ普通の家庭に生まれた癖に笑っていればなんとかなるという最後の切り札のような生き方を多用しているのが最悪
相談する友達もいないようだがそんな中で大学に合格しているのは称賛に値する
狼旦那は無責任過ぎるし最後の最後まで無責任だった
1人では先のことも違和感にも気が付けない未熟な女性が1人で育てるもんだから狼子供2人も当然知恵遅れ気味
もう少しで飢え死にか風俗行きになるところだったがよほど守護霊が強いのか助けてくれる爺さん婆さんが集まってきてなんとかなってよかった
小学校に娘が通うまでこぎつけよい流れ
ただやはりこの母親よ
本当にずれている
狼が好きの一点突破でやってることはマッドサイエンティストの人体実験
子供たちの苦労はすべてこの母親のせい
本当に気持ち悪い
ワーウルフってわ〜け
2度目の鑑賞です。
金曜ロードショーで観ました。
狼男との間にできた子どもを育てる母親の奮闘記とでも言いましょうか。
若くして子を産み、旦那に先立たれ、他の子どもとは違う子育てに悩みながらも奮闘する花さんの姿に心打たれます。
現実問題、こういう誰にも言えない、寝れない、先が不安となると、鬱病にもなりそうな感じなのですが、世の女性達がこれほど強くあって欲しいという男の願望なのでしょうか?
子は鎹(かすがい)とは言いますが、さすがにこれは花さんが不憫すぎるので、後日談ではまた別の恋でもして幸せな人生を送ってほしいと切に願います。
追伸、父親の名は・・・
すごい
見るほどに奥が深いと思う。人間世界で共存できるのか狼人間。今の生きにくい人間社会のそんな物語も交えながら夫が亡くなった後田舎で野菜を作りながらまた周りの助けを受けながら人の温かさなどほんとに胸に突き刺さる。
自分の生き方を11歳で決める雨すごい
みんないろんな考え思いやりの中でとっても素敵な物語
おおかみこどもの雨と雪
たまたま金曜ロードショーで観たけど、多くのシーンからたくさんのことを感じさせてもらって、とても良いものを観させてもらいました。
「手のかかる子供を育てる母」と「自己の人生を選択する子供」の物語です。
子供たちに狼の血が入っていることを除けば、ありふれた母子のお話と言っても良い内容です。
瞬時に人と狼の姿を入れ替える雪の無邪気さは「幼児」の可愛さの象徴でしょう。
壮絶な姉弟ゲンカは四つ足で取っ組み合うこと以外は、オロオロする母親を含めて人の姉弟の日常の一端だと思います。
身近に見覚えのある情景だから、特異な設定でも感情を移入しやすい。
ファンタジーという分野の容量を活かして、人の日常生活の機微を最大化して豊かな情感のなかにまとめた秀作という意見です。
自我の芽生えと共に、人間社会へ馴染む道を選ぶ雪と自然へ帰って行く雨。
幼い頃のそれぞれのベクトルを転換させることを「成長」と捉え、正反対の道を進む両者を個々の人生として肯定しています。
このスタンスがとても好感です。特に母と息子の関係が見どころだったと思います。
自分の守備範囲を超えた世界へ行こうとする息子を引き留めたい。でも、彼女は最初から人間と狼の両方の選択肢を与えながら育てていました。
母の感情と理性の葛藤が分かり易く描かれる。たとえ住む世界が違っても、親子であることに変わりはありませんよね。
「絆」という言葉が頻繁に聞かれる昨今ですが、別れることによって強調される関係こそが「絆」なのかな、とも思いました。
もうひとつ。父親の亡骸をゴミ回収車に投げ込むシーンは強烈でした(・o・;)
残酷な描写ですが、あくまで現実の社会システムの中で進行するストーリーであることを植え付ける意味があったと思う。この辺りに監督の才覚を感じます。
親が最後に贈る言葉
大学進学を機に一人暮らしをする子どもに向けて「毎日栄養のあるものを食べて、睡眠をしっかりとってね。お風呂やトイレの掃除をこまめにするのも忘れずに。それから…」とお別れの言葉が長くなってしまう親は多いと思います。子どもからしたら「うるさいなあ、わかってるよ」という感じなのですが。
