「私なら彼を選ぶ。」Black & White ブラック&ホワイト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
私なら彼を選ぶ。
タイトルだけ見ると、なにこの映画?と思うんだけど、
劇場でイヤというほど予告を観せられたので内容は把握。
CIAのトップエージェント二人が、一人のオンナを巡って、
公私混同の争奪戦を繰り広げるという、ホント下らない話。
前半のアクション場面はほぼ余興で(爆)
ハイテク機器を用いながらも、ラブコメ度が満載の作品。
先のバトルシップに対抗してこちらは女性にウケそうな感じ。
で、例外なく私もかなり楽しんでしまった^^;
そもそもなんでリースを奪い合うのか?(これこそ一番の謎!)
どう見ても若くないうえ、すでにトウも経っているこの女性の、
どこがそんなに良いのか?(ゴメンね)濱田マリに見えるし~。
性格は悪くないが男運が悪い…そんな彼女の親友?らしき
C・ハンドラーが、まぁ~吐くわ吐くわ、下ネタの嵐。ガールズ
トークなんてもんじゃない激しさも、マックGならでは?か。
そういった女側からの恋愛思考がテンコ盛りの今作、
観ながら思わせるのは、自分だったらどっちを選ぶ?問題。
タック?FDR?…いやいや、たいへん申し訳ないんだけど^^;
私だったらもちろん、犯人役のT・シュヴァイガーなのよねぇ♪
(これぞ好みの真骨頂)
ハッキリいってどうでもいいキャラ役の彼に、もっと出てこい!
なんて思いながら観てしまった…。
う~ん、しかしこれけっこう、考えさせられる(男選び)内容。
女たらしでいい加減オトコのFDRには若い男の魅力が満載で、
真面目でイイ父親のタックには安心して頼れる包容力がある。
付き合うだけならまだしも、結婚?となればどちらを選ぶのか。
まぁ通常目線でみれば断然タックの方(イギリス人)なんだけど、
従順さでいうとFDRの方が上、つまり彼女のお好みでいえば
自分に従わせるか、自分が従うか、という本来性格的な問題と、
雑念を払った本能の部分(彼女が自ら誘ったのはどちらの方か)
っていう、一筋縄では選べない難しさと単純さが同居している。
自分の本能が人間的にバッチリ☆といえる相手を選べるんなら、
おそらく人類は離婚問題に頭を悩ませることなどないだろうし。
…さて、最終的に彼女はどっちを選ぶのでしょう。
男って、女ごときで友情が揺らがないのが羨ましい、
でも女性からすれば、元カレと今カレが仲よしこよしってのも
気持ち悪いものですよねぇ。さて…。
意外なところで自分の選択眼が試される面白い作品だったけど、
ハイテクなアクションがメインだと思うと肩透しを食わされる作品。
(T・ハーディ、何気に昔のK・コスナーに似てる。顔が小さいねぇ)