「全く感情移入が出来なかった・・・悲」おおかみこどもの雨と雪 kuumaさんの映画レビュー(感想・評価)
全く感情移入が出来なかった・・・悲
細田作品は好きな方です。
全体的に評価の高かった本作品を楽しみにしていたのですが、
私には全く合わず残念でした。
エンターテイメントでは無く、ヒューマンドラマとしての映画でした。
そして、合う合わないが出やすい映画だと感じました。
他の方の評価にも記されていますが、
本作品は登場人物の誰かに感情移入が出来るかどうかがキーのようです。
自分は全く、誰にも感情移入出来ませんでした。
確かに描写の美しさや田舎生活の素晴らしさはあるのかもしれませんが、
「(苦悩等も含め)素晴らしさ」の押しが強く、長い。
自然描写の中にも風土や文化、歴史等の意味があれば良いのですが・・・
ストーリーは、様々な場面において物事の因果関係の表現が
欠如、あるいは、不明瞭であり、
それを見てみないふりするには、
ファンタジー感やエンターテイメント性が掛けており
妙な所で妙に現実感を出されて、概ね中途半端。
自分のカチカチの頭では追いつけません。
加えて声優陣、雪のナレーションが小学校の音読会の様で
気になって私の耳には言葉が入らず、
花の声も「あおい様」がちらついてしまい・・・。
見方を変えると純朴さは出ているのかもしれません。
とはいえ、花の葛藤や雪・雨の成長の表現において
子育て経験者、子供好きの方、懸命に自立をされてきた方などから
支持される理由は分からなくも無く、
良い悪いで二元的に評価するならば、良い映画でした。
コメントする