まだまだ子どもだと思っていた我が子が一人暮らしなんて心配でたまらないし、離れて暮らすことになるのも寂しいという親心です。
花も「雨は怖くて泣いてるかも。私が助けに行かなくちゃ」と嵐の中飛び出していきますが、実際雨は全然泣いてないし、むしろ自分の方が遭難して雨に助けられてしまいます。一人前のオオカミとなった雨が野生の世界へ旅立とうとした時、「行かないで」と呼びかけますが雨は振り返りもしません。「雨はもう大人になっていて親から巣立っていく、これがお別れの時なんだ」と悟った花が最後に言った言葉が
「しっかり生きて!!…元気でいて」
これは一人暮らしを始める子どもにかける「毎日ちゃんとご飯をたべてね」という言葉と本質的には同じです。この子のそばで支えてあげることはもうできないんだとわかった親の心に最後に浮かぶのは、子どもには「しっかり生きて、元気でいて」ほしいという願いなのです。
おおかみこどもという存在は完全にファンタジーで、現実的ではありません。しかしこの親心、親から子どもへの最後の願いはリアルすぎるほどリアルで、多くの親が同じ思いを持っていると思います。心に刺さる作品でした。
素朴で微妙なアニメ映画
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狼男と結婚した女が男女のきょうだいを産んだ。直後に狼男は事故死。
女が育てた2人は狼男風で、姿は人間だが怒ったら狼になる。
さすがに町には住めず、人目を避けるように山奥の村へ移住。
どうせ都会の人間なんてすぐに出て行くと冷たかった村人も、
頑張って農業を覚えようとする女に好意的になる。
やがて子供2人は中学くらいになり、娘は恋をして人間として生きる。
息子は不登校で、森の主に世話になり、死んだ主の後を継ぐ事を決める。
こうして、止める母を振り切って狼として森で生きる事になる。
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雨と雪ってのは息子と娘の名前だった。
雪はいいにしても雨は無いやろ。だからグレたんちゃうの?(場)
ってか、狼男と人間のハーフなら、もうちょい人間寄りにならん?(場)
あと、おかんの若い頃の声は宮崎あおいやが、絵もあおいやった(場)
まあ全般に素朴で良い雰囲気はあったけどね。
泣くのこらえても我慢できず。
人と狼男の恋愛の末に、二人の子供が生まれました。子供たちは人間社会で上手く生きていくことが出来るでしょうか。
表向きはファンタジーで、差別なども匂わせているような内容。
絵が素敵で、声優なども違和感なくストーリーに引き込まれ、最後は号泣してしまいました。
兄妹がいたら、親だから分かるところもあるかな
二人兄妹で生まれ、二人の子供を持った自分には分かる。
自分は兄だから、たった数年早く生まれたからこそ、しっかりと妹を見届けたい気持ち。だから、突如として威圧的に兄貴風吹かしたこともある。そういったところに、妹は甘えたり反発もあったと思う。この姉弟もそういうところあったかな。しっかり者の姉は親の気持ちを汲んで人間として生ききようと頑張る。マイペースの弟は、自分の道を見つけて離れていく。この弟との再会はあったと信じたい気持ち。
さて、親の気持ち。長男は、プロセスで苦労もあったが立派に乗り越えた。自分の人生をしっかり歩んでいる感じ。任せておいてもきっと何とかやるだろうと信頼も。娘が生まれてから、親の目線が下に行くとちょっと愚図ったこともあったな。でも、親って下の子が気になるよな。
だからお母さんの行動も分かる。ただ、追いかける前に、学校に電話するとかできなかったかな? ちょっと盲目的すぎる気はする。しかも自分の危険も顧みず。お姉さんへの配慮が足りない印象はあったな。
菅原文太みたいはお百姓だなと思っていたら、ご本人でした。余りに雰囲気だったので、これは、(笑)でした。
良い映画ですね
僕はこの話で泣いてはいけないと思います。最後になって、息子の雨が決めた決意は苦難な事です。そのくらい、森の中は破壊されていると言う事だと思います。これからは、彼が森を守っていくのではないでしょうか。
