「大根なんか一人も出てないですよ」苦役列車 星なれさんの映画レビュー(感想・評価)
大根なんか一人も出てないですよ
ただし大根仁は絶賛してますね(^_^;)
今の世の中「こういう場合にはああすればいい」「こう言われ
た時はこんな風に切り返せばいい」と顔も名も知らぬ人がネット上で無難な
対応をアドバイスしてくれる。
でも主人公はごく狭い世界の中で、その狭い世界の中ですらうまく泳げない。
KY(空気読めないヒト)と無頼というのは似て否なるもの。
無頼だと思って近づいてくれた友も、ただのKYだと知って離れていく。
なんとなく社会に適合してなんとなく周りに合わせて無難に生きる
のとは対照的な生き様を泥臭く汗臭く描いてる。
経験や知識が足らずにうまいやり取りが出来ず未熟で不器用な様を
ヒリヒリと森山未來が好演してます。
多種雑多の本を沢山読んでたらこうはならないんじゃないか、とも思うが
描かれた時期の主人公はまだ読む本も偏ってたんでしょうね(^_^;)
映画らしい映画で観る価値大だと思います。
光を照らすエンディングで鑑賞後の印象も悪くありません。
極楽絵巻みたいでビーチクが話題の写真集みたいなのが
同じような時期に公開されてますが
こっちの映画の生々しさはその比ではありませんよ♪
生々しいビーチクも出てきますw
評価が5じゃないのは、煙草吸ってカップ酒をあおりながら鑑賞で
きる劇場ではなかったからです(もうないか、そんな映画館w)
コメントする