「とっても大事な映画です」スープ 生まれ変わりの物語 こはなさんの映画レビュー(感想・評価)
とっても大事な映画です
私はあの世についたばかりのシーンが心に残りました。
「責任者出せ」と文句を言うひとと、別室のあの世の説明のシーンです。
映画を観ながら、自分の座っている映画館が、鏡のように映し出されているみたいだと思いました。
私は生まれて、この世にいる。そして状況を把握しないまま、深く問うことはせず、生きているんじゃないかと思いました。
あの世では責任者はいませんでしたが、この世でもいない・・責められる人はほんとはいないんじゃないかと思いました。
映画からそんなことを思いました。
そして、人とのやり取りは目の前の人の話を、きちんと聞いたり、聞かれたことをちゃんと答えたり、せっかく質問したことをしっかり受けるとか・・それができた時、通じ合えるのではいかと思いました。
美加の真っすぐな瞳はお母さんと似ていて、一途に思い続けるのはお父さんに似ていると思いました。
誕生日に美加にプレゼントした花が、今度は美加から生まれ変わったお父さんへと渡されて、私は感動して泣きました。
私のお父さんは七夕に死にました。だからお父さんに幸せか?と聞かれたことないけど、お父さんの事も思い出しました。
人と人をつなげたものとしてバラの花が、そして飲まないことで前世記憶を忘れないスープも人と人をつなげるものだと思いました。だから、映画もそうなんだと思います。森田さんが調査した生まれ変わりの村、そこで出会ったスープの情報。それが広まるのも人を介してだし、私の記憶や、縁あるひととまた出会えるのはスープの情報と出会えたからではないかと思います。
その情報は、七夕の7月7日に、彦星と織り姫が会う時に現れた、ふたつを繋げる天の川みたいだと思いました。だからキラキラしてます。
本当に大事な映画を見ることができて、ずっと忘れたくないと思いました。