雨と雪が降るから、日本の自然は豊潤なんです。
花が森に彷徨い込んで、熊と出会うシーンがありますが、その時の雨は小ぶりになっています。
あれ! って思うかもしれませんが、自然で守られた森の中ってそんなもんなんです。僕自身も何度も経験しました。
山は多分立山と剣岳だと思います。自然に見えますが、かなり以前から自然は破壊されています。頑張れ、雨!僕はそう感じましました。
娘が語る母親の半生
「母親の人生」を、娘が語ります。
子供の頃からの記憶を遠く辿りながら、ナレーションし、述懐をしている。
母親の死後なのだろうか?思い出語りで、とつとつと、娘は母を語るのだ。
(このあたり「20センチュリーウーマン」や「我が母の記」などを思い出してしまう)。
「父親の不在」。
そして
「シングルマザーの孤軍奮闘」。
これが脚本の隠れ主題にして骨格。
お父さんの名前もよく覚えてはいない娘だ。
(劇中、男の名前も不明のままで=どこにでもある“父親のいない家庭”の設定)。
男親に可愛がってもらった経験も、それが自分の記憶なのか、後々母親から聞いた話だったのか、もうおぼろ気なのだ。真実は霧の彼方なのだ。
父親がいなくなってしまった理由など、子供たちはそう簡単には母親から聞き出せないものと思う。
なんとも詰まらない都会のコンクリートの川に落ちて、父だった人は死に、ゴミ収集車に投げ込まれて、どこかに消えてしまった。
姓名不肖、自称会社員の男の、行方不明のあのシーンは、
あれは僕そっくりだと思った。
男手なしに子育てしたわが元妻は、大変だったろうと最近とみに想う。
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人もオオカミも、子育ては難しい。
そして子別れは辛い。
日を追うごとに元夫に似てきてしまう男児=雨と、
同性として支え合い、話し相手となり頼りになる女児=雪と、
・・この二人の子供たちを抱えて、五里霧中で生きたシングルマザーの物語なのでした。
自然の描写が美しいだけにね、僕にとっては、家族の危うさや大人の弱さがかえって浮き彫りに見えてくる
ちょっとイタい作品だったかな。
でも絵がきれいなのは日本のアニメーションの実力の高さ。
仔オオカミの目線で、地面すれすれに走るあの光景とスピード感は、素晴らしかったなぁ。
山での生を選び、母親と訣別して出ていく親別れ・子別れの儀式も。
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そういえば、
NHKのラジオ深夜便には「母を語る」という長寿コーナーがある。でも
「父を語る」という番組はない。
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僕は毎年クリスマスに、
離婚したあと離れて暮らすわが娘に《オオカミの出てくる映画》のDVDをプレゼントしている。
娘は美大で、オオカミの彫刻をずっと6年間やっているものだから。
昨年はフランス映画「クリスマス・ツリー」だった。
本作品のDVDも購入済みだ。
“いなくなった父オオカミ”からのこんな贈り物を、彼女はどう受け取るだろうか。
来春には美大を卒業。
僕からの仕送りも終わる。
父母から離れて独り立ちをする季節だ。
辛い別れを体験したあの子にも、この映画、観せてやりたい。
お母さんが死んでしまった甥っ子にも送ってやろう。
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雨上がりの駐車場での別れ ―
「行ってしまうの?」
「守ってあげたかった」
「何もしてあげられなかった」
「元気で・・」
「しっかり生きて!!!」
朝の光が全天を満たす。
声優・宮﨑あおいの、
あの声。
超ド級の迫力。
家族が解散する瞬間の餞(はなむけ)の叫び。
親と子の遠吠え。
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アイデンティティをどこにもつか
