「ヴァンパイア?それともゾンビ?」リンカーン 秘密の書 arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
ヴァンパイア?それともゾンビ?
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リンカーン大統領は実はヴァンパイア・ハンターだった!というかなり大胆な歴史改変(?)もの。
幼少時に母親をヴァンパイアに殺されたエイブラハムが復讐の為ヴァンパイア・ハンターとなる前半と政治家となり大統領上り詰めた彼が再び南軍のヴァンパイア兵士と戦う後半にざっくり分けられる。
これを楽しめるかどうかは、大統領がヴァンパイア・ハンターだったという設定を面白がれるかどうかなんだろうが、正直これを面白いとは思えなかった。それでも、キャストが魅力的で感情移入出来れば良かったのだが、全体的にキャストが弱い。
特に、リンカーン役のベンジャミン・ウォーカー。彼は若い頃のリーアム・ニーソンに似ている言われていて(確かにそう言われれば似てはいるのだが)、スピルバーグは『リンカーン』に彼を想定していたという話を聞けば、このキャスティングもミスキャストではないのかもしれないが、申し訳ないが、まったく輝きを感じられなかった。
3D上映を意識したアクション・シーンも大袈裟に感じられた。
とは言え、ラスト近く、ヴァンパイアのヘンリーがリンカーンに永遠の命を与えたいと申し出るシーンで、彼が何処に向かっていて彼を何が待ち受けているのか分かっているので、余韻のあるいいシーンだったと思う。
ここでは、ヴァンパイアは昼間も出歩けて人間の社会に巧みに紛れ込んでいる設定になっているが、これでは、一見して人間と見分けがつかないゾンビみたいで、個人的には、ヴァンパイアものは、ヴァンパイアもののお約束をきっちり守っている作品が好きです。
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