劇場公開日 2012年12月28日

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トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 2 : インタビュー

2012年12月28日更新

「エドワードは超ホット? 当たり前でしょ」クリステン・スチュワートが語る

今年、米経済誌フォーブスが発表した「最も稼いだ女優ランキング」で堂々1位に輝いたクリステン・スチュワート。戦う白雪姫を演じた「スノーホワイト」は今夏大ヒットを記録、ジャック・ケルアックの名著「路上」の映画化では自由奔放なヒロインに扮しヌードも披露した。「スノーホワイト」監督との不倫騒動、俳優ロバート・パティンソンとの破局・復縁など、2012年スポットライトを浴び続けたスチュワートが、女優としてブレイクするきっかけとなった「トワイライト」シリーズ完結編のPRのため来日。作品と、シリーズにかかわった5年間の自身の変化について語った。(取材・文/本間綾香)

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ステファニー・メイヤーのベストセラー小説を映画化し、世界中に旋風を巻き起こした「トワイライト」シリーズ。2008年(日本公開は09年)の第1作「トワイライト 初恋」以来、人間の少女ベラ(スチュワート)とバンパイアのエドワード(ロバート・パティンソン)の禁断の恋を、様々な監督がバトンを受け継いで描き、作品を重ねるごとにブームの熱気は拡大していった。

ビル・コンドン監督による最終章2部作の後編「トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2」は、エドワードと結ばれたベラが、娘を出産後に自らもバンパイアとなり、娘の命を狙うヴォルトゥーリ族を相手に、世界中のバンパイア族やオオカミ族と手を結んで直接対決に挑む。

「まったく個性の違う監督たちが、それぞれ最適なパートを手がけたと思う。キャサリン・ハードウィックは、1作目の監督として完璧だった。『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』『ロード・オブ・ドッグタウン』を見ても分かるように、若さならではの無謀さ、やり場のないエネルギーを彼女のように表現できる人はいないから。最初だからロブも私もいろいろ試行錯誤していたけれど、キャサリンは“ただ感じるままやってみて!”という撮り方だった。

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ベラの感情が大きく揺れ動く2作目(『ニュームーン トワイライト・サーガ』)のクリス(・ワイツ監督)は、知的で繊細で人間的に素晴らしい人。彼のような監督がまさに必要だったと思う。デビッド(・スレイド監督)の3作目(『エクリプス トワイライト・サーガ』)については、正直なところ疑問ね。今回のビル(・コンドン監督)は、正統派のラブストーリーであるという『トワイライト』の原点に立ち返ったところが素晴らしいと思うわ。 “エドワードって超ホット”とか“ベラは彼にもう夢中!”とか茶化す人がいるけれど、その通りよ。当たり前じゃない、だってそういう作品なんだから。映画がヒットして、いろんな監督がロマンスだけじゃなく、もっとクールな要素も入れるべきと提案してきた。でもそれは『トワイライト』じゃないのよ。原作のテーマから逃げずに、ロマンティシズムを堂々と貫いたビルの判断は大正解だと思うわ」

最終章・後編でバンパイアとなったベラは、エドワードやその家族たちを超える能力を獲得する。これまで彼らに守られる立場だったベラが、仲間と一緒に戦うのはとても興奮したそう。全速力で走ったり、跳躍したりするスタントシーンは快感だったと話す。

「本来持っていた素質がバンパイアになったことで強化されると解釈しているんだけど、そういった意味では私は過去4作で人間としてのベラを知り尽くしてきたから、彼女がバンパイアになっても白い肌と赤い目だけではない、外見的な特徴以上の彼女の変化を演じられたと思うわ」

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女優とは通常、1作品を終えるごとに新しい役に向かっていくものだけに、5年という歳月を費やして1つの役柄に取り組むことは素晴らしい体験だったそうだ。子役としてデビューしてから、フィルモグラフィーにはすでにたくさんの出演作が並ぶスチュワートだが、このシリーズを通じてようやく本格的に女優として生きて行く覚悟を決めた。

「17歳のときからこの映画にかかわってきて、いま22歳。同世代ならみんなそうであるように、私もベラを演じながら多感な時期であるこの5年間、自分という人間について考えてきたの。この作品によって自信を得ることができたし、他人から注目を集めたり否定されたりという試練も味わって、強さも脆さも自覚した。それでも自分は演じることを愛していて、女優という仕事に打ち込む価値を見出していると気づいたのよ。自分の肌のすぐ下で神経がむき出しになっている、腕を伸ばしたら切り落とされると分かっていても伸ばしたいと思うような、そんな気持ち……なんかアブナい人みたいよね」

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