劇場公開日 2012年7月21日

「かなり踏み込んでるな~(^_^;)」おおかみこどもの雨と雪 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0かなり踏み込んでるな~(^_^;)

2012年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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初台験
初台験さんのコメント
2012年8月14日

どうもコメントありがとうございます。

まず狼男のねぐらに関しては、個人的に「そういうシーンを見たかった」ということです。

勿論人間として暮らしてたんだからどこかアパートみたいな所に住んでたんでしょう。

狼男が花の家に行ってばかりで、逆に花が狼男の家に行くというシーンがあれば良かったかなと。

あくまでこれは個人的な感想で、これがないから駄目とかいうことではありません。

あと狼男が死んでるシーンでは、勿論本能で鳥を捕まえに行ったんだろうということは容易に想像できます。

ただおっしゃるように「金を払って買えばいいじゃないか」という気持ちはどうしても出てしまいます。

これは感想と言うよりは「そうしてれば死なずに済んだのに」という願望ですかね。

別に説明が足らないから薄っぺらい映画なんて思いません。

ハリウッド映画が邦画に比べて薄っぺらいとも思いません。

ハリウッド映画に毒されて・・・という言い方はどうでしょう?

邦画だろうが洋画だろうが、名作もあれば駄作もあります。

観客に何かを感じて欲しいというのは、細田監督に限らず映画監督誰もが作る映画にこめるものじゃないでしょうか。

監督の意図をしっかり汲み取れてるかどうかは分かりませんが、自分がこの映画を観て感じたのは上の通りです。

好みは人それぞれだし、ハリウッド映画しか観ない人がそうじゃない映画を観ると確かにそう感じるのかも知れないけど、それはそれでその人の見方なんだから仕方ないと思います。

初台験
heso&momoさんのコメント
2012年8月13日

最後にもう一言だけ。初台験さんはだんだんタイルがキレイに浮かび上がってくる生活感などを、わざわざ監督がこだわってくみ取って欲しかった部分を感じておられます。
細田監督のこの作品とハリウッド映画の違いは・・・行間を読ませるように要らない部分は全部そぎ落とした映画と、筋書きや設定を完璧にくみ上げて突っ込みどころがないようにしたところで、『ここで笑え』『ここで泣け』と監督の設計通りに観て、見終わったら何も心に残らないハリウッド映画の違いかなと思います。

何か批判ばかりのように聞こえるのかもしれませんが、映画は観る人によって違います。受け取り方がいろいろあって良いと思うのですが、私の思いこみかもしれませんが、『ココの説明が無くて、何か薄っぺらい映画に感じた。』などと、全部説明されなければいい映画とは言えない、とハリウッド映画に毒されたような人が意外と多いのが気になりまして。初台験さんがそうだとはいいきれませんけども。では。

heso&momo
heso&momoさんのコメント
2012年8月13日

こんばんは。
初台験さんこそ、かなり踏み込んでのご意見だなと思いました。

でも気になった点が、おおかみおとこのネグラはどうだったのだろうとか、なぜ鳥を捕まえるために死んだのかとか。

ネグラは人として暮らしていたのだから、普通のアパートにでもいたのでしょう。普通に勤めていたのですから。なぜ収入があったのに、わざわざ鳥を捕まえに言って死んだのか。騒がれないのか。これは想像ですが、きっと収入もさほど無く、好きなだけ食べられるほどの余裕がなかったのではないかと思います。でも、鶏肉も変えないほどだったのか?コレも想像ですが、その位は変えたのでしょうが、結局獲りに言ったのはおおかみおとこの本能からです。自分の家族に獲ってきた獲物を食べさせる。
まとめるなら、『本能で獲りに行ったのはわかるけど、死ぬくらいだったらお金はたいて買えばいいジャン。』ってところでしょうか。

私が申したいのは、そこまで説明されてどう感じますか?細田監督は行間を読ませるために、観る人それぞれに何かを感じてもらうために、極力説明的なことは削っていったのだと思います。それを、上のような事まで説明されて、自分なりの想像ってできますか?

細田監督は宮崎あおいさんに頼む際、『母親としてではなく、一人の人間として向き合ってください。』と言ったそうです。宮崎あおいさんは『二人を観ているとどうしても母親になってしまう。そうならないように、まずはそこから始めました。』そうです。

監督が意図したモノ。『いわゆる絵に描いたような優しい母親の物語』だけで終わらせたくなかった、それ以上の行間を読んで欲しくて出した注文だったのではないでしょうか。

heso&momo