「現代の若者に送るエール(・∀・)イイ!!」苦役列車 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
現代の若者に送るエール(・∀・)イイ!!
まず主人公の駄目人間ぶりが素晴らしい(・∀・)
中卒してから19才の今まで日雇いの仕事で食いつないで、楽しみは読書と風俗。
家賃未払いで安アパートを追い出されては新しい安アパートに引っ越し・・・その繰り返し。
そんな生活をずっと続けてきた。
しかし仕事先で初めて友達ができて、さらに好きな女の子もでき、これから人生が変わるかも・・・と思った矢先
尋常じゃないデリカシーのなさとコミュニケーション能力のなさ、素人童貞でおまけにまともな友達もできたことがなかったため、人間関係をうまく構築できない。
友達はできたけど、彼女ができれば絶対友達よりも彼女優先になっちまうのは仕方ない(;・∀・)
理屈ではその通りだとわかってはいるけど、今まで仲良く付き合えてた友達が自分の前から離れて行く寂しさは、彼女のいない野郎にとってはこたえる(;´Д`)
高良健吾の彼女を交えた居酒屋の下りなんてもう・・・酔っ払ったとは言え酷い(ll゚∀゚)
またあの高良健吾の彼女のファッションと言い佇まいと言い素晴らしい(笑)
当時はああいう人実際にいたんだろうな~と思わせる現実感があった。
そして前田敦子に告白する時も雨の中で無理やり押し倒して「友達じゃ駄目だ」というくずっぷり(゚∀゚)アヒャ
そして頭突きされるという( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ
駄目だこの男は┐(´д`)┌ヤレヤレ
元カノがのぞき部屋で仕事してるのに偶然出くわした時も
「どうする?やめる?」
「・・・いや、やるよ」
(;´∀`)
その後店の前で待ち伏せて元カノが出て来た途端「やらせろよ」
どこまで駄目なんだこいつは(ll゚∀゚)
高良健吾が徐々に距離を置き始める流れもうまいな~(^_^)
金を貸してくれと言われた辺りから段々絡みのシーンがなくなっていき、そして彼女に友達紹介するように頼んでくれと言ってからの居酒屋での目も当てられないシーンに至る流れもテンポ良くて(・∀・)イイ!!
マキタスポーツのぼんくら親父も良かったな~(^O^)
「お前等若いんだからもっと夢を持て!!」と言っておきながら、倉庫の店が倒れて足を怪我してからは一変して「夢なんか持つもんじゃねえんだよ」とふてくされ、憂さ晴らしにその歌唱力を存分に発揮するΣd(゚∀゚d)イカス!
歌の上手さもさることながら、これがラストへの伏線になってるのも((;゚д゚))ス、スゲェ
海で3人で戯れるシーンも(゚д゚)イーヨイイヨー
前田あっちゃんも下着を透けさせながら海に入って遊ぶけど、あのシーンはこの映画で唯一と言っていいくらいの綺麗なシーン(^_^)
決して風景も海の色も空の色も綺麗じゃないが(笑)他のシーンがとにかく下衆で汚いからか爽やかさもひとしお( `д´)b オッケー!
エロさが全くないですな(゚∀゚)
何よりも森山未来の演技力の凄さは目を見張るものがありますな~(・∀・)ウン!!
覗き部屋でマスかいたり、追い出されるアパートの部屋にうんこしようとしたり、ガード下でげろはいて涎を垂らしたり、大家に土下座したり、元カノのヒモにぶん殴られて半ば強引に動物ごっこをやらされたり、白ブリーフ一丁で海に入ったり大通りを走り抜けたり・・・
いわゆる最下層、最底辺の人間の駄目さ加減、馬鹿さ加減をこれでもかと映して見事に描いてる。
実は「物書きになりたい」という夢を持ってはいたけど、親友との友情が壊れてからも同じような生活を何年も続けているところ、歌手になりたいと言ってたマキタスポーツの親父が勝ち抜きオーディション番組に出てるのをたまたま見て、そこから一念発起するという流れは涙が出ます。・゚・(ノД`)・゚・。
「人間は生まれながらに平等である」
吹けば飛ぶような言葉に聞こえるけど、努力できるものに出会えるかどうかで人生は分岐点を迎えるということに尽きるはず(・∀・)
それまでの人生がどんなに酷かろうが、運がなかろうが、まずはそこから始めれば何かが見えてくる。
そんなメッセージが感じ取れますワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
観ると勇気が出る映画です。