劇場公開日 2012年7月7日

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「【杉井ギサブローさんの賢治への想いが生み出したファンタジーアニメ作品。】」グスコーブドリの伝記 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【杉井ギサブローさんの賢治への想いが生み出したファンタジーアニメ作品。】

2019年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

 公開後も評価が低かった作品だが、私は宮沢健治の暗く、寒い冬を基に描いた数々の作品をアニメーションにすると、今作のような作品になるよなあ、と面白く鑑賞した作品。

 多様な緑を配色し、グスコー・ブドリの世界を現した作品の風合、その中で、パープル色をグスコー・ブドリ、ネリ兄妹の顔色にしたセンスは素晴らしいと思った。

 又、大仰な音楽を多用せず、静かに物語を進めていく空気感も良かったと思う。

 グスコー・ブドリの抑制された低音ヴォイス(小栗旬さん)が受け入れられなかったのかなあ、私は良いと思ったけれど。

<何が今作の評価を低くしたかは、何となく分かる気がする。
 それは、”宮沢健治の世界”を愛する人々それぞれの想いを映像で表現するのは難しすぎるからであろうと思った作品。>

<2012年7月9日 劇場にて鑑賞>

NOBU