「実際の未解決事件を扱った映画」幸せの行方... kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
実際の未解決事件を扱った映画
冒頭からいきなりの裁判シーンで、主人公であるデヴィッドが裁かれている。彼が妻ケイティを殺したのか?と、画面に夢中になる・・・もちろん、キルステン・ダンストの初ヌードという評判もあって・・・
デヴィッドの過去には悲惨な事件があった。母親が父との不和により飛び降り自殺を図り、遺体の頭が割れる現場を彼が目撃したのだ。それがトラウマとなり何度も精神鑑定を受けたりする。結婚してすぐにバーモント州に“ALL GOOD THINGS”という健康食品店を出すのだが、軌道に乗らないうちにNYへと引き戻され家業の一部を継ぐことになったのだ。その仕事もごみごみした裏路地の店から集金するというもの。彼の鬱屈した生活が続き、ケイティは湖畔の別荘へと移り、医学部に通いだしたのだ。2人の不仲はその別居が原因だったが、クレジットカードを使おうとしたとき使えなかったことがショックだった。別居や離婚によって使えなくするんだってね・・・富裕層は。
あっという間にケイティは行方不明。しばらくは事件としてほったらかしだったが、18年後の2000年に捜査再開。ケイティが行方をくらます直前にNYで目撃されていたことから、デヴィッドは捜査対象から外れていたようだったが、彼にも捜査の手が伸びる。共通の友人であった小説家デボラがデヴィッドを訪ねようとしたとき、同じアパートを強制退去させられそうなマルバーンという男が彼女を殺す。デヴィッドが金持ちだと知った上で共犯になろうとしたのだが、デヴィッドの冷たい態度に裏切られたと思い、彼をも殺そうとした。が、デヴィッドは反撃して逆にマルバーンを殺害。死体をバラバラにして捨てた・・・というのが彼の供述からわかる真相だ。判決は殺人に関しては無罪。死体遺棄に関してのみ有罪となった。
デビッドの家庭環境と、ケイティの親戚関係の雰囲気がまるで違うという描写。確かに孤独なデヴィッドには受け入れられない要素だった。特にケイティの兄ちゃんが印象的だったが、それが彼をますます鬱にさせたのだろうか。彼がケイティを殺したのではないか?と思わせるエピソードを並べて、世間に訴えるような内容でもあるけど、何がどうだか・・・
ゴズリングの病んだ雰囲気はなかなか良いが、ダンストがイマイチ。おっぱいも垂れていたからなぁ・・・
【2013年視聴】