見る人によって、大きく感想が異なる作品だと思った。
1人で子どもを育てなければならない母、人間として生きたい姉、狼として生きたい弟とアイデンティティがそれぞれ異なる点が印象深かった。
特に、同じおおかみこどもである姉と弟がそれぞれのアイデンティティ違いから、喧嘩をしていたのは考えさせられるテーマだ。
自分が観るには早かった
一人の女性が子を産み育て、そして送りだす。
そのシンプルなストーリーの中に、子育ての苦労と喜びを、かけがえのない存在を守る強さを、感動的に描く本作。
天涯孤独の大学生・花が、同じく孤独を感じさせるオオカミ男と出会い、そして子を成す。
男は死ぬが、子供たちを守るため花は自然豊かな環境へと居を移す。
その風景の美しさたるや。
周囲の農家の気のいいおばさんたちの助けもあり、伸び伸びと育ち時に憎たらしくもある子供たちの、無条件な可愛さに抵抗出来なくなります。
やがて訪れる、まだうら若き花にとって早すぎる別れ。
最後のシーンの彼女の表情を見るたび、この複雑な感情を、自分が理解できる日が来るのだろうかと必ず自問してしまいます。
日本人が忘れつつあるモノとの再会
子どもや男性をオオカミに喩え🐺
狐を先生🦊とするところに
もう既に忘れつつある日本を
見ることができる映画だと思った。
この監督の作品はこれといった
主張を押し付けてはこないけど
一貫したメッセージがあるなぁ。と
感じる◎
当たり外れはあるけど、本作は僕の中で
間違いなく当たり(^^)
タイトルなし(ネタバレ)
冒頭の夢のように可憐な小花が揺れて何とも優しいけどシンプルな作画に思わずうるっときて一瞬で引き込まれました。監督の演出や見せ方、自然や山の神聖さ雄大さ美しさ厳しさの中で助け合って生きてる人達の姿、便利な都会暮らしとは別世界にもう言葉を失いました。
監督が子供時代を過ごした富山県の小さな村で過ごされた体験が描かれてて、おおかみこどもっていうのは抑えきれない生来の野性の本能、闘争心、荒々しさ激しさの比喩かな?って思った。弟の雨君は監督自身で、狐の先生は宮崎駿監督かな?
12歳位で自分の生きる道を見つけて家を出て、暖かく見守って心配するも応援してくれたお母さんの最後の笑顔も印象的だった。
バケモノの子とも繋がってくるけど、渋谷の裏通りに動物人間の住む世界に迷い込んで修行するのも監督自身のモチーフかも。
そしてこの家出する子供達って戸籍がなく生まれて学校にも行かず育って裏社会や特殊な人脈で能力を発揮していく人達の事なんだろーなぁと。。
生まれても戸籍のない人達っているらしいけどそう言うコミュニティがあるのかもね。知らんけど。
細田監督の天才的観察眼とか、演出スタイルとか
山の精霊とか仙人が憑いてる?ホント天才って思う。
スタジオ地図さんも凄い。
監督がアニメーターさん達と信頼関係をしっかり築いてるからなんだろうなぁ。
東京から雪深い富山の田舎に嫁いで父は単身赴任で仕事しながら私と弟を必死で育ててくれた母の姿を思い起こした。一晩で屋根まで雪が積もって雪かきって重労働だから、ご近所さんが雪かき助けてくれたり、当たり前に助け合わないと生きていけないんだよね。
花ちゃんは若いけどいつ倒れるんじゃないかとヒヤヒヤしながら観てたけど、一人で子供達を育てるために不器用ながらも必死に働く姿は雪も積もらなくて便利な都会暮らしには想像絶すると思うけど。
不便だからこそ、周りの人達の助けや優しさそして交流が力強く生きる糧になるんだね。
花ちゃんや監督のお母さんはずっと田舎で一人暮らしされてる話もグッときた。
監督のお母さん倒れられて田舎で介護するか東京で仕事を続けるか悩んだけど、そのまま東京で企画が通るまで戦い続けるって決めたエピソードも、
雨を追って倒れた母を抱えて人里に戻して山に戻るシーンに描かれてたのかなって胸熱ですね。
本当の自分を愛してくれる、大切な人/今年見た映画ダントツ1位
自分の本当の姿をさらけ出せる仲間はいますか?
本当のあなたを愛してくれる、大切な人はいますか?
