「辻褄合わせは理解したが…」プロメテウス だるちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
辻褄合わせは理解したが…
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最近、ロムルスを劇場で鑑賞し、前日譚が気になったので、確認のためにコヴェナントと併せて再鑑賞しました。
劇場公開後、レンタルDVDで鑑賞したのですが、人類誕生の秘密を明かすみたいなキャッチフレーズに騙され(?)エイリアン1作目のプリクエルだと思わずに鑑賞したので、内容が殆ど理解出来ませんでした。
今回、改めて細かい所まで注意して再鑑賞したところ、伏線回収(完全に後付だと思いますが)が出来て、ようやくロムルスまでのストーリーが、自分の中でつながりました。
ただ、エンジニアが自分のDNAを古代の地球に散布して、人類を誕生させたのだとすれば、魚類から両生類と爬虫類を経て哺乳類に至る、いわゆる進化論は完全否定され、突如として直立歩行の「人類」が誕生したという理屈にもなり、何となく違和感を覚えました。
また、地球を訪問した異星人が、DNAを散布する目的なのにも関わらず、何故か最後までちゃんとパンツだけは履いていたり、異星人の星(実は巨大宇宙船)でも、自動ドアだったり、壁にLED(?)ボタン付の解除盤が設置されて付たり、現代科学技術で思い付く範囲内でのインフラが登場した時点で、製作陣の想像力の限界を察知していまい、何となく興醒めしてしまいました。
個人的には、第一作自体が単純に面白いSFホラーを目指して製作されたと思うので、その単純な枠組に、後付けで人類の起源とか小難しいお題目を盛り込んだ結果、歪みが出来てしまった印象でした。
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