「ホットしてジーンとしてニッコリ」スープ 生まれ変わりの物語 かふぇしずくさんの映画レビュー(感想・評価)
ホットしてジーンとしてニッコリ
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見たのは2日前です。今も静かに揺さぶられています。思い出すとどこの
シーンと言わず顔がほころんできたり、涙があふれてきます。
こういう映画ははじめてです。日常生活からはじまり日常生活で終わります。それなのに後から後から静かに湧き出る泉のように心が震えてきます。
親子関係が幾通りもでてきます。渋谷と美加、由美と父、美加と母、石田と母、生まれ変わった高校生の渋谷と父母、あの世とこの世と渋谷と美加のそれぞれの葛藤が平行して描かれていきます。つながらない世界なのに監督はさらっと一瞬つなげます。美加が鳥かごから小鳥を大空にはなします。次の瞬間、渋谷のシーンで小鳥がさえずります。
おもいは届くのではないかとおもわせられます。どんなに生まれ変わってもまた新たに始まるのは、親子関係からです。推理小説のようにいくつも張られた伏線をひとつづつ解き明かしていく楽しみもあります。もういちど見たいです。
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