きっと誰にでもコンプレックスがあって、偽りながら生きている。しかし、その全てをさらけ出しても全肯定してくれるのは、親の存在だ。とりわけ、母親はどんな辛い時も悲しい時も、守ってくれた、世界に一人しかいない存在だ。たとえ、自身の身にどんなに辛いことがあろうとも、それさえ忘れて子供である自分を守ってくれる、かけがけのない大切な人・・・
最後の雨が狼として旅立つシーンは、(あまり映画で泣かない自分でも)何度見ても涙が出る。十分すぎるほどの愛をもらっていたのに、まだ何もしてあげていないという母。こんなにも感動するシーンはない。細田守、天才だ。
この映画の良かったところ。悪かったところ。監督の伝えたかった事を考察してみた。
この映画を見た感想を一言で言ってしまえば、人を選ぶ映画でした。もちろん良いかと聞かれたら、映画的にはあまり美味しいところを取れていませんが…。それがこの映画の魅力でもあると私は思います。
デメリット1、 人を選ぶ映画
まずはここです。何故人を選ぶ映画になったのか?それは、映画のテーマは[母と子]つまり、子を持つ母や子を持つ予定の母などが対象となってくる訳です。つまり、母親なら共感できる映画となります。もちろん、子供が見ても楽しい映画になっているのですが、少し難しい話だと感じてしまう人もいると思います。
デメリット2、 人によって感じ方が違う。
これは、映画のレビューにもつながる大切なことですよね。この映画は観てほしい対象が限られているので、あまりこの映画の世界に馴染めない人も多いのです。
これまでデメリットを話しました。次はメリットです。
メリット1、 ファンタジー好きな人にはたまらない作品。
この映画の世界感はファンタジーに近いです。ファンタジー好きな人からしたら、最後のシーンは感動すること間違いなしです。
メリット2、 自分への母親の愛情が分かる。
やはり皆には、必ず母親がいます。それは生き別れでも、捨てられても、肉親の母はいるのです。まぁこれも対象者が限られますが…。母が自分をどのように育ててくれたか、聞ける機会ができる。
それでは最後に監督が視聴者に伝えたかった事。
それは、多種多様と共生です。
テーマとは別です。私があくまで感じたことです。人を尊敬し、偏見や差別を生まないようにするのが、理想だと思いました。
もちろん難しいです。映画でもそう描かれていました。花は雪は人間として、雨を狼として、生きることを認めていました。世界には沢山の人種がいる。その人種の文化や生き方を認める事が大切だと思います。それは、映画のレビューでもそうです。いろんな意見や見方、考え方があるので自分の思ったことを押し付けるのではなく、他の人の考えや、意見も尊重すべきだと、監督が視聴者に伝えたいのだと自分は、感じました。
だいぶ深堀しましたが、多分、筋から離れていないと思うので是非参考にしただければ、幸いです。まだ、この映画を見てない人や見たことある人も、少し時間を置いてまた視聴してみれば新たな発見があるかもしれませんね。
いくつか気になるが
竜そばが、あまりにも、だったので、その話を友人にしたらこの作品をオススメされたので、観てみた。
時かけ、サマウォ、バケモノ、未来は劇場で観てきたのに、なぜかこれだけ抜け落ちていた。
当時息子に「すごくよかった」と聞き、小さい頃フランダースの犬で号泣していた息子らしいな、と思ったものだが。
と、余談はさておき。
うーむ、自分がおかしいのかなぁ。
細かいところが気になってしまって。
笑顔でいなさいといわれ、信じて葬式で笑ったら怒られた、って。(笑)
仕事もなく田舎に移り住む。
健康ならいいだろうけど、病気になってしまったら?(動物病院か人間の病院で悩むとかではなく)
本を買い込んで(借りて?)自力で治すのだろうか、とか。
なぜあの少年は会った直後から「花」を追いかけ回すの?とか。
あの悪天候での学校の判断が遅すぎるわ、とか。
どうでもいいところが気になるのも困ったもんだ。
ざっくりと、おとぎ話を織り交ぜた親離れ子離れの作品と捉えれば、いいのかな。
いつの時代でも、寂しさが伴うことが多いものだし。
親は子供が元気で幸せでいてくれたらそれでいい。
離れて暮らす子供がいると本当にそう思うもの。
感謝の気持ちなど表さなくても。
だから、山で狼として生きていく雨を明るく見守る花の姿は共感できたし、雪の生き方も。
でもやはり、時かけ、サマウォは超えなかったな。
もっと若い頃に観たら違っていたかなぁ。
モヤモヤしたが
家族愛、親の愛が深く描かれつつも、まだ親にはなれていない自分にはまだ早かったかもしれないと思った作品。
雨よ、お前親の苦労も分からずに何も返さないまま別れて良かったのか…。
けど雨を自分に置き換えると自分が親にどれだけ恩を返せてるかわからない。 親からして見れば無償の愛情を注ぎ、見返りを求めず子を送り出す事の方がリアルな形なのかもしれない。
もしいつか自分も親になれたらもう一度見てみたいと思う作品でした。
全116件中、1~20件目を表示











