劇場公開日 2012年7月7日

「【中国奥部の「生まれ変わりの村」を題材にした不可思議な物語。”あの世の”不可思議感が尋常ではないが、現代邦画を牽引する若手俳優さん達の若き姿が映し出されています。】」スープ 生まれ変わりの物語 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【中国奥部の「生まれ変わりの村」を題材にした不可思議な物語。”あの世の”不可思議感が尋常ではないが、現代邦画を牽引する若手俳優さん達の若き姿が映し出されています。】

2019年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

 生瀬勝久さん、初主演作品。

 社内で”ゾンビ”と揶揄されている覇気のない50歳の男、渋谷健一(生瀬勝久)が主人公。

 年下の上司の綾瀬由美(小西真由美)のサポート役に任命される中、冷え切った夫婦関係(妻とは離婚し、娘との関係も宜しくない)に、生きる希望もないまま無為に過ごす日々。

 娘の誕生日に薔薇を送ろうとプレゼントしようと思い、花屋さんでラッピングをしてもらっているその時、携帯にある連絡が入り・・・。

 話自体は面白かったのだが、”あの世”の風景がチープ過ぎて、ちょっとなあと思った作品である。

 では、何故この作品をレビューアップする気になったかというと、手元の資料を読み返すと、2019年現在、邦画界で活躍されている新進気鋭の俳優さん達が多数出演していたからである。
 (大変申し訳ないが、記憶に残っているのは”あの世”の不思議な少女、矢野由美を演じていた大後寿々花さんだけである・・、。)

 では、どなたが出演していたか・・と言えば、渋谷の娘の同級生として出演していた

 ・野村周平さん(三上直行役)
 ・広瀬アリスさん(美崎瞳役)
 ・橋本愛さん(西村千秋役)
 という今やトップクラスの若手俳優さんたちである。

 今作後、大後さん、橋本さんは「桐島、部活やめるってよ」でブレイクし、野村さん、広瀬さんも盤石のポジションを築いている。
 (当時は彼、彼女達の現在活躍するであろう姿が見抜けなかったのです・・。)

 桃源郷のような場所で不思議なスープを飲む渋谷健一(生瀬勝久)と綾瀬由美(小西真由美)の姿が朧気に記憶に残っている ”私は今、新興宗教団体の映画を観てしまっているのだろうか?”という思いが強く残っている作品。

 この作品、2019年現在、レンタルビデオで借りられるのかなあ・・。

<2012年7月7日 劇場にて鑑賞>

NOBU