「かけがえのない仲間たちへ」サニー 永遠の仲間たち 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
かけがえのない仲間たちへ
平凡だが不自由ない生活を送っていた42歳の主婦ナミは、母が入院している病院で、学生時代の友人チュナと再会するが、彼女は癌で余命2ケ月だった。最後にかつての仲良し7人組に会いたいと願うチュナの為、ナミは各地に散った仲間を捜し、集めようとする…。
韓国発の感動作。本国では大ヒットした。
韓国映画に有りがちなベタなお涙頂戴映画ではなく、笑いと心温まる爽やかな感動に包まれた良心作。
先日見たインド映画「きっと、うまくいく」同様、お国柄は関係ない、普遍的な友情ストーリー。
過去と現在が交互に展開。丁寧で分かり易く、混乱など全くしない。
展開もストーリーも設定も、ありきたりと言ったらありきたりだが、一つ一つのエピソードが魅力的。シンプル・オブ・ザ・ベスト。
過去、学生時代。
ソウルに越してきた田舎娘のナミは、姉御肌のチュナとその仲間たちと仲良しになる。
皆で集まって他愛ないお喋りしたり、ふざけ合ったり、時にはライバル女子グループとタイマン張ったり…。(ライバルグループのリーダーが逃げ足が早くて笑える)
女の子なので恋もしたり、失恋したり、確執もあったりしたけど、何事にも替えられない日々。
現在。
再会した仲間たちは、それぞれ悩みや問題を抱えていた。
夫の浮気、仕事の成績不振、姑問題、生活苦…。ナミも娘との間に擦れ違いが。
あの時、最高に輝いていた日々に突然起きた事件で、それっきりだった。
しかし、かつての仲間が集い始めた時、再び笑顔と輝きを取り戻す。
死を目前にしたチュナの願いが、かけがえのない仲間たちへの贈り物に。
映画はご都合主義もあり、最後の展開なんて出来過ぎてる。
だけども、こんな人生が送れて、こんな仲間たちが居て、この上ない幸せ。
80年代の洋楽が作品を彩り、盛り上げる。
現在パートも過去パートも美人・美少女揃い。(特に、少女時代のスジはクールな超美少女!)
日本だったらどんな女優が揃うかなぁ…と、想像しながらも見た(笑)
いやー、いい映画だった!