「「希望」か「憎しみ」か」マシンガン・プリーチャー rageさんの映画レビュー(感想・評価)
「希望」か「憎しみ」か
好きですね。すごい好きです。
アフリカの子供たちを紛争から救いたい、救えるはず、何かできるはず、キリスト教的な「希望」や「願い」から救済活動を始める主人公。
しかしあまりにも過酷な現実や、敵の強大さ、得られぬ理解や孤立から、「憤怒」と敵への「憎しみ」が活動の動機になってしまう。
ストーリーテラーにはどう足掻いても書けないだろう主人公のその人間臭い、あまりにも深い葛藤が実話所以たるものだなと。
元不良という主人公のバックグラウンドは、正直そこまで重要じゃないかもしれない。意外とあっさり立ち直るので。
途中「憤怒」に駆られた彼がマッドマックスみたいになるので、それを込みで楽しむしかないけれど、それを含めて本当に悲しい現実ばかり見ることになる。
それでいて、当たり口が苦くなりすぎないようバランスを保っているのがさすがマークフォスターだなと。
良い映画だと思います。
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