「とても楽しめる」ヘンゼル&グレーテル うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
とても楽しめる
おとぎ話の「ヘンゼルとグレーテル」をふくらませて、メガ・アクション大作に仕立て上げた映画。悪くない。
お菓子の家で魔女と対決し、やっつけた兄妹が、成長して有名なヴァンパイア・ハンターになっているという設定が面白い。
中世のヨーロッパが舞台で、アクションVFX映画と言えば『ヴァン・ヘルシング』『ジェヴォーダンの獣』『ヴィドック』などが思い浮かぶが、それらよりはるかに面白い。
お話がシンプルなのと、テンポが非常に早く、過剰な程に派手なアクションの効果と言えるだろう。
黒い魔女と白い魔女、主人公たちの裏設定、トロルが実はいい奴だったりするキャラクター造形もすんなりと受け入れられる。おとぎ話を題材に取る作品の利点はそこにあると言えるだろう。
兄役のジェレミー・レナーは、どうも好きになれない俳優だけど、この作品にはピッタリとはまっている。彼は現代劇よりも、キャラクターを演じるコスチューム・プレイがハマるようだ。興行的にはまったく当たらなかったようだが、続編も作れるようになっているので、ぜひトライして欲しいものだ。
「描写がグロい、子供に見せられない」評価が分かれるようだが、私はこの作品好きです。
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