劇場公開日 2012年7月21日

「ここまで賛否分かれるアニメも珍しい。」おおかみこどもの雨と雪 ハナセレブ777さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ここまで賛否分かれるアニメも珍しい。

2013年12月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

先日金曜ロードショー録画を鑑賞。

私は比較的に面白く見れた。物語中盤の雪原を走るシーンは感動とも違う、何かこの家族の幸福感にあてられて涙してしまった。素晴らしいシーンだと思います。

ジャンルとしてはファンタジー映画ですが、多くの物語とは構造が違っている。現実世界にファンタジー素材が介入して非現実を作り出すのではなく、逆にファンタジーの人間(おおかみ)が現実でどう生きていくかの物語。結局現実社会で個人がどう生きていくか。構造的には現実の社会の映画の様に思えます。

おおかみこども達の存在が現実の差別やら子育て問題の社会構造の問題の比喩になっている様に見えて物語では全くそこには触れません。問題提起してる描写が感じ取れるのに一切をスルーされると見ている方はフラストレーションを感じざるを得ません。

先のファンタジー逆転の構造が鑑賞者を惑わせる要因となって監督がいくらファンタジーとしてその中の世界を美しく描いても観客は現実から抜け出せない。何か心の何処かで違和感や"で、これからどうすんの?実際"という無粋な感情が生まれてしまう。

要所のシーンの美しさや、こどもたちの成長の演出はとても好きだけど、以上の事から全体的に惜しい印象が否めない。

ハナセレブ777