「144分があっという間でした!」終の信託 peanutsさんの映画レビュー(感想・評価)
144分があっという間でした!
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実は周防監督の作品を見るのは初めて。
さすがにどの作品も評価が高いだけはありますね。
尊厳死のすごい重い話題を飽きさせることなくこの長い上映時間でタップリ見せつけます。
それに綺麗事にお話を終わらせていないところもすごい。
いろいろ人生に疲れた草刈演じる女医さんが患者の役所に癒しを見出し、結局延命を臨まない役所の延命措置を終わらせ殺人罪を追求されていく。
出てくる人間それぞれの主張に正当性があり、それぞれにその正当性を通すための理不尽さがあると思う。
けど、女医さんが‘意識がなくなり、本人が苦しんでいるのが分かっていても生かせなくてはいけないんですか?’と言うセリフが胸につきました。
けど、周りの人間は少しでも生きてもらうことが最高の治療と思いますもんね。
前半は役所が亡くなるまでの治療の日々、後半40分は草刈と検事の大沢たかおとの息ずまる攻防戦が描かれます。
命はどれだけ大切で、それは誰のものなかということを考えさせられるお話でした。
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