「「実話を基にして・・・」あそこ迄描いて大丈夫なんでしょうか?」幸せの行方... よしさんの映画レビュー(感想・評価)
「実話を基にして・・・」あそこ迄描いて大丈夫なんでしょうか?
不動産業を営む資産家の息子夫婦の愛憎劇。
実話を基にした作品です。サスペンスと言うよりは、「愛憎劇」の言葉がもっとも似合う人間ドラマ、と言う印象です。
冒頭より自然に出会い温かい愛情を深め合う二人が、徐々に壊れて行く様がとても恐ろしく、酷く描かれています。
デビットのトラウマ。デビットの考えに失望と悲しみを感じるケイティ。ケイティの悲しみに過剰に反応してしまうデビット。
サスペンス好きの私としては趣向にそれる作品だったわけですが、それでも観る価値がある人間ドラマでした。
それだけに、終盤転調してドキュメンタリー調になったのが残念でなりません。それまで愛憎劇で暖められた気持ちが、急速に冷まされた気分です。
実話を基にした作品とのことですから、ラストにも限界があったのでしょうが、とても勿体なく感じました。
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