劇場公開日 2012年7月21日

「提案している哲学がたくさん」おおかみこどもの雨と雪 isukeeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0提案している哲学がたくさん

2018年12月13日
PCから投稿

雨と雪の幼児期の子育ての苦悩と奮闘、これは自分も近しい子がいて かなりシンクロし共感できた

周囲の理解が得られないことは、程度の差はあるけど 子育てしてる・してた人なら皆 経験あると思う

シングルマザー、貧困、差別、マイノリティ、アイデンティティ、扱ってる課題が広範囲なのに、
ラストに よく纏め上げて 結実してくれて ほっとしたし、よかったなーって溜飲が下がった

花の子育て奮闘に共感しつつ、
揺れるカーテン越しに変化する雪と、
姿無くとも咆哮を轟かす雨、
この二つのシーンが実存的不安を払拭してアイデンティティを獲得しているようで良かった
花の愛が報われたように思えた

伊助