「自分なりに解釈してみた、神のお告げの意味」ノア 約束の舟 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
自分なりに解釈してみた、神のお告げの意味
旧約聖書の「ノアの箱舟」伝説を、鬼才ダーレン・アロノフスキーが独自解釈で映画化した話題作。
各国で賛否両論となったが、自分の中でも賛否葛藤した印象を受けた。
壮大で雄大なスケール、幻想的なイマジネーション…映像には目を見張る。
忠実に作られた箱舟のセットは、巨大感と言い、リアリティ充分。
箱舟に動物たちが乗り込むシーンは圧巻。
そして遂に始まった大洪水は、これぞスペクタクルの醍醐味。
最新VFXを駆使し、難しそうな聖書の世界を、ビジュアル面で分かり易く活写している。
“分かり易く”と言っても、作品の根底の深いテーマは日本人には馴染み易いものではない。
一貫して描かれるのが、神への信仰心。
これが時折附に落ちない。
ノアは本来、高潔な人間らしい。その為、神に選ばれ、お告げを聞いた。
本作でのノアは、悩み葛藤する人間として描かれている。この解釈はいい。
自分たち家族を最期に人間はこの地上から滅びなくてはならない。その使命を全うする余り、次男が初めて好いた女の子を見殺しにしたり、養女が産んだ赤子にすら手をかけようとする。
それこそ、神が嘆いた人間の蛮行そのものではないか。
神には慈悲がある。神は人間がやり直す機会を与えて下さった。
それが神のお告げの本当の意味だったのではないか。
ノア=人間に課せられた大きな試練だったのではないか。
自分は無宗教だし、聖書の概要は知っていても読んだ事は無い。
なので、聖書本来の解釈とはひょっとしたら違うかもしれないが、自分なりに感じたものを解釈したまで。
近大さん
共感をありがとうございました。
この作品も見る方で解釈が違いそうですね。
>箱舟に動物たちが乗り込むシーンは圧巻
同感です(´▽`)
リアルだったもの
ノア 旧約聖書の人物のようですね。
私も詳しくはないのですが
その名は、安息を意味するとか・・
人が地上に悪を増大させてしまい
大洪水を起こしたような
本日、鑑賞した
「猿の惑星キングダム」の
主役がノアという名で
そうなのね~と思ったり
チンパンジーの優しいノアでした。
一族を守りぬいた勇士に拍手でした。