劇場公開日 2011年10月29日

「未ソフト化、徳島に行けば見られるufotableの短編抒情アニメ」桜の温度 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0未ソフト化、徳島に行けば見られるufotableの短編抒情アニメ

2021年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ufotableが自主製作した約20分の短編アニメ。シネマスコープサイズで、キャラクターは輪郭線を入れずに色トレスで描くリッチな画面づくりで、ちょっとビターな青春ストーリーを堪能できます。
舞台は、監督の平尾隆之氏の出身地である香川県の田舎町。鬱屈した思いを抱えている主人公の日々を映しながら、コンプレックスを抱いている兄、幼なじみの女性とのさりげない会話のなかで起こるある異変が、四季の変化とともに鮮やかに描かれます。主題歌は、「劇場版カードキャプターさくら」主題歌で知られる皆谷尚美氏が担当。物語を説明しすぎず、画面や音楽から気分のようなものを感じて楽しむタイプの作品で、個人的に平尾監督作品でいちばん好きな作品です。
未ソフト化で配信もされておらず、徳島にあるufotable CINEMAで開館以来、毎日上映されています。徳島の近くに足を運ぶ機会があったら、ぜひ見ていただきたいです。

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五所光太郎(アニメハック